干支置物、さようなら
初詣も一日に行かなくなった
二日三日も行かなくなった
四日五日と行ければいくし
それは土日が目の前だった時
七日が土曜日なら六日に行く
神棚を掃除して、札を外し
水も酒も米も塩も下げておく
そうして、やっとのこと神社に行くのだ
人は疎ら
来ない人の方が多いだろうに
なんだかんだ、ぽつぽつ
家族、同僚、お一人様
百五円でも投げておくかと
頭を垂れて柏手を打つ
どうでもいい欲望を垂れ流し
新しい札を買いに行く
主神、神社、厄除け
御守りも厄災除け
どんだけ怖がりなんだよって
毎年おもっている
むしろ運気を伸ばす方向にできないのかって
初穂料が泣いているよ
そうして、もう一つ。
どこにでもある干支の置物を、一つ買った
家に帰って机に飾ってある旧干支の置物から
新干支の置物にチェンジする
「運気」これだけは本気だ
もう飾る必要がなくなった干支置物は
取っておいた箱に入れて押し入れへと消えた
毎年毎年、よくやるよと
神社の財源確保役の置物は
目に見える、ありがたーい、一年の為
自戒の為に置いておく
効果は、あまりないけれど
ではでは、
干支置物さん、今年もよろしくお願いします
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