ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!①~がんばれとも言えないけれど、負けないで!家族以上に、女性アスリートの悩みも、ケアしてあげたい!~
第12話 ヤングケアラー相談会を、学校でやってみれば、良いのにね。会社でも…。たくさんの場で、相談の機会を作っていこうじゃないか。
第12話 ヤングケアラー相談会を、学校でやってみれば、良いのにね。会社でも…。たくさんの場で、相談の機会を作っていこうじゃないか。
立ち上がれた子は、本当に、良かったよ。
「児童相談所っていうところとかにもいって、専門家の人に相談したら、何とかなってきた。知らない人にも、聞いてみるもんだな」
はにかんだ、ある子。
「ハナさんと話してみて、勇気が出た」
「それは、なにより!」
「うん」
「今まで、不登校続きで、友達もできないし、最悪だったんでしょう?」
「うん」
「不登校じゃあ、まわりとつながれない。だから、悩みを、わかってもらえなかったんでしょ?」
「うん」
「…でも、ここにきて、変われた?」
「うん!」
「良かった…」
「おれたち、おなじ、ヤングケアラーだものな!」
いくつもの問題点が、見えてきた。
「家族を支えるのなんて、当たり前」
そういう、教科書的な気持ちが、危なかったりする。
「教科書に書いてあることは、正しい」
「学校の先生の言うことは、正しい」
「ネット上の情報は、正しい」
それって、思い込み。
マニュアル暗記の世代だからこそ、家族介護の呪文から、抜け出せない。
「そんなことなら、逃げちゃえば良い。さすがにそれが無責任だというのなら、誰かに頼って、あなたは、あなたのやるべきことをやれば良い」
そう言えるだけの、または、言ってもらえるだけの自信をもちたい。
先ほどは、相談の場を会社内に作るべきだと、考えられた。それなら、学校内に作っても、良いかもね。
教育の機会を失って悩んでいる子たち、たくさんのストレスを抱え、自身の生き方にすら、否定的になっている子たちを、早く、見つけてあげたい。
学校の先生にも、優秀な人くらいいるでしょ。
使っちゃえ。
「え?俺たち学校の先生は、忙しいんだぞ?」
そんなのは、わかっているよ。
お前らは、公務員だ。
人のためを思って、やりなさい。
文句を言うなら、他人の税金でモノを食うような生活は、やめて。
だから、民間に、嫌われちゃうんだよ。
マキハタヤマハナのように、小学生や中学生と比較的年代が重なる子、気持ちの通じ合えそうな子を学校に招いてみても、良いかもね。
「ヤングケアラー相談会」
まずは、学校でやってみれば良いのにね?
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