前へ進め!

幽霊という存在を、「夢や情熱を失ってしまった人が出会うもう一つの世界」として描き、ファンタジーでありながらも現実の“心の迷い”に寄り添う場所として機能させているのが巧みです。
感情を引き出す会話のやり取りがユーモラスで優しく、読者にも癒やしを与えてくれます。
「何もできない自分」から、「やりたいことを見つけて自ら動き出す人間」へと変わる過程はとても丁寧に描かれ、読後に心地よい余韻が残る作品です。

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