性癖

バブみ道日丿宮組

お題:官能的なぬめぬめ 制限時間:15分

性癖

「ぬれぬれと、ぬめぬめどっちがいい?」

「それは選ばないといけないのか?」

「そう。必ず選んで、私としないとだめ」

「欲情しすぎじゃない?」

「そんなことはない。これは当たり前の行動」

「その当たり前……なにか間違ってる気がする」

「それでどっちがいい?」

「うーん、ぬめぬめは嫌だし、ぬれぬれかな? そっちのほうがエロい気がする」

「……えっち」

「えっ? なにその反応……。聞いてきたのそっちだよね?」

「でも……えっち」

「それでいいや、もう」

「これ買ってみた」

「ローション? 確かにぬれぬれになるかな?」

「ぬめぬめするローションもある」

「それはなんかあとあと大変なことになりそうな気がするな」

「入れる?」

「普通のぬれぬれじゃだめなの? 君すぐ濡らすよね?」

「……違う。そんなことはない」

「そんなことあるから、感じやすいって自覚ないの?」

「……知らない。知らない。知らない。知らない」

「嫌がっても、身体の反応は変えられないぞ」

「……試してみる?」

「えらく上からだね。挑戦的ともいえるが」

「はやく……しよ」

「なんで下着つけてないんだよ」

「はやくしたいって思って……」

「学校でバレなくてよかったよ」

「……みえみえ?」

「おっさんだったら通報されてたな。いや、女性でもぎりぎりアウトか」

「はやくはやく」

「急かさない。まずはぬれぬれにする必要があるからな」

「……えっち」

「ローション使えば、その段階は取っ払ってもいいか。かなり汚れそうな気がする」

「……大丈夫。全部飲み干す」

「いやぁ……無理でしょ。その量と同じ分の愛液出せるようになってから、いってくれ」

「うん、うん?」

「服脱いだのはモチベーション下がるけど、まぁいいか。どうせ全部脱がす」

「……えっち」

「そういうことしたいんでしょ? ってか、ローション買ったんだよね?」

「……そう」

「えっちなのはお互い様かもね」

「……大きい」

「生理現象は抑えきれなかったよ。とりあえず、お風呂いこっか。ローション片付けるの面倒くさそうだし」

「わかった」

「待て待て、何本出した。今」

「……10本」

「そんな使わんて、1本でいいよ。ってか、いくつかったんだ?」

「……30本まとめ買い」

「多いな。しかも種類が違うので、30本か。性事情やばくないか、この国」

「……昔からそう。HENTAIの国」

「その遺伝子が僕にもあるってことか」

「……いく」

「わかった、わかった。引っ張らないでいいから」

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性癖 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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