DIVA
わたしが歌を歌うとき
いつもあなたを想ってる
ホールの外 寒い中
王族を護る あなたのことを
わたしは歌しか歌えない
歌姫などと揶揄されても
実はあまり嬉しくない
だっていつになってもこの声は
あなたの耳に届かないから
どうかいつか 聴きに来て
わたしの歌を 聴きに来て
あなたがこの場にいるのなら
わたしはもっと 頑張れるから
わたしの想い、願わくば
あなただけの
あなたにだけ 呼ばれたい
あなたにだけ 歌いたい
「わたしを、どうか見つけて」
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元題『歌姫の恋(架空民話『歌姫と騎士』より)』
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