あとがき
この作品は大好きな梶井基次郎の『檸檬』と全ての文学の中で一番好きなヘルマン・ヘッセの『車輪の下』をリスペクトして書きました。
本当の自分。
自分らしさ。
自己像と他者から見た像。
群像の感覚。
私たちを悩ませる。
ネガティブな僕は生きるのが苦手。そんな彼を変えたのは『死』と『女神様』だった。
『檸檬』で不吉な塊が主人公を苛むように、『車輪の下』で主人公ハンスを周囲の大人の期待が追い込むように、『拝啓、未来の僕と女神様』の主人公は優等生で居なくてはという圧迫や、周りに同調してしまう自己犠牲、『事件』で受けた死への閉塞感に押しつぶされそうになる。
そこに現れたのが『女神様』こと心花さんだった。彼女はどんな神様よりもリアルな救いだった。
二人はお互いがお互いの存在に依存している。どちらか一人が欠ければ、もう片方も死んでしまったかもしれない。それくらい儚く、脆い関係。
それでも二人は固く結ばれている。死が二人を別つその日まで、その絆は変わらない。
たとえばこの物語を読んでくれているあなたが女神様に会う前の主人公『僕』のように塞いでいる時は、どうか生きている事の素晴らしさを思い出して欲しいです。
生きていればなんだってできるはず。今日は残りの人生の最初の日なのだから。
絶対に自分の命をないがしろにしてはいけない。たとえ世界が真っ暗に思えたとしても、周りのみんなが全員敵だと感じてしまっても、生きていることが何よりも大切。死んでしまってはもう、想うことすら叶わなくなるのだから……。
生まれたくても生まれることの許されなかった生命がある。生きたくても生きれなかった生命がある。
彼らのためにも私たちは生きなくてはならない。
この物語を読んでくれたあなたが生きることに前向きになってくれたら幸いです。
最後に
『Best "La Vie" For You』
あなたの人生が最高でありますように
拝啓、未来の僕と女神様 空花凪紗 @Arkasha
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