おやすみ

空気を読まなくていいと言われたら私は部屋から出ないだろう

愛想笑いも当たり障りのない返事もしなくていい

そんな私は部屋から出ずに必要最低限の一人暮らしをする

でも、この間ネットで見た記事で

あまりにも出ないと体内環境が崩れてしまう、と

言葉を忘れてしまう、だった

正しくは出し方を忘れてしまう、そういう類い

納得できたし丁度いいし

世界を忘れてしまうなら

世界は私を忘れるだろう

ナラ、言葉はいらない

静かに生きていこうと思う

扉を閉める時に「さようなら」と言うようになった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る