人付き合いが嫌いな

テレビを見ていると「おえ」と口に出してしまうことがある。特にニュースやバラエティで人と人が楽しそうにしている姿が、どうしても「嘘」に見えてしまうからだ。

ニュースは中継のやりとりが嫌いで、あと事件も嫌い。どういう気持ちで「そちらはどうぞ」と言うのか。その含みに「早く、仕事しろ」と強迫観念的なものを感じてしまう。そういうことに関して言えばNHKは、ニュースの中で一番好きかも知れない。事務的なやりとりがいいのだ。

人間の背景を考えるとバラエティなんて、もっとも嫌悪する番組でワイワイ、ガヤが色々言う。笑っていてもツッコミをしていても、その背景は暗く醜く相手の気持ちも考えず、自分だけが、目立ち、売れる、他人を蹴落とし、本当に傷つけるのをよしとしているのか、ずっと考えてしまう。一番の安心どころは鉄腕DASHぐらいだ。この間の放送は後輩のジャニーズがうるさかったけれどデビューしたて、という話で、後輩を育てているところがあるTOKIOがいれば、なんとか受け入れることができた。番組スタッフも、この番組を悪い方向になんて導かない。みんなが協力的であることに安心する。


私は人付き合いが嫌いだ

相手が何を思っているのかわからないから

焦って顔色を窺うより、一人の方が気が楽だ

がんばってロボットになろうと、人生の全部の熱意は孤立についやした


だから、小説にある執着心を描いた物語を見ると「なるほど」と言いながら「自分には無理だな」と片付ける

思春期はファンタジーに溢れていたし、今更、大人になってから読んでも「そうですか」と

ツイッターに感想を書くだけだ

個人に固執する役、される役、いじめ役、友人枠、色々。こんなもの現実にはなかった

むしろ作らなかったから文章から読み取れる「それ」は夢物語である


私は人付き合いが嫌いだ

だから、

いつも、言い訳をする

「これでいいんだ」と

道行く人たちを見て、何度も、何度も唱えるのだ

今の自分の顔が醜く歪んでいても。何度も。

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