第12話

「そらのあのヒカリみえたか?」

「ああみえたね。それにそらが”沈んだ”だよ。ここら辺、奇怪生物がでるって言ってたけど、ほんとらしいな。」

漁をしてたマルドはそらが沈み、大きい爆発音で震え上がっていた。

父と遠くまで漁をしていたがこんな経験は初めてだった。


このきんぺんでは奇怪ないきものが出ると噂だった。

それは詳しくはわからないが、そらを飛ぶらしい。


そんなもの毛頭信じられないが、いまの爆音響きわたる空はもっと信じられなかった。

不思議なことはあるもんだとばあちゃんは言うけど、この青年には難しい話であった。


太平洋のこの地域はいくつか島があり、その島に島民が住み、漁業を生業としている。

この青年はその島のひとりで、父親と漁業をしているのである。


「なにが起きるか、”信じれられない”。」


せかいを大きく動こうとしている。

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