標本的生存本能(煩悩)
殺戮の限り尽くして鶏そぼろ
実際永久の無言が包んでいるのは
この国の永久が無言であるのは
この国の神様がとても無口だからということ
だからこの国の人たちはとても親切で優しくて、臆病で恐ろしい。の、
そもそも神様は無言なのだし、永久も、ものを言わないから、風の音とか季節の変わる空気が恐ろしいというだけ。だけ。
詩というのがはじめからかなしいもので、あったなら、というのは書いている詩は別段悲しくないに関わらず読む詩が実にかなしくなっているのは奇妙だ。いったい我々はこのかなしいものをどうすることができようか。絵画のもっているかなしさが恐ろしいのは絵画が言葉を持たないからで、そういうところで詩はいろいろな言葉や文章の中でも強靭に無言であり乱暴で美しい静寂が取り巻いている。
冬の長い街である。駅の周辺はいしだたみで敷かれているから余計に冷たい印象である。
その人は「ジゴク」という言葉を使うときあまりに愉快そうに発音するから、小学三年生の私は心より愉快だった。中学からは私立へ行ったその人もこの街を嫌悪していたのだったかな。
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