とにかく運動したくない私、ついにジムのドアを開ける
月に無料キャンペーンで3月までの月会費が無料になっていたチョコザップに、今日初めて行った。つまり4月分は丸々捨てたということだ。
2月は私が転職した月でもあった。環境が変わることで、それまでジム通いが続くことがなかった自分が足を運ぶきっかけになるのでは?と思ったのだが、行く気持ちになるまで3ヶ月を要してしまった。
コロナ禍の前に、エニタイムフィットネスに申し込んで、ちまちまと通った時期があった。それが私にとっての初めてのスポーツジム体験だった。エニタイムフィットネスは基本的には何も干渉してこないのではあるが、「先ほどは有酸素運動をやっておられたので今度は無酸素運動を……」など、ちょくちょく観察している様子をうかがわせてくる。そこにコロナ禍の緊急事態宣言が重なり、私はジムに行くことを諦めた。
それから5年。私はウォーキング的なことはやっていたが、その実はウォーキングの領域に至っていなかったし、休みの日に無理矢理散歩に出るくらいのことをしなければ、運動らしい運動をしていなかった。とにかく私は運動に意欲が向かない。散歩に行くにしても「写真を撮る」というお題目がないと腰が上がらない。
こんなにもとにかく運動をしたくない私が、文字通り重い腰を上げて(申し込み済みの)チョコザップに行ったのは、直接的には「2日連続で在宅勤務をしたら腰が痛くなったから」だが、より大きな要因として「健康を維持できなくなってきた」ということが挙げられる。体型と体重を犠牲にしてでも運動したくなかった私が、転職時の入社前健康診断での血液検査で少し値に異常が見られ、結果にマークがついてしまったのだ。それが頭のどこかにずっと引っかかっていた。2年前の手術の時はおそらく何ともなかったはずなのに。
50歳を迎える年に、せめて血液検査はオールクリアの状態に戻しておきたい。その意欲が少しだけでも残っていて、それらをかき集めて第一歩を踏み出したのだから、チョコザップに払って使わなかった1ヶ月分の費用も報われたようなものだ。
実際のチョコザップは、ネットでよく見かける評判通りやや殺伐とした雰囲気ではあったが、誰も何も監視していないのが心地よい。普段着のまま入れるとうたっているが、案外今日すれ違った人々はジム用の格好をしていた。それでも私は普段着のまま、黙々とバイクを漕ぎ、そして帰った。行き帰りに要する時間の方がジム滞在時間よりも長いのが少々マイナスポイントではあるが、2回目もなんとか足を運びたい。
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