第12話 風呂作り
そうしてゴブリン退治から一転、午後は風呂作りに精を出した。
簡単な案を地面に書いて爺ちゃんに伝えた。
どうせお湯は魔法で出せるから、
お湯を溜めて流せる機能さえあればいいのだ!
木材は沢山あるため、あっという間に大きな風呂桶が出来た!
地面には河原で集めた石を敷き詰めれば泥だらけにならないで済む。
「広いね!」俺
「そうじゃの!これなら二人で入れるの!!」ポール
「そう言えば石鹸てある?」俺
「なんじゃそれは?」ポール
「体を洗うのに使うんだけど、
泡立ってその泡で体を洗うと綺麗になるような感じの物」俺
「う~ん・・・。
ないな!
しかし、泡というなら・・・
あの草を潰して、
水でバシャバシャするとすごく泡が出るぞ!」ポール
「え!石鹸ないの?
・・・どんな大昔だよ。
仕方ない今日はその葉っぱを使いましょう」俺
タライに潰した草を入れて水でバシャバシャしたら、
荒い石鹸の泡の様な物が出てきた!!
「これ凄い!なんでこれで洗い物とかしないの?」俺
「知らんかったしの・・・」ポール
爺ちゃんに湯船のお湯をかけてもらい、汚れを落としていく。
泡を取り全身につけて再度汚れを洗っていく。
爺ちゃんの背中も洗ってあげると言うとポールはニコニコ嬉しそうだった。
草ごと手にもって、草と泡で広い背中を擦ってやる!
ウワ!
凄い垢・・・!ずっと入ったことなかったからだろうな・・・
「レイン!これは気持ちいいの!
くせになりそうじゃ!もう少し下もじゃ!そこがかゆい!」ポール
「爺ちゃんそこはお尻!!自分で洗ってよ」俺
「穴じゃない!違うぞ穴の手前、そこの骨の所じゃ頼む!」ポール
「もうなんで、爺さんの尻を洗わないといけないんだ・・・」俺
しかも何年風呂入ってねえんだよ!茶色い泡になってるぜ!
ケツに草、突っ込んでやるか!!
「よし!交代じゃ!
ワシはレインの全身を洗ってやるからの~!
ホレホレ!気持ちいじゃろ~」ポール
「クスグッタイよ!爺ちゃん!
それにそこは良いから!だめ!皮剥かないで!
痛って~!!」俺
男の子なら知っている子供の頃のあのビリビリ!
久々にこれくらった~!
「ガハハハは!!!こうして綺麗にしておかないといけないんだぞ!」ポール
「うるせ!クソジジイ!!くらえ!」俺
バッシャー!ウワ!やったな!
ホレお返しじゃ!バシャン!
くっそー!バシャンバシャンバシャン!!!
ガハハハ・・・・ハハハ・・・!!!
ああ笑った・・・。
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