舞台となった時代が昔だったり、動物たちが人間の言葉を使って会話していたり、最後に予想外の展開が来たりする部分を読んでいて、日本昔話を見ているような懐かしい感覚になりました。バトル漫画程の起伏の激しい展開でないにも関わらず、序破急がきちんとした面白い作品でした。
「川の主が死んだ。」という冒頭の一文、シンプルですが、「おっ」と思って次を読みたくなります。書き出しとしてとても素晴らしいと思いました。川の主である蛙が亡くなり、邪神が住み着く前に次の神=主を…続きを読む
ストーリーもさることながら、言葉の使い方が素晴らしく上手。厳かな性格の登場人物には漢字を多く入れるところや登場人物の背景をあえて詳しく言及しないあたりで言いようのない「カッコよさ」を感じました!
川の主であった大蛙が事故死し、後継を決めるため川に棲まう者達で会議が行われる……。動物や神でありながら人の言葉を喋り、実に童話的かつ伝奇的な内容でした。そして予想外のオチが待っており、まさに『死』…続きを読む
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