第19話
俺はあの日
起きると家のベットの上にマサトは寝っ転がっていた
隣の誰もいないベットを見て、昨日起きた出来事がフラッシュバックしてくる
「シズカ、シズカは・・・」
「いませんよ」
マサトは、誰もいないはずの家の奥から声が聞こえた
そして、ガチャリと扉が開き、1人のメイドがお辞儀をする
「こんにちは、本日配属されました、ユリナと申します。以後お見知り置き・・・」
マサトは顔を見ずに一瞬で撃ち殺した
そして、そいつがつけていたシズカの遺品である俺の刺繍が入ったカチューシャを奪い取り、大事そうに抱える
『ハハッ、お前は昔仲良かったメイドも殺すか。いいぞ、流石はホロ家だ。』
撃ち殺した女が持っていたトランシーバーからクソ親父の声が聞こえる
「黙れ」
『そんなつれねーこと言うなよ。お前が今後大成できるように、メイドを変えてやったというのに』
マサトは、無視してトランシーバーを潰してやろうと足を上げたが信じられない言葉が聞こえて足を止める
「・・・メイドを変える?」
『おう、選考が大変だったのにすぐ殺しやがって、お前の元側近メイドの《セツカ》・・・だっけ?選考基準は、そいつの代わりになり、俺の言うことを完全に聞く道具。《セツカ》でもよかったんだが、あいつは俺の言うこと聞かないからな金積んでいうことを聞かせようとしたんだ。だけどあいつ、いらないって言って、お前についていってた。確実に障害になるから、《処分》しておいたぞ。お前には、金を受け取る奴以外信用するなと教育しといたはずだが、忘れたのか?』
シズカの名前すら間違え、その上にシズカのことをものとしてしか見ていなかった
マサトはそのことに怒り覚え、トランシーバーを潰そうとあげた脚が小刻みに震えるが、一つのことに疑問を抱いた
「《処分》?」
『?そうだ、いらないものはゴミ箱に捨てなきゃいけないことも教えたはずだろ?』
トランシーバーの向こうで何食わぬ顔をしていそうなクズに、マサトのどこかの血管がブチブチと切れる
「お前がぁぁぁぁ、シズカを殺したのかぁぁぁぁぉぁ」
『そうだぞ?いや〜大変だった。国に見つからないように検査場で賄賂渡して、検査場の奴らにシズカ?かそいつの顔を覚えさせてから、首輪に細工する。なかなか手間だった。』
マサト怒りのまま、大銃を二丁を引ったくるように立てかけていた場所から取り出す
その2丁の銃についている紐を肩に回してぶら下げる
そして、俺はユリナと名乗った肉塊が持っていたシズカの形見となったカチューシャをなくさぬように、腕にくくりつけトランシーバーを踏みつける
「クソ親父ぃ、そこで待ってろ。お礼しに行ってやる」
『そうか、そうか。帰ってくる気になったか。だがな、もう跡継ぎは決まっている。来たらこっちもお前を全力で潰すことを覚えておけ。ホロ家のはぐれものが』
マサトは、扉を蹴り開け階段を飛び降りる
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