第21話 換気扇から先にやるべき

 コンロ周りを頑張ってピカピカにしてから、やるかやらないか迷って「やるぞ!」と決意してなんとか手を伸ばした換気扇。

 ものの見事に汚れを下に落としてしまってピカピカを全部台無しにしました。

 掃除は上からやるべきですね。

 数年前に通販で買ったオレンジなんたらっていうスプレータイプの洗剤が優秀すぎて、大事にちまちま使っていたんですがとうとう底をつきました。また買わねば。

 それと同時に油汚れ用のマジックリンもタイミングよく使い切り、名前忘れたけどなんたらかんたらっていう研磨剤も使い切り、なんならお風呂場用のカビハイターも同時になくなって、代わりに使ってないマイペットなら2本も出てきました。なんでこう、全部同時になくなるのかね。マイペットで家じゅうの床を磨いてまわれってことなのかな。


 さてさてカクコン盛り上がってますね。

 わたしもすっかりヨムヨムに夢中になっちゃって、自分の書きかけラブコメが完全に後回しになっています。なんか、いろいろ多彩な情報を詰めすぎて頭ふわふわしてるので、考えごとがなーんもまとまらないんですよね。このエッセイももはやリハビリみたいな扱いです。

 ほぼ毎日のように中華行ったりアメリカ行ったり異国の地まで行ったり、はたまた豪邸で謎に包まれたり殺人事件起きてたり時代を遡ったりあやかしに囲まれてみたりなどしているもんですから、のんきにクラスの男の子とイチャイチャしている場合ではないんですな。

 でもこういうの楽しいですよね。だって続きが気になるし、犯人誰かわかんないし、一度読んでるからおもろいってわかってるやつとか、シリーズものの続きとか、いっぱいあって頭のなかがしあわせなのです。

 エッセイも楽しくヨムヨムできて笑っております。じんわりする話だったり、とんでもねえじいちゃん出てきたり、直近だとマヨネーズにバカウケしすぎてついつい旦那にも話してしまいました。

 わたしはそこまで手広くヨムヨムするほうではなくて、どちらかといえばそのひとつの世界にどっぷり深くはまってしまうほうなのでもう大変です。笑

 わたしは自分のことがもう終わったも同然なので、残りは楽しくヨムヨムします。方向音痴の話でエッセイ出そうかとチラッと思ったんですけど、頭でまとまらないので保留です。わたしのエッセイを初期から読んでくださってる方々はもう知ってることばっかだしなぁ。


 そんなわたしですが、昨日は換気扇でやらかしただけではなかったんですよ。

 いや、わたしがやらかしたのは換気扇近辺だけなんだけどね。

 昨日は朝から、いつも通りひとりで先に降りてもろもろ朝の準備をしつつ、顔面に潤いを足していたのです。そしたら、いつも起こしても起こしても起きやしねえ下の子くんがてとてと階段を降りてきたではありませんか。

「あらおはよう下の子くん。今日は早起きねえ」

「まま……おねしょした……」

「OH!!!!」

 まじかよ!!

 ということで、なーんで寝る前にちゃんとトイレ行かないのよ! と叱りつつパジャマやパンツを洗いーの、ベッドのシーツやら毛布やらなんやらかんやらをぜーんぶ剥ぎ取って洗いーの、乾かないからふとん乾燥機を稼働させーの、結局一日仕事になりました。

 でもね、そんだけならまだ良かったのよ。いや良かぁないけどね。


 うちは、男どもがひとり1台自分のニンテンドースイッチを持っています。もともとは子どもらのだけだったんだけど、もうひとり50代のおっきいほうの子どもが「おれも自分の欲しい」などと言うものですから、嫌な予感がするから結構渋ったんですけれども結局おっきいほうの子ども用にも買ったんですよ。

 ちっこいほうの子どもらはこれまで散々わたしに怒られているので、わたしが「やめなさい」と言ったタイミングですぐにゲームを中断することができるようになりました。

 おっきいほうの子どもがね、それができないのがわかっているので、わたしは買うときに条件をつけたのです。

「日付けが変わったらもう触らないでゲームをやめること」

「わかった!」

 この条件で買ったのですよ。

 彼もちっこい子どもらの涙をこれまで散々見てきているので、下の子くんなんて2ヶ月没収されてたからね、彼も最初はちゃーんと日付けが変わるタイミングで手を離していました。

 そして、そのときは訪れたのです。


 みなさん『ドラゴンクエスト』ってご存じですか。

 わたしはやったことないんですが、有名ですよね。音楽ならわたしでも知っています。

 どうしてもそれで遊びたかった彼は、2日前の朝からいそいそと中古のソフトを買いに行きました。買って帰って、嬉しそうに日がな一日ドラクエで遊ぶ50代のおっきいほうの子ども。

 その日の夜です。

 一緒に『顔だけ先生』ってドラマを観まして、日付けが変わってわたしが先に寝室に上がりました。

 わたしね、寝つきが浅いんですよね。毎晩起きてるのか寝てるのか微妙な感じでいるのです。

 そしてわたしは深夜2時に気づきました。隣のふとんで、頭から掛け布団かぶって隠れたつもりでまだドラクエやってるやつの存在に。

 だめだこいつ。いつまでやるつもりなんだろ、と思ったわたしは、そのタイミングでは声をかけずに放置しました。

 結局午前4時まで楽しんでいたので、彼が寝る状態にはいったときに声をかけましたよ。

「楽しかったかね」

と。

 わたしが起きてるなんてカケラたりとも思っていなかったらしい彼は飛び上がって怯えておりました。笑

 そこからもう、謝り倒してくる彼からソフトもろともスイッチ没収。午前中いっぱいかけて正座で延々説教。ちっこい子どもらとまったく同じ扱いです。

 アナタ心の病で病院通ってますよね、睡眠をとることの重要性を理解できてないのかな、なぜ約束を破った、なんのための約束か理解できてないの、セーブポイントがなかった? さっきテレビ観てたときは触ってなかったんだから日付けが変わってからもう一度触っただけだろ、ふとんの中に潜ればバレないとでも思っとるんか、バレなければそれでいいんかい、そしたらそれは押入れのなかで隠れてゲームしていた上の子くんと一体なにが違うのか!! とまあ、数時間かけて本当に延々延々説教垂れました。わたしは正座で一問一答形式で説教するので、怒られてるほうは黙って聞いてればいいなんてわけにはいきません。

 まさかドラクエ買って1日も経たないうちに本当にまるごと没収されてそこまで精神的にキツイ説教されると思ってなかった旦那は相当懲りたようですね。昨夜はわたしよりも先に大人しく寝室に上がりました。眠かっただろうしね。

 いやもうほんと、熱中してしまうドラクエって凄いですね!

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