第128話 11月5日 土曜日15
九条さんたちの場から逃走した俺の胡乃葉ちなみに、グラウンドから講義棟へと移動中の事を言っておくと――。
「――先輩。本当に九条先輩とは――?先輩」
「ないない。何度言わせる」
なぜか胡乃葉が必死に確認を先ほどまでしてきていた――って、今も疑いの目?だな。ふと胡乃葉を見ると『怪しい』と胡乃葉の目が言っていた。って、なぜにここまで胡乃葉に俺確認されているのだろうか……。
「どうした?胡乃葉?」
「いや、先輩が――意外とたくさんの女性に囲まれているのを今日は見たので――」
「さっきも言ったが。午前中は胡乃葉たちが原因だよな?」
そうそう先ほど九条さんは楽しんでいたのか。胡乃葉がやって来てから、俺が午前中は後輩の子複数連れて――とかなんかいろいろひっくり返してというか。しばらして……いや、何度も言ってくれたおかげで大変だったんだよ。って、めっちゃ楽しんでいたな。ネタにされた俺だな。そのおかげというか。そのせいで今も胡乃葉になぜかいろいろ確認されているという。
「――知りませんね」
「こいつ」
すると、胡乃葉は午前中のことは記憶から消した様子って、今日の俺振りまわされ続けている。同級生にも後輩にも。それも――全員女性から。何故……。
「ってか胡乃葉、講義棟来たけど――よかったのか?それこそあれから東山さんたちと会ってないが――合流とか?」
「あっ――そういえば――どこにいるんだろう?」
「忘れてたか」
「あー、いや、忘れてないです。はい、って――ちょっと確認してみます」
それは忘れていたというのでは?とか俺が思っていると。胡乃葉はスマホを確認しだした。って、胡乃葉よ。別に俺に付いてこなくても――だったが。こっちに付いてきたからな。って、そりゃそうかいきなり先輩の輪に放置――は無理だわな。付いてくるしかなかったんだな。
♪~
「あっ。先輩。姫子ちゃんです。すみません」
「どうぞ」
すると、胡乃葉のスマホが鳴った。今胡乃葉はメッセージを送っている感じだったが――それを見た東山さんが電話してきたのだろう。
「もしもし?」
「――」
ちなみに東山さんの声はさすがに俺には聞こえない。今の俺たち外に居るしな。それに人も多いからざわざわしているから聞こえないのが当たり前だろう。とりあえず胡乃葉の電話が終わるまで俺は――などと思いつつ周りを見ていると――。
「ちょちょ、姫子ちゃん?ちょっと?」
「――うん?」
すぐに胡乃葉がなぜか慌てた声に――だったので胡乃葉の方を見ると。
「――切れました」
「はい?」
困った表情の胡乃葉がこちらにつぶやいてきた。って、切れました?うん!?
「えっと――どうした?胡乃葉?」
「あっ――いや、なんか――うん」
「えっ?」
すると、なぜかもじもじする胡乃葉――すると――。
♪♪
「うん?」
今度は俺のスマホが鳴った。ってこっちは――メッセージみたいだ。誰だ?今ちょっと――などと思いつつ。スマホを開いてみると――。
『楠先輩。胡乃葉ちゃんお願いしますね。お持ち帰り希望みたいです』
東山さんから謎なメッセージが届いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます