第11話 UNカップ 4(菜璃視点)

「ただいま〜」

「おかえり、姉ちゃん」

私を出迎えてくれたのは綾間海斗(あやま かいと)今年で高校2年生の男子高校生だ。まぁ、顔は私に似てとても良いが性格はどうだろうか。今は素っ気ないが昔は私に散々甘えてきていた。これが思春期ですかね?まぁ、来年は受験でピリピリしてくると思うと怖いがその時は空愛の家に逃げよう。なにせ、私の彼氏なのだから。

「ただいま。海斗」

「空愛さんどうだった?」

「やっぱりカッコ良かったよ〜ただね、あれは性格が悪い」

「はぁ?あんだけ俺に惚気を聞かせといてそれか……で、付き合えたの?」

「ガッチリ心を掴んだわ」

そう言うと海斗は少し呆れ気味にため息をつく。

「はぁ……あのAkuqの心を掴んだのか。そういえば姉さんは空愛さんがプロゲーマーでたくさん金持ってるの知ってる?」

「あー空愛から教えてもらった」

私はプロゲーマーの大会には興味がなく、赤帽子のおっさんのゲームやバケモンのような軽い感じのゲームしかやったことが無いのだ。

「姉さん、ガチで何も知らなかったのに空愛さんのこと好きになったんだ。ゲームプレイしてるとこ見たらまた惚れ直すよ」

「へぇ……てか、海斗知ってたの!?」

「いや、だって世界大会MVPだよ?姉さんが空愛さんの写真持ってきた時びっくりしたよ。え!?この人なにやってんの!?って」

「いや、私はただ新入生歓迎会でめちゃくちゃ話しやすくて気を使ってくれて先輩から守ってくれて〜〜」

私は今までに空愛に助けられた時のことを海斗に話し始める。

「あーやめて。散々聞いたから。そこからいつも困った時大体助けてくれたって聞いたから」

「んーそういえばそうね。あのね、この3日間でね!!」

「やめてください。姉の性事情とか知りたくないからやめてください。どうせ、空愛さんカッコ良すぎたの一言で終わるんだからやめて」

「……海斗が反抗期だ。今まで散々私に甘えてきたのにぃぃぃー」

「姉さんやめて?お願いだから玄関で泣かないで?えっ、と泣かないでぇぇーー」

海斗と騒いでいると玄関の扉が開いて父が帰ってくる。

「はぁ、お前たちは何をやってるんだ。菜璃、帰ってきたなら早く上がれ。外まで聞こえてたぞ」

「あっ、パパ」

「なぁ、親父聞いてくれよ。また姉さんが……」

「菜璃。空愛くんをしっかり捕まえたのか?」

「そりゃあもちろん」

「そうか……よし、今日は飲もう。菜璃、なにか食べたいものあるか?」

「え?寿司がいい」

「よし、特上を頼んでやる。母さんーー」

父は私が空愛と付き合う事になったと聞くと嬉しそうに寿司を頼む。

「あの、親父?俺の話は?」

「あ?海斗。お前の義兄が決まったんだ。喜ぶところじゃないか?」

「え?」

「イケメンで、お金をたくさん持ち、将来性しかない若者で、日本に世界大会優勝という大きな実績を持って帰ってきた凄い人が義兄になるんだぞ?」

「いや、知ってるんだけど……親父もしかして世界大会見てた?」

「父さんは海斗にゲームで負けたことないだろ?」

「社会の厳しさを教えてもらってるね……」

「まぁ、父さんはゲーム大好きなんだよ。世界大会も見るに決まってるだろ」

「へぇ……」

「え?パパも知ってたの?私に教えてくれてもいいじゃん」

「いや、だってなぁ……」

「姉さん、お金のこと知ったら空愛さんにお金のこと聞いちゃうでしょ?」

「いや、そもそも付き合うまで他人だから聞かないよ」

「そうだった。この姉、心開かないと気軽に喋らないから冷徹女帝とか呼ばれてたんだった」

「まぁ、なんだ。上手くいったから良いじゃないか。空愛くんを早く家に連れてきなさい。すぐに判子を押させてやる」

「あれ、親父?」

「絶対に逃してやらん」

「姉さんより親父のほうが空愛さんへの執着が強いんだけど……」

「パパ、私の空愛だからね?」

「あぁ、ただその代わり毎年孫ができたら連れてこいよ」

「うん。分かった」

「あれ、意外に大事な話な気がするのは俺だけ?まぁ、空愛さんが義兄かぁ……いやぁ、凄いな」

するとリビングから母が出てくる。

「いつまで玄関で喋ってるの!!早く部屋に入りなさい!!」

「「「はい……」」」

そう、家で一番強いのはママなのだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「そういえば菜璃、空愛くんと結婚の約束したの?」

「ん?婚約届けまで書いたよ」

「……そうなのね。今の若者は3日で婚約届けまで書くのね」

「いや、違うよ?色々あっただけだよ……」

「色々……えー菜璃的に空愛くんは良いの?」

「そりゃあ、めちゃくちゃ嬉しいよ。だって空愛だからね」

「そういえばこの子今の今までの恋人とか居なかったんだった」

「まぁまぁ、母さん。空愛くんは菜璃から話を聞くかぎり、プライベートでも良い人そうじゃないか」

「んーパパがそう言ってるから一応はいいけどもし同棲とかする場合は連れてきなさい」

「はーい」

私は親と食事をしつつ空愛とのことを話した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

えっと……UNカップカスタム。これだ。

私は夕飯を食べてお風呂にも入ってから空愛が出るらしいUNカップの配信をつける。すると、OzuとRutioという二人が進行をしていた。

「へぇ……いろんなチームが出るんだ。え?Kagurq?」

すると、Akuqから逃げたKagurqというコスプレイヤーも出るらしい。てか、逃げておいて今はAkuqにぞっこん!?なにそれ!?

私は驚きを隠せなかった。Mickeyさんからコスプレイヤーに逃げられた事は聞いていたがまさか同じグループにいる人だなんて。今度空愛に会った時にKagurqさんについて聞こうか、でもそれってめんどくさい彼女じゃ……と色々と考えていると空愛が大会への意気込みをいい、コスプレイヤーについて話し始めた。一応Mickeyさんから聞いていたが空愛はそこまで悪いことをしてないのだ。まぁ、イケメンだから許されるような事はしたらしいが……。まぁ、それは置いておいて試合を見る。空愛が酔った時のように口が悪くなっていたがめちゃくちゃ楽しそうで昨日見た試合以上に凄いプレーを連発していた。私はそれを見て海斗の言っていたようにまた空愛に惚れ直したがKagurqさんのことも聞いてか焦りが出てきていた。

明日コスプレガールズと戦うんだよね?空愛ヤラれない?大丈夫かな?明日への不安がどんどん積もっていった私は空愛に連絡することにした。

Nalu『今日はお疲れ様〜めちゃくちゃ強くてびっくりした!!明日も楽しみにしてる!!そして、また家に行ってもいい?』

5分経っても返信が来ない。やばい、家に行っていいなんて馴れ馴れしすぎたかな?でも、朝はめちゃくちゃ……と思っていると返信が来る。私はすぐにそれを見る。

Akuq『現役のプロとコーチ相手にあそこまで出来て良かったわ。明日も頑張る。もう、配信とか気にせず明日にでも来ていいよ』

え?明日来てもいい?私はその文を見つけるとすぐに返信する。

Nalu『ホントに!?じゃあ服とか持って行くね!!』

Akuq『了解』

え?了解?よし、明日すぐ行こう。

私は空愛の返信を見ると明日からのために服の準備を始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日本勢gg

本当に夢を見させてもらった。チャンピオンズ楽しみにしてる。と言う事で菜璃視点。まぁ、久しぶりの女性視点ですが頑張りましたよ。綾間一家と空愛の掛け合い楽しみにしててくださいと言う事で、これからも応援のほど、よろしくお願いします。ではまた

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