第196.5話(クリスマス特別編) マルガリータは歌わないと!!/集結! 堕落戦隊マスター・ダイスキジャー【第6章進捗情報】

 ☆ マルガリータは歌わナイト!! ☆


 珍しく、俺は悪癖龍マルガリータと共に、2人でダンジョンに来ていた。

 来ているダンジョンは、季節限定Cランクダンジョン《ウインター・オン・ステージ》という、このクリスマスの時期限定で開くダンジョンである。


 雪が降り積もった街並みといったダンジョンであり、その中心に氷で作られた特設のアイドルステージがある。

 そして、そのアイドルステージの真ん中に、この季節限定ダンジョンのボス魔物、【アイドリッシュスノーマン】が存在していた。



 ===== ===== =====

 【アイドリッシュスノーマン】 ランク;Ⅲ 《ウインター・オン・ステージ》ボス魔物

 人々の希望が絶望と言う形で固まった、雪だるま型のボス魔物。倒すと、特殊スキル【サンタなトップアイドル】を取得する

 雪だるま型のこの魔物はアイドルステージの中心でどっしりと構え、自分以外の全てを凍てつかせる。倒すにはこの雪だるまの絶望の氷を融かすほどの、熱量のライブパフォーマンスが必須となる


(※)このボス魔物を倒した場合、特殊スキル【サンタなトップアイドル】を取得する

 このスキルを獲得した場合、この《ウインター・オン・ステージ》のトップアイドルとして君臨し、いつでも歌えるようになります

 ===== ===== =====



【スノォォォォォォ!!】


 真っ白というより、濃い群青色の巨大雪だるまが、吠える。

 今から、戦闘をする気満々と言った様子である。


「ふふんっ!! あの雪だるまったら、この可愛いボクと勝負する気ですね!

 ----そう、どちらがこのアイドルステージを所有するのに、相応しいアイドルかということを!」

【スノォォォォォォ!!】

「気合十分ですね! 可愛いボクも負けませんよ!」


 そして始まるのは、巨大雪だるまとマルガリータの、対決。


 ……というか、良く分からない咆哮合戦。



「ラ~~~♪」

【スノォォォォォォ~♪】

「ルル~~♪」

【ウィンタアアアアア♪】

「ドラ、ドラ♪ ド~ラ♪」

【フユフユゥゥゥゥ♪】



「いや、本当になにこれ?」


 結果として、マルガリータの熱き歌唱能力が勝つのだが、数日の間。

 俺は、この謎の咆哮合戦を、何度も夢見るのであった。


 いや、これ、悪夢でしょ……。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 ☆ 集結! 堕落戦隊マスター・ダイスキジャー ☆


 ----時は西暦XX年!!

 大怪獣王ソラウミダイチーンの力によって、多くの人々は肉体を失い、液体怪人へと変えられてしまう。


 ソラウミダイチーンの暴力に、1組のチームが立ち上がる!


「赤き力は、未来を繋ぐ文明の赤! 【三大堕落】リーダー、佐鳥愛理ちゃんっ!!」

「甘く溶かす言葉による、赤き絆の形成! 【三大堕落】のトップ、シーヴィーっ!」

不老おいず不死しなずとは、永遠に繋がれる赤き道筋。【三大堕落】を率いる者、ダブルエム」

「その強さ、青春こそ真の赤と私は知っている。ミス【三大堕落】、日野シティーミティー!」



「「「「4人揃って! "マスター"の事が大好きでたまらない! 堕落戦隊マスター・ダイスキジャー!!」」」」


 彼女達は大怪獣王ソラウミダイチーンを倒すために、全員で団結して戦うのであった。

 全ては、偉大なる"マスター"、赤坂帆波のために!




「----と言う訳で、こんな感じのを考えているのですが、いかがでしょう? "マスター"?」


 と、紙芝居で企画を提示する【青春】担当、日野シティーミティー。

 彼女は真剣に、かつ実践的に、"マスター"である赤坂帆波に提案していた。


「……えっと」


 そんなことを真剣に考えていたのかと、赤坂帆波は頭を抱える。


「"マスター"? もしや、これが"マスター"のおっしゃってた、【青春】の正解なのですか?!」

「いや、違うから」


 一瞬で否定し、そして赤坂帆波は日野シティーミティーにこう言うのであった。


「ちょっと考えすぎだよ、ニチアサちゃん。今夜は一緒に寝て、気分リフレッシュしよっか」



 翌日、羨ましいので自分達もと責められ、しばらくの間1人で寝られなくなる赤坂帆波であった。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 ☆ 第6章 進捗情報 ☆


 作者から、第6章についての進捗情報をご報告させていただきます。

 今作『俺の召喚獣だけレベルアップする』は、1章をおよそ10万文字ペースで書いてから、投稿させていただいておりますが----


 現在、約7万文字!!

 投稿は、あと3万文字くらい増やしてから行う予定です。


 第6章は、自分で読み返しながらも、なかなか興味深い内容になっております。

 ここでは、宣伝目的8割、自分の中での考え再認識2割で、第6章の内容について、少し語らせていただきたいと思います。



(1)ビーワンちゃんVS冴島渉一行!! 果たして、ビーワンちゃんはどういう攻撃方法を使って来るのか?!


(2)番外編では、網走海渡とダブルエムの2人でお送りします

 果たしてダブルエムは今、何をしているのか?! そして、網走海渡はどう関わって来るのか?!


(3)冴島・D・エリカ、いったい彼女はなに担当?


(4)【聖霊型召喚獣】悪天使ファイント、【黄金召喚】吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世

 そして【融合召喚】万力龍リョクチャ・ガールハント・ヒアリング4世と、悪癖龍マルガリータ

 ----そして、召喚は新たなステージに……



 今、ゲームしつつ、気楽に作ってますので、気長にお待ちください。

 早く気になるって方は、感想などで「早く書けよ!!」「めちゃくちゃ楽しみにしてます!!」などを書くと、ブーストしますので……

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