姉妹 (1)

 美穂は脅されていた節がある、先々どうするかはわからないが、とにかく「事実」を突き止めたい。

 奈緒には、全部話す必要があった。理解と「姉の部屋を探る」ことを認めるくらいの協力を望んでいた。

 話を聞いた上で「画像を見たい」と言ったのは奈緒から。マサキがトシを促して部屋を出ようとした。「神さん」と幸雄が声をかける。

「神さん、頼む」

 トシと部屋を出たのは幸雄だった。奈緒の前で「自分の傷」が改めてえぐられることに耐えられない、痛みを見せたくない。

 幸雄の中で、〝妹〟になると一度は考えた女性に、苦しい姿を見せたくなかった。見たくなかった。トシと幸雄は部屋の外で待った。

「じゃあ、見せるから」

 椅子に座るマサキの左後ろ、奈緒は息をのんで静かに、マサキがそこに「いる」と思わなければ存在を感じないようだった。

 何枚か画像を見せる。「はぁ」と溜息が聞こえたのをきっかけに画像を閉じた。

 続いてブログを開く。奈緒が近づいたのがわかったので、マサキは振り返ろうとした顔をパソコンに戻した。

 奈緒の体が触れそうなほど近く、顔を横に動かせば頬と頬が触れるほど近い。マサキは、椅子をひいて立ち上がった。

 奈緒に席を譲った。奈緒が「あ」と言って、空の椅子を一瞬見た。その横顔に躊躇いが過ぎったのを、マサキは感じた。

 奈緒は、引力に引かれるように椅子に腰を置いた。一瞬の躊躇いと決意に彼女の人間性が浮かんだようだ。

 ――妹のほうが、少し弱いのか。

 あの姉であれば、妹はそうなるのだろう。

 もっとも、より親しく慣れてくればこうではないのかもしれない。

 右手でマウスを操作し、ブログを見つめる妹の横顔を、マサキはパソコン画面と交互に見ていた。「これ……」と妹が言葉につまった。

「これ、本当なんですよね」

 妹であればこその聞き方だろう。マサキは正直に答えた。

「わかりません。わたしたちも真実を知りたい。そのために今日もこの部屋にきました」

 ――泣かないんだな。

 苦しそうな顔だった。困ったような表情に見えた。この瞬間まで「泣くかも」とは考えていない。

 苦しみながらも画面から目をそらさない奈緒。

 彼女の泣かない姿を見て「妹は泣かないんだ」と自分が思ったことに軽く驚いた。

 不謹慎かもしれないが僅かな感動を覚えた。姉の涙とリンクした、ということはなかった。

「なんで、こんなことしてるんですか?」

「え?」

「なんで、姉のためにこんなことするんですか?」

 一瞬、マサキは妹に咎められているのかと思った。勝手に始めたことを謝ろうとした。

 妹の冷めた表情は、純粋に「なぜ?」と聞いているようだった。

 マサキは、少し考える、「うん」と頷くともない頷きが思わず声に出た。どう言ったらいいだろう、「ズバリ」言ってもいいんだろうか。

「お姉ちゃん、美穂さんは、」

 みんなから好かれてた。みんなのアイドルだった。

 ――それでは、理由になってない、「答え」にならない。

 家族に、妹さんにここまでさせている。こっちだって、さらけ出さなければならない。

「わたしは、美穂さんのことが、好きだった」

 妹は、無言だった。ただ、驚いたとか、ショックだった、という雰囲気ではない、なさそうだ。

「急に、申し訳ない、こんなときに」

 訳のわからない告白などして。

「お姉ちゃんて、どんな人だったんですか?」

「ん?」

「マサキさんは、お姉ちゃんの学生時代の知り合いなんですよね。向こうでお姉ちゃん、どんな感じだったのかな」

 部屋の空気、二人の間の空気が少し緩んだようだった。

「いや、面白かったよ。十二時くらいにバイトが終わると、みんなで近くの居酒屋にいってさ。『とりあえず生』だよね」

「お姉ちゃんもですか?」

「そう、お姉ちゃんは、飲んだよ。わたしなんかいつも怒られてたよ、『遅い!』って」

「へー」

 妹は、パソコンに体の左側を向けて座りなおしていた。

 右腕で背もたれを抱えて、左手て座面の縁を持ち、少し背中を丸めてプランプランと足を浮かせて前後に揺らせて。

 マサキはそんな妹見下ろしながら。

 ――変わってないな。

 と思った。少しおかしな感想ではあろう、マサキの感想として。

 ここはお姉ちゃんの部屋だ。

 妹がお姉ちゃんの部屋でお姉ちゃんと話をするとき、お姉ちゃんの椅子に座って「こんな感じで」妹はお姉ちゃんと話をしていたに違いない。

 懐かしかった。妹の丸まった背中を見て、妹の足ブラブラを見て、妹の笑顔を見て。

「ぐっ」と、胸がつまった。

 ――わたしが泣いて、どうする。

 隙を見て息を飲み込んだ、悲しみを飲み込んだ。

「マサキさんの部屋、そんなに汚かったんですか。ちょっとイメージ違うな」

「自分で言うのもなんだが、散らかってたのなんの。あの部屋にきて『落ち着く』って言った女性は、お姉ちゃんだけだな」

「その部屋、わたしも見てみたかったな」

 今でも見れるよ。とは、さすがに言えない。

 少し話が盛り上がりすぎたか。外の二人のことが気になっている。

 別に、気にしなくてもいい。すぐに忘れた。

 

「だった」と、過去形にしなかった。

 なぜだろう? マサキ自身にも、わからない。

 

「なんか、イメージと違います」

「お姉ちゃん?」

「はい」

 家にいるときと外に出たときで感じが変わるのは、誰だってだろう。

「違うっていうか、そのままっていうか」

「へぇ」

「幸雄さんと一緒にいるときのお姉ちゃんは、なんていうか女らしいっていうか、そういうのがあるけど、マサキさんたちといるときのお姉ちゃんは、なんか、うちが知ってるお姉ちゃんと、あ、わたしの中のイメージ通りっていうか」

 妹が笑った。その笑みは、自然に沸いたように見えた。そして小さく首を振った、笑顔に寂しさが混じった。

「生ビールをジョッキで飲むお姉ちゃんなんて、見たことない」

 そうだろう、そうかもしれない、「わたし」の弟だって「わたし」が……。

「ちょっと嫉妬です」

「ん?」

「わたしの知らないお姉ちゃんを、マサキさんは知ってるんだなって」

「ん」

 外が気になった。二人がここにいないことが、好都合なのか、不都合なのか。

 直後の光景が見えた、これでも、物書きのはしくれ(のはしくれのはしくれの……)か。

 足ブラが止まる、爪先の先を、妹はじっと見つめる、床の一点、そこにはきっと〝何か〟がある。

 妹の頬を涙が伝った、マサキから遠い方の頬を、丸みにそって涙が滑り落ちた。

「マサキさんと飲みたかったな、お姉ちゃんも一緒に」

 マサキは見下ろす、妹を、妹の頬を、背中を。

 視線のピントはしかし、パソコンに合わされていた、パソコンの画面を、そこに映る全ての人間に、怒りをぶつけた。


「泣くよね、そりゃ」

 トシがぼそっと言った。書類を捜す役目は幸雄と奈緒の二人に任せた。美穂の部屋をあっちこっちひっくり返すのは、他人には憚られる。

 奈緒の涙の原因を、画像とブログを見たからだと、トシは思っているのだろう。

 ――少し違っているのだが。

 その「違い」を詳しく説明することは、マサキにはできかねる。いくら相手がトシだとしても。

 奈緒ちゃんが泣いているのは、実は……。

 心の中で、トシにその理由を、部屋の中の状況を説明していた、説明の練習をしていた。その練習が役に立つことは、きっとない。

「見つかったぞ」

 幸雄が顔を出した。書類が見つかったらしい。

 探し物が見つかった者の声ではない。マサキも小さく息を吐き、後輩の後ろに続いて部屋の中に入った。

 四人、それぞれがそれぞれの緊張を身にまとう。


 パスワードは初期設定から変えられていたが、マニュアルにメモされていた。

 椅子に座る幸雄を取り囲むように、三人がパソコン画面を注視する。

 開いた受信ボックス内のメールを次々とクリックして開いていった。それらしいメールは見つからない。

「全部削除しちゃったかな」

 幸雄が誰にともなく言ったが、マサキにはそう思えなかった。

「画像」を壁紙にしていたくらいだ。メールも削除などはしていないんじゃないか。

 真ん中に座る幸雄、その両脇、右のトシ、左の奈緒は体を前に折り曲げて画面になるべく近づこうとしている。

 マサキは三人を後ろから見下ろすように見ていた。奈緒の横顔が、凛として見えた。

 目を逸らすのじゃないかと思っていた。なんなら、メールを見る前に部屋から退いてもらおうかと一瞬考えた。

 本人に任せればいいという、ある意味当たり前の考えから何も言わなかったのだが、まさに余計なことを言わなくてよかったと安堵していた。

 時が経つにつれ、真相により近づくにつれ、彼女の「芯」は熱さ強さを増すようだ。まるで、

 ――『隠し剣』松風のようだ。

 その時、パッと思い出した。

 マサキは幸雄の肩を叩き、「ちょっといい?」とそこから離れるように促した。幸雄がどいたその椅子に奈緒が座るのを視線の隅に確認して、机から少し離れた。

「タイヤのことなんだけど」

 なぜ今このタイミングなのか、なぜあえて離れたのか、マサキにも説明はつかない。

 こうして「連れて離れてきた」こと自体に満足を覚えてさえいるようだ。「どうした?」と幸雄が聞き返す。

 ――やはり、こいつもか。

 マサキに近づく人間はみんな……。

「昨日の夜、ふと思ったんだ。あんまり関係ないかもしれないけど」

 幸雄は明らかに心パソコンにありといった顔つきで立っている。

 マサキが「関係ない」と思わず付け加えたのは、幸雄のそんな態度に触れたせいでもある。

「タイヤでまず思い出したのがブリジストン。ブリジストンは、ブリッジストーン、橋と石、確か石橋をひっくり返したとこからきてる」

 生返事のような幸雄の頷きに向かって、もう一度マサキが「石橋」と口にした。

 と、幸雄の、目的地を通り過ぎた頷きが止まった。「ん」とバックして目的地に戻る。

「石橋?」

 彼氏の表情に変化が見えた。

 パソコンに背中を向ける幸雄に対して、マサキは幸雄とパソコンのある机と二人をほとんど一度に見ることができるように立っている。まるで、子どもの頃に読んだ漫画『パイナップルアーミー』の主人公のように。

 主人公の元傭兵のように、彼氏から注意を離すことなく、机の上の「核心」をじっと見つめていた。


 二人が動いたのは、ほとんど同時だった。視線をぶつけてきた二人の方に動きかけた瞬間、「はし」と幸雄が呟いた。

 マサキは構わずパソコンに向かう。幸雄も後をつけて動き出す。再び寄ってきた二人にトシが説明した。

「ブログとかが入ってたフォルダの中に、画像ともう一つ別のフォルダが入ってたんだ。その中にメールが入ってた」

 そう言えば、入っていた。マサキも気づいていたが。

「パスワードは?」

 マサキ自身も開こうとしたが阻まれた。一度挑戦しただけ、画像とブログの後で、どうしても開けなければ、という気力は失せていた。

 パスワードはメールボックスと同じものだった。

 中にはメールばかり、『パイ・イン・ザ・スカイ』の文字が妙な錯覚を起こすほど並んでいた。差し出しはパイ・イン・ザ・スカイ(PIS)一号、二号。

「『パイ・イン・ザ・スカイ』ていうのはアメリカのロックバンドだ」

 マサキも一時期はまっていた。「まあ、その名前自体に意味はないかもしれんが」と付け加える。

「二人ってことですかね」という奈緒の言葉に「フリーメールだからね」とトシ。

 ブログから、クソ野郎は四人。うち二人は部長と課長であることが濃厚。夥しいメールの数。

 こういうことをやるのは大抵「部下」の仕事だろう。「大魔神」と「タイヤ」の仕業か。あるいはかく乱のためか。

「かく乱目的なら一号二号とはしないかな。しかも二号からのメールのほうが明らかに多そうだし」

 文体も、比べてみれば若干違うようだ(〝違う〟という前提で読んではいる)。

 書き分けることだってもちろん可能だが(逆に似せることも)、この量と質から考えて、二号は明らかに「粘着質タイプ」だ。

「二号のほうは、ばれないように、というよりは、逆に存在をアピールして相手の不安そうな顔を思ってマスかくタイプだな。と、失礼」

 奈緒が少し顔を伏せた。

 ――一号だって十分変質者だ。

「このメールから相手がわかったりできないか?」

「できないでしょ。そのためのフリーメールなんだから」

「お疲れ。もう帰っていいぞ」

「でたよ、先輩たちの力になりたくてきてるのに」

 ぶつぶつ言っているトシ、もちろん感謝はしているが、ここでは特にかける言葉もなく。

 ――一号が恐らく「タイヤ」だ。

 二号のほうが粘性が高い。美穂に対する執着心は「脅し」ではなく「素」であろう。

 要はストーカー。

 あるのは純粋で異質な愛情。一号の文面からは「相手を屈服させたい」という意図がわかりやすい。「ばらされたくなければ」とか「されたら困るだろ」等。

 一号と二号とで一人が書き分けているとも考えられるが、だとしてもどのみちこいつは「タイヤ」だろう。

 この性質の悪質さと美穂のコメントが、マサキには一致していると感じられた。

 ――体を割ったら黒と黄色の胆汁が混ざった臭い体液があふれ出てくるだろうぜ。

 黒胆汁はメランコリー、黄胆汁は気難し。誰の体にもある、バランスの問題だろうが、こいつらのはどうあれ腐ってる。

 もし一号が「タイヤ」なら二号は「佐々木」ということになる。葬儀のときにいたのが佐々木だとしたら、

 ――なるほど、ムッツリって顔してたな。

 顔など、遠くてちゃんと見えていないし憶えていないのだが。

 メールを見ていると、美穂の苦しみは改めて生々しい。恐らく間違っていないだろうと思う自身の考えを、マサキは口にはしなかった。

 背後で、さっきから一言も発しない幸雄の生々しい苦しみにも気づいていた。


 島方家を出たのは十一時近く。東の空に上った居待ち月が夏の星座を吹き消している。

 体にまとわりつくような重たい月光が、虫たちの鳴き声にも影をつけるようだった。

「奈緒さん、お姉さんの車をちょっと見せてもらいたいんだけど」

 BRZにすっかり乗り込むつもりだった二人の男に構わず、マサキが奈緒に言った。言いながら、後部座席を開けて美穂のパソコンを置く。

「鍵をとってきます」と戻った奈緒の背中を見送った。マサキのその背後から、幸雄が声をかけた。

「どうしたの?」

 運転席側からかかった幸雄の声。少し気力を取り戻したようだ。

「美穂の部屋」というのは、彼氏にとっては重たいものなのか。あるいは……。

「なんかあんの?」と言う幸雄の問いには答えず、少し急ぎ気味に戻ってきた奈緒についてガレージへと向かった。

「なんかあるんですか?」と言う奈緒には「ちょっとね」と返した。

 あの日、この家までは幸雄が乗ってきた。それから奈緒の車で再び春名湖に戻り、自分の車でマンションへ帰った。

 美穂のPOLOは、それ以来ほぼ手付かずで置いてある。

 助手席の窓ガラスはビニールで覆われていた。奈緒にロックを外してもらうと、マサキはスマホのライトで車の中を探し始めた。

 助手席付近で細かく光を放つガラスの破片はそのまま。後部座席、足元を丹念に調べた。

 他の三人は車の外でマサキの背中や尻を眺めていた。

 マサキの腕はすぐに汗ばんだ。二、三分後、「ふー」と息を吐きながら車から出た。ハッチバックも開けて調べたが、〝それらしいもの〟は見当たらなかった。

 ――捨てたか、もしくははなから用意していなかったか。

 両腕を腰に当てて、熱が少し冷めるのを待ってから、マサキが話し始めた。

「ブログの最後に、タイヤを殺せなかった、という部分があった」

〈EもBwも殺せなかった。タイヤだけはと思ったけど、殺せなかった。〉

「殺せなかった、殺そうと試みたけど、殺すことができなかった、トドメをさせなかった、という読み方もできる。ナイフかなにか、タイヤに手傷を負わせた武器がひょっとしたら車の中にあるかな、と思って」

「神さんが、昼間タイヤが今どういう状況かわからないとか言ってのは、そういうことか」

「車にはなにもなかった。どっかに捨てたのかもしれないし、そもそも刺したりなんなりしてないのかもしれない」

 悲痛な文面には、まるで「タイヤを道連れに」という彼女の覚悟が滲んでいるように、マサキには読まれた。

「美穂さんが凶器を使ったとしたら、そんなもの見つからないほうがいいんじゃないの」

 トシの言葉はもっともに聞こえた。

 そもそも、自分の考えを裏付ける(ひいては自分と美穂の距離の近さを確認する)ためだけのパフォーマンスに過ぎないようでもある。

 恥じるまではいかないが、ナイフのことは即座に遠ざけていた。

 ナイフで切りつけられたような傷があることなど、それこそ「裏付け」にこそなれ犯人捜しの手がかりにはなるまい。

「市内の病院を片っ端から当たれ!」

 なんて、警察でもないのに。

 胸糞悪い無数のメールを見てから、マサキの中に「終幕」が見え始めていた。

 少し離れたところから、夜を突き刺す鳥の声が飛んできた。誰もそれを気にしないかのように、マサキたちはBRZに乗り、奈緒は三人を見送る。

 ――ホトトギスか。

 マサキは心の中で次の鳴き声を待った。

 車が動き出す。エアコンがついている車の後部座席の窓を少し下ろした。

 帰るに如かず、ホトトギス(不如帰)の鳴き声は、帰るに如かず、徐々に小さく、帰るに如かず、低くなって、帰るに……、マサキのもとまで飛んできた。

 帰るに如かず。

思わず、涙が出そうになった。

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