第33話
おばちゃんに押し付けられるようにみずきちゃんも今後の買い物に同行することになった。
「どこにデートに行く?
マンガイトとか、それとも遊園地?
服屋さんに行ってちょっとカッコよくしてみる?」
「私と
各々が自分勝手にプランを考えていくのだがこの場合は涼奈さんと会いニュースを見たときから考えていたことを実行するつもりでいた。
「ごめん、ちょっとだけ知り合いのところに行かないといけないんだ。」
「知り合い?(ジト目)」
「…女…の人……?」
怖い怖い。
二人とも親の仇を目にしたように鋭い目つきをしている。
親の仇を目にした人物を見たことが無いので何ともいないのだが。
それだけに凄い迫力をしているとだけ感じた。
「お、女の人です。」
「へえ。」
「…どこで……。」
涼奈さんの眼光がさらに強くなりみずきちゃんは小学校でお気に入りの服を汚されてキレている女子レベルに睨みつけられている。
自分は蛇に睨まれた蛙のような気分だった。
口を開こうにもうまく動かない感覚だ。
「どこで出会ったのかすぐに言って。」
みずきちゃんに催促されて今回の目的の人物に会うために必要な情報を落ち着いて話すために頭の中で整理した。
「まず今から会いに行く人なんだけど大学の後輩で今は弁護士をしてるんだ。」
「弁護士?……ああ、アレの手続きのための準備を話し合いに行くんだね。」
「なんで私には聞かされていない?」
俺は睨みつけたままのみずきちゃんに事情を説明した。
「……納得はした。
女の子なのは気に食わないけど……。
大学に他の弁護士をしてる人は居なかったの?」
「えっとその子は偶々大学の講義やバイトをしてた時にシフトがよく同じ時間になっていた子でバイトしてた時に結構話してて腹を割って話せる友達は大学だとその子と数人しかいなかったし、その子も交友関係がそこまで多い子じゃなかったからあまり踏み込みづらくてね。」
「仕事自体難関だから大学も良いところ言ってるとは思ったけどもしかして首都国立大?」
「ああ、そうだよ。
でも名門大学卒業なんてあんまり当てにならないし良くて大企業の課長までしか成れないからね。
部長以上は家族経営の一部になるようにって結婚を強要されている人が多いって聞くからあんまり涼奈さんは夢を見ないようにしてくれると嬉しいです。」
頭が良いところの大学に出ているととても優秀なイメージがあり会長、社長クラスになる人材も数多くいるので夢見がちだが大抵就任までに姓を変えていたりするから根本は変わっていないし浮気、不倫なども当たり前のように行われると聞く。
俺が一般企業に入らなかった理由はそれだ。
一応電力会社は自由化されているが国の命令をされるのは昔からある電力会社だ。
実質国の企業としつつ場合によっては公務員扱いにする場合もあることから特殊公務員と呼ばれたりする。
「うん分かってる。
それであなたの全てが好きになったんだから気にしないで。
でも私なんて私立ダンジョン大学だしね。
解らないこととか教えてくれると嬉しいです。」
________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________
読者の皆様の感想。
レビューが作者の励みになります
コメントが苦手な方でもぜひ反応を示してくれると幸いでございます。
また誤字脱字に関しましては一息ついてから確認いたしますのでご協力お願いします。
出来ればより多くの方にお読みいただき感想をいただきたいのでレビュー評価を入れてくれますとだいぶ助かります。
レビュー評価を星一個入れていただけるだけでも呼んでいただける母数が増えますのでお願いいたします。
スライム道
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます