第14話 2月17日

「翔?今度の日曜日が何の日か知ってる?」と大学の講義室にて会ってすぐに如月真理は俺にそう問いかけた。

その日は・・・2月17日・・・彼女である如月真理の誕生日である。だがそれをそのままいうのは少し癪である。なので俺は

「・・・さぁ。分からん、なんかあったか?」

「・・・ん?ちょうど1か月前に告白してきたのは誰だっけ?・・・。」という反応からして真理も分かっていってるな。

「悪かった、お前の誕生日だよな」

「なんで翔は私の誕生日も素直に言えないんだか」

真理がすこしだけ不機嫌そうだ。だって恥ずかしいものは恥ずかしいだろ。

「いや・・・ほんと悪かったって、機嫌直してくれよ・・・。」と俺は謝ることしかできなかった。

「分かったわよ、そのかわり翔?」

「・・・何だ?」

「今度の日曜日開けといて!デートするから」

「それは俺から誘う手間も省けたな」

「もともと誘う予定だったの?」

「そうだよ」

そんな会話を聞いていたのか、

「真理ちゃん、気を付けてね」と聡が言った。ってお前いたのか。

「翔に限ってそんなことないと思うけど。」

聡・・・俺のことをなんだと思ってやがる。

とりあえず日曜日のことはメールでやり取りすることになった。

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