第28話

「観測能力が著しく落ちているぞ。

 なにがあった」 

「本艦ノ観測システムニ深刻ナエラーガ発生シタ為デス。

 現在、観測装置ノ破損ヲ確認注デス」

「マジか」

 こんなところで物理的に破損されると、先が思いやられるんだが。

「本部カラ謎ノデータガ輸送サレテキノデススガ」

「データの中身話なんだ」

「ドウヤラ暗号通信ニ関スルモノヨウデス」

「具体的にどう言ったものなんだ」

「ドウヤラ我々ノ座標ヲ要求してイルヨウデス」 

「念の為我々の主砲範囲内にズラしておけ」

「了解」

 この調子で行くとかなり強引な手段を取らなければならないだろうな。

「システムを全て見直せ、整備出来る場所は全てやっておけ」

「「了解」」

「ゴ主人様、敵ノ駆逐級艦ガ一隻近付テイマス」

「マジか、一部とはいえもうここまで攻めてきた船があるのか。

 主砲の照準を合わせ迎撃作業に入れ、威嚇ではなく直あてにしろ。

 俺の機体はデッキで迎撃作業に取り掛かる、ウエポンもそれ用に換装してくれ」

「了解」

 俺はそのままモービルに乗って、ゆっくりライフルを腰にマウントして、格納庫を出てスラスターをゆっくりふかして主砲に干渉しない場所に止まった。

 念の為有線にしておいたため操縦室に問題なく通信ができている。

「センサーは使い物になってるか」

「マダデス、メインカメラノ観測データノミデス」

「それだけでもマップに適応した上で随時送ってくれ」

「了解」

「オファ、マップデータをモニターに適用しといてくれよ」

「了解デス」

「さーて、打ちますか」

 俺は機体の足をデッキに固定してライフルのスコープを除き出した。

 敵艦が十分射程距離にははいっていた。

 しかしここはデブリ帯のため敵を狙おうにも隠れてしまって狙いところが狙えない。

「オファ、ライフルに圧縮粒子をおくれ」

「了解、チャージ終了次第通知シマス」

「頼む、船からも多少とってしまって構わない」

 そんなことを言っていると主砲が轟いた、主砲は小さなデブリを貫き的に多少被弾した。

 砕けたデブリの隙間からかなり圧縮された粒子が少し漏れ出しておることがわかった、それと何人かの人間が飛びでてきた。

 よく見ると敵船はよく見ると主砲やデッキが少しけずれてしまっていた。

「あれ被弾してないか」

「明確ニ被弾シテマス。

 本艦ノ攻撃トワ違ウ様デス」

 まさかとは思うが、別動隊がゴンブとトビームを被弾したのか。 

「推進力をメインに破壊しろ、それと別働で武装パーツに換装した少数精鋭を用意しろ。

 敵の航行能力が現在の50%に低下しだい襲撃を行い制圧する」

「了解」

 俺はそれを命じながらコントロル菅を掴み照準を合わせて行った。

「コンデーンサー充填度いくつだ」

「70%」

「敵航行能力30%低下シテイマス」

 俺はその話を聞いて照準に適応をして照準を合わせた。

「充填完了」

 俺はトリガーを引いた。

 弾丸は圧縮された粒子の力で加速された。

 敵船に着弾した、着弾といっても艦尾のスラスターの少し前にあたり、そこから割れた。

 割れた先こそ誘爆し出したが他の場所は誘爆せずに粒子漏れなどを越し出しただけのようだ。

「よし出撃」

 格納庫からコロニー間移動車両(なぜか2台あったらしい)が飛び出てすぐそこにいる敵船に乗り込んだ。

 とゆううか俺が撃った弾丸によってできた傷に突撃をして乗り込んだ。

 それから30分もしないうちに一方が来た。

「コチラ突撃部隊、敵ハ疲弊シテオリ操縦室以外制圧完了」

「本部カラ小型車両ガ来マシタ」

「二人くらいでスラスターつけて回収してきてくれない」

「選定ハドウシマスカ」

「手が空いてるものから優先で」

「了解」

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