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バッティングには人の性格が出る

 八月も折り返し地点となった本日、俺たちはバッティングセンターにおもむいた。

 男女比率は、4:1だが、本人たちがやる気なので問題はあるまい。


 全員、一番ボールスピードが低いマシンを使いたがったが、待ち時間が長くなるので、二番目、三番目に遅いマシンも利用した。


 斎川は非力だがミートがうまくて、単打ばかり量産していた。

 バントをやらせてもうまそうだな。


 シャルは長打か、空振り。

 イメージ通りだ。

 狙っているというより、たまたま当たったという感じである。

 まぐれで一本くらい、ホームランが出るかもしれない。


 夏凪はスポーツ万能のイメージがあったんだが、


「そいや!」

 すかっ

「ええい……!」

 すかっ


 へっぽこだった。


「夏凪って、意外と見た目だけの残念美人だよな」


「うるさいっ。って、え。び、じん……?」

 そっちに引っかかったか。

 ポジティブな思考で何よりだ。


「今、私のこと美人って言ったわよね? 言ったわよね!?」

「はい、言った言った。夏凪、美人、超びじん~」

「超適当!!」


 ヒルネもボールにかするのさえ難しかった。

 見事に、すかっすかっすかっ、である。


「意外だな。シエスタは運動神経抜群だったぞ」

「ぜーはー……だから、私は姉と血はつながっていないと言ったろう……。ぜーはー……ぜひともあの身体能力を分けてもらいたかったよ。ぜーはー」


 それは俺も欲しかったな。


 いちいち各人を評している肝心の俺は、久々にバットを振るので、やはりなかなか当てるのにも苦労した。

 だが慣れてくると、遠くに飛ばせるようになった。


 結局、シャルがホームランを打ち(本当に出た)、斎川が猛打もうだ賞(全部ボールに当てること)を出した。

 俺もあと一本出れば、猛打賞だったんだか……悔しい。


「ぜはー!! 打ち取ったり~~~!!!」


 ヒルネはなんとか「一球」当てられて、とてもとても嬉しかったようだ。

 よかった……よかったねえ。(親目線)


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