第21話
〜翌日 朝 王宮内〜
ベノワットの様子が気になっていたルイスは朝起きてすぐ医務室に向かった。
医務室に着くと眼帯をしたベノワットがベッドに座っていた。アレストもベッド脇に立っている。
ベノワットがにこりと笑ってルイスに手を振る。そして、枕元に置いてあった紙とペンを使って『おはよう、ルイス。心配をかけてすまない。』と書いた。
「まだ舌が動かせないんだと」
アレストが言うと、ベノワットが頷いた。
「でも大丈夫だ。さっき医者から聞いたが目以外は治るらしい。まぁ目は俺が取っちまったからな……」
『気にしなくていい。むしろ感謝している』
ベノワットの言葉に嘘はないようだ。穏やかな表情でメモを見せた。
「……悪いな。紙でいいから、話を聞かせてくれないか?軍師サンも把握しておいた方がいいと思うんだが……こっちに来てくれ」
ルイスとベノワットが頷く。ルイスはアレストの隣に立った。
「ベノワット、まずは俺が分かっていることを話す。もし間違いがあったら訂正してくれ」
『分かった』
「今回あんたを砂の賊にしようとしたのは、あんたの父親だな?」
「父親……!?」
ルイスが驚く。ベノワットは静かに頷いた。
「目的地に着いて父親には会えたんだろう?そこで父親に何かをされ、あんたは身体の血が砂になりかけた。何かは分からないが……」
『何かを飲まされた。砂だと思う』
「砂……なるほどな。もしかして、メ……の弟子のガキが持ってたやつと同じかもな」
『そうかもしれないな。形状は似ていた気がする』
「ふむ……」
アレストが難しい顔をして顎に指を当てる。
「あんたの父親があのガキに砂を持たせた可能性も十分にある……。だとするとかなりまずい。あんたの父親はこの王宮、そして俺たちのことをよく知っている。俺をすぐに殺そうとするかもねェ……」
(たしかに……)
ベノワットの父親は半年前までここで働いていたのだ。王子の暗殺なんて容易いだろう。
「だが、この半年間何もしてこなかったというのは妙だ。そもそもあんたを呼びつけるよりも王宮に直接奇襲をした方が早……」
「……っ!」
ベノワットが何かを言おうとして息を吸い込んだ音が聞こえた。口がきけないことを忘れて舌を動かしてしまったのだろう。口を手で押さえて俯いた。
「大丈夫?」
ルイスが聞くと、ベノワットは何度か頷く。
「……」
アレストは黙ってその様子を見ている。
『遮ってすまない。だが、俺の父上は本当に俺を仲間に引き入れたかったのだと思う』
『勧誘されたんだ。俺は断ったけど、何度も来てくれと言われた』
『そしてそこで、新たな砂時計の所有者になることを提案された』
ベノワットの走り書きにアレストが目を見開く。
「砂時計の……!?嘘だろう!?」
『嘘だったかもしれない。創れるという証拠は見ていないからな。だが、創ろうとしているのは事実だ』
アレストがベノワットを見つめる。
「……砂時計を量産してシャフマを継続させるつもりなのか」
『父上たちはそうしたいと思っている』
「……」
『俺はそんなこと望んでいない』
「分かってるさ……」
アレストはベノワットの座っているベッドに腰掛けた。大きな男2人が乗る用に作られていない医療ベッドはギジリと音を立てる。
「どうせ、神を創りたいとほざいたんだろう」
ベノワットが頷くと、アレストは腕を広げて破顔した。
「ギャハハ!!俺は神に見えないもんなぁ!ついに見捨てられたのか!!ギャハハ!!」
『アレスト、悲しいのか?』
「……ん?むしろ嬉しいさ。こんな俺に神は重いからな。そもそも似合わない」
たしかに似合わない。だが、見捨てられたとはどういうことなのだろう。アレストは神の子だったのか?ルイスが首を傾げていると、それに気づいたアレストがルイスに言った。
「あんた……砂時計のことも、当然忘れちまってるよな」
「砂時計……?」
「……そりゃあそうだ。実はあんたにこれを話さなかったのは理由があってな。この話をあんたにしたら、もしかして……アイツに会えるんじゃないかと期待をしていたのさ。ま、馬鹿な期待だったが」
話が全く分からない。ルイスはそう言おうとしたが、アレストの瞳が悲しそうに揺れているのを見て何も言えなくなった。
「そうだよな。あんたはもう、アイツじゃない……。いいんだ。1年ちょっと前、あの日あんたが目を覚ましたときから知っていたのさ」
「……覚えてなくて、ごめん」
「ふふふ、謝るなよ。あの日も言っただろう?この件に関しては全て俺が悪いって」
それだ。どうしてアレストが悪いのか分からない。
「ヴァンス様は私が敵の攻撃を受けて王宮に運ばれたと言っていた。そうだとしたら、アレストは悪くない」
「へぇ?どうしてそう思うんだ?」
「だって、私は軍師であり剣士だから。メルヴィルやアンジェ、ベノワットが倒れた時はアレストが悪いことにならないでしょう?私は彼らと立場は同じ。一緒に戦う仲間なんだから当然だよ」
「……」
アレストが黙ってしまった。
それを見たベノワットがアレストの肘をつつく。メモには『ルイスの言う通りだ。アレストは悪くない』と。
「ベノワットもこう言っているよ」
「……そうだな」
普段よりずっと低い声。機嫌が悪いのか?アレストの顔が険しい。
「忌々しい呪いだぜ、全く……」
アレストが小さい声で呟いたがルイスの耳には届かなかった。
「……話を戻そうか。実は、俺の身体には砂時計が入っているのさ」
「砂時計が?」
「そうさ。見るか?」
「え?」
アレストが服を脱ぎ始めた。豊満な胸が露わになる。呼吸をする度に上下に動くそこは、服の上からでも知ってはいたが……とても大きく立派だった。
「くくくく……ベノワットもいるからいいだろ?」
『俺を巻き込まないでくれ……』
「ギャハハ!悪いね!!……あぁ、しかしあんたが見てるところにはないぜ?くくく……こっちだ」
上裸のまま身体を反転させる。背中だ。白くて広い。アレストが長く結った髪を後ろ手で上げると、それがよく見えた。
真っ赤な模様。大きな三角形の上に逆三角形が乗っている。両側には小さな三角形が。砂時計の模様だった。
「ん……見えるか?これが俺の砂時計さ」
(これが……砂時計……)
思わず背中の模様をなぞる。ルイスは指から何かが身体に流れた感覚がしてすぐに離れる。
(み、水……?)
あたたかい水のような何かだった。アレストはなんともないのか「ふふ、もっと触っていいのに……」とニヤニヤしている。
(なんだろ、なにか懐かしい気がした)
心が満たされるような……ずっと触っていたいような……。前に自分がこの水に浸かっていたような気が……。
「おっと、もう見終わったか?」
アレストが服を着る。胸がキツイのか服に詰めるのに苦労していた。
「……ふぅ。見てもらった通り、砂時計さ。俺の身体で寿命を刻んでいる」
「寿命?」
「そうさ。……と言っても身体の方じゃないらしいが」
身体ではない?だとしたら……。
「記憶さ。……いや、もっと深い『自我』の部分の寿命だ」
「……!」
『自我』。アレストの。
「俺は忘れっぽいだろう?それはこの砂時計の寿命が近いからさ。上部の砂がほとんど残っていない……。だから記憶ができないのさ。しかし、それが続くのならまだいいぜ。教えてもらえば思い出せるんだからねェ……」
アレストが人の名前を何度も聞く、メルヴィルのように20年以上の友達だとしても名前を忘れてしまうのは砂時計のせいだったのだ。
「上部の砂が下部に落ちきったとき、俺の『自我』が消える。なにもかもを忘れちまうのさ。そして失った記憶はもう戻らない。永遠にな」
ルイスはアレストに真っ直ぐ見つめられていた。まるでルイスの今の状態のように、アレストがなってしまうのだ。
「……だが、いいさ。そんなことは」
アレストがベッドから立ち上がった。
「良い訳がない」
ルイスが首を横に振ると、アレストが「くくく……」と喉奥で笑う。
「そりゃあ寂しいぜ?あんたたちとの記憶が消えるんだからねェ……。しかし、俺1人の自我なんて安いもんさ」
「記憶を失うのは、辛い」
それはルイスが一番分かっている。
「……じゃあ軍師サンは、自分の『自我』を犠牲に世界の滅亡を防げるのなら……どうするんだ?」
「滅亡……?」
「この砂時計には2つの終わり方があるのさ。1つはさっき言った『上部の砂が下部に落ちきる』終わり方。
そして、2つ目が……
『誰かに割られる』終わり方だ」
割られる……?
その言い方に、ティッキーが怪物になってメルヴィルの剣で殺された日の夜を思い出した。アレストはあの日、メルヴィルに「俺を割れるのか?」と言った。殺す、ではなく。
「割られたら世界が滅亡する。いや、シャフマだけじゃなくこの大陸が洪水で沈む」
大陸が沈むんだ。アレストが繰り返す。その話を聞いていたベノワットは半年前ルイスが倒れた時のアレストを思い出していた。
「あんたは知らないところでだったが、一度割れかけたことがある。あのときは大変だったぜ。割れた砂時計から砂が零れて空を覆った。一瞬で真っ黒な雲ができて大雨さ」
『本当に大変だった。俺はあの日の前から話を聞いていたがまさかあそこまでとは』
「あぁ、そうだな。俺も初めて実感したさ。ガキの頃はヒビが入って少し漏れることはあったんだが、王宮の敷地に大雨を降らす程度だったからな。まぁ、それでも迷惑はかけてたが」
ベノワットがゆっくりと頷いた。子どもの頃はそこまでの被害にはなっていなかったようだ。
「しかし、あのときは違った。どうも、下部の砂がたまっている影響で割れた時の危険度が高まっているらしいのさ。困ったもんだねェ」
おどけて言うが、実際は一大事だ。
「王宮から出られなかったのもそれ?」
「そうなのさ、軍師サン。あぁ、俺も外に遊びに行ってみたいぜ……。くくくっ……なぁ、行ったことないだろ?俺は」
……行っているくせに。とは言わなかった。
「でも、どうしてアレストに砂時計が?」
「この砂時計は代々王子が持つのさ。つまり、父上が子を為したとき……俺が母上の腹の中に生を受けたときに継承されたってことだ」
なるほど。
「だから父上は俺に子がいないことを心配していたのさ。砂時計の継承がされないとシャフマ王族が途切れるからねェ……」
『だが、アレストはヴァンス様に砂時計の寿命を言わなかったんだ』
「そりゃあ言ったらまずいだろう?秘密はなるべく少ない人数で共有しなきゃならない。なにより……父上が自害しかねない。子の砂時計が兵器になるなんて、俺だったら耐えられないね」
ま、どっちにしてももう死んじまったが。とアレストが付け加えた。
(そうか。アレストが子どもを作らないのは、子どものためなんだ)
自分も含め、王宮で暮らしていた女性たちの多くはアレストと子を作るための存在として送り込まれた。しかし、アレストは29歳になる今まで子どもができていない。寝てはいるらしいが。
「もちろん避妊はしっかりしてたさ!白魔法ってのは便利だぜ!ギャハハ!!」
(……ちょっと同情心が消えそうだ)
砂時計の寿命があっても女好きなのは変わらないらしい。
「シャフマ王国で王子が守られるのはこういう理由なのさ。割れたらまずいからねェ……。つまり腫れ物扱いさ。
……しかし、腫れ物というのは時に人を狂わせる」
「狂わせる?」
アレストが前屈みになってルイスの顔を覗き込む。
「ふふふ……俺には国の存亡がかかっている。つまり『神』として崇める国民が出てくるのさ」
「!!」
ベノワットがさっき書いた『神』の字。アレストが『神』というのはそういう理由だったのか。
「この国では王子は神聖なものだ。それは砂時計が創られたときから変わらない。俺もその1人なんだが……」
アレストの身体がさらに近づく。黒い布に包まれた大きな胸にドキリとする。
「くくっ……この身体にこの顔だぜ?どこが神なんだかねェ……。儚くも、綺麗でもない。俺にはしっかり人間の欲がある。食欲、睡眠欲、そして性欲も……人一倍あるのさ。歴代の王子たちだってそうだぜ?性欲が有るから子を為したんじゃないか……」
「砂時計を最初に入れたヤツが王子を神にしたくても、出来なかったのさ。人間を神にするなんて不可能だ。入れられた王子が砂時計をどう思ったのかは知らないが、結局人の欲と幸せには逆らえなかった。その1000年の積み重ね……それが俺だ。見ろ。この身体を!この顔を!聞けよ!この声を!!なぁ!どこが神だ!!?!?俺はカツカレーもラーメンも……女だって出されりゃ食うさ!それのどこがおかしい!?王子だから?この国の王子は神聖だからおかしいと言うのか?……ギャハハ!!!俺が、父上が……もっと前の王子たちも含め、この世に生まれた王子たちがコウノトリが運んできた美しい神だって言うのかよ!!結局人間の欲で生まれているじゃないか!!俺の……王子の存在はこの国にとって矛盾さ!いや……この国自体が矛盾だぜ!馬鹿げた神を信じて1000年を迎えようとしているこの国自体がおかしいのさ!」
(アレスト……)
アレストの顔は笑っていたが、心は泣いているように感じた。ルイスがアレストの頬に手を添える。
「……そんな神を信じ、永遠なんてないのにすがりついて来たから……砂時計が終わりを告げるのさ……神に、な。この俺……矛盾した王子サマに……」
ルイスの手に自分の手を重ね、頬を擦り付ける。あたたかい。アレストには人間の血が通っている。こんな風に滅亡する運命の国の将来を憂いて激高するのも、アレストが紛れもない人間だからなのだ。それはルイスが、この騎士団が一番知っている。感情を爆発させて爆笑するアレスト、ラーメンをすすりカレーをかきこんで恍惚な表情をするアレスト、魔法弾で反動を受けながらも砂の賊に立ち向かっていくアレスト。彼は人間だ。砂時計が入っているからといって、世界を滅亡させるかもしれないからといって……アレストが人間以外のものにはなれない。
(アレストが人間以外だったら良かったのかもしれない……)
もしそうだったら、彼の言う「人間の幸せ」を知らずに生きていけたかもしれない。大洪水を起こしても、自我が消えても、どちらの結末を迎えてもなんとも思わなかったかもしれない。だが、彼はもう知っている。美味しいものを、かけがえのない仲間を、人間の作った美しいものたちを。アレストは幼い頃からメルヴィルやベノワットたちと絆を育み、父に大切に育てられ、リヒターなど騎士団に守られてきた。ルイスはそれを間近で見てきたが、みんなアレストの砂時計が割れたら困るからではなくアレスト自身を見て接していた。アレストにとってそれがどれだけ心地良く、どれだけ足枷になっているのか……。
(なんとなくしか分からないけど……それでもアレストは、人間を選ぶんだろう)
神か人間か。神に縋くために我が息子まで殺そうとした哀れな父親を見ても尚、たかが人間の中でだけの『国王』という地位に座るために身内を殺そうとした哀れな隣国の弟を見ても尚、アレストは人間をやめようとはしない。それともできないのか。捨てようとしたことはあるのだろうか。
(もしかして私が目を覚ます前のアレストは人間を捨てようとしたのかもしれない)
だから謝っているのか?
彼は人間を捨てるつもりでルイスを手にかけようとしたのか?
ルイスにはまだ聞く勇気がなかった。
〜3日後 朝 訓練場〜
いつも通りメルヴィルとアンジェ、半年前に来たのだという斧使いのルディーと訓練をしていると、リヒターとベノワットが訓練場に入ってきた。
「ベノワット!もう大丈夫なの?」
アンジェが駆け寄る。ベノワットは頭をかきながら「もう動いてもいいらしい。心配をかけたな」と笑った。
「ベノワット様!良かったっス!」
ルディーがベノワットに抱きつく。
「あははは……レティアが看病してくれていたから治りが早かったんだ。助かった」
「え!?レティアさんと!?お、おめでとうございますっス!」
「え!?ち、違うぞ!俺はまだ彼女とはなにも……」
そのとき、レティアが丁度訓練場に差し入れを持ってきた。
「みなさん、良かったら食べてください。さっきアレスト様に見つかって半分くらい持っていかれたけどー……」
「わー!美味しそうなクッキーね!これ、レティアが作ったの?」
「そうよ……」
気づくとカーラがレティアの後ろに立っていた。
「ベノワットの舌が治ったらいっぱい食べてもらえるようにって、練習してたの……」
「ちょちょちょっと姉さん!!やめてよ〜!ひ、秘密なのに!」
「そうだったんスか!?いいんスか?俺らがもらっちゃって」
「うぅ〜っ……いいよ……っていうか、ちょっと失敗したし〜?」
レティアが気まずそうに前髪をいじる。
「成功したのはベノワットさんに持って行こうとしたけど……これは……ちょっとねぇ……」
「え?そんなことないと思うわよ?普通に美味しそうな見た目よね?」
アンジェがルイスに聞く。「美味しそうだ」とルイスが微笑んだ。
「で、でもぉ。組み合わせ間違えたっていうかー」
「組み合わせ?」
「うん、なんか美味しくなくなっちゃったんだよね〜……食べれないことは無いんだけ」
「うげっ!?!?」
ルディーが盛大に飛び跳ねた。驚いてそちらを見ると、真っ赤になって口元を押さえている。
「なななななんスかこれ?!か、辛っ!?」
「こっちのは苦いぞ……ぐうっ……とても食えん」
ルディーの隣でメルヴィルが真っ青な顔をしている。
「……うっ。こ、これは甘すぎるわね……」
アンジェの取ったクッキーは甘すぎるらしい。いろいろな味だがどれもまずいようだ。
「えええ!?そ、そんなに!?食べれないほどじゃないと思ったけどなぁ……」
(ある意味才能だ……)
ルイスがまだ食べなくてよかったとクッキーを見つめていると、ベノワットが「余っているならくれないか?」と言ってきた。渡すと躊躇なく口に入れた。
「うん、たしかに少し変な味だが食べれないことはないな」
「べ、ベノワットさん……!」
「だがもう少し砂糖を少なくした方がいいな。良かったら今度一緒に作らないか?」
「……わ、わわわ!!そ、そんな、2人で共同作業とか!?ま、まだ早いですよ〜!!は、恥ずかしい〜っ!!!!!」
ぴゅ〜っとレティアが廊下に飛び出し走って逃げてしまった。
「共同作業……!?俺はそんなつもりじゃなく、君に料理を教えようと……」
頬を赤らめるベノワット。この2人はお似合いだ。ルイスがくすくす笑った。
「ヤバ!ヤバ!ギャハハ!なんだこのクッキー!!辛っ!!……いやマジで辛い、ヤバ……!!ちょっ、誰か水!!水!!!」
訓練場の外から聞き慣れた笑い声がして、食べかけのクッキーの処理をしていたリヒターが飛び出す。「ぼっちゃん!」その声は本気で心配しているもので……申し訳ないが、絵面を想像してまた笑いがこみあげてきた。
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