本当のはじまりが

僕の中学校生活は

僕の心中に今もその気持ち悪さが


残ってしまうくらいに "暗黒" の時代だった。


その暗黒さは 人生とは何かを子供ながらに悟らせ


自分の人生のシナリオは "絶望で溢れている" という


言葉に出来ないような想いが植え付けられていた。


友人は居たが

私の事を何処か疎開しているような気配がしたし


"車椅子に乗っている少年" という

少女漫画ではある意味 最強のステータスなのではないかと想像を膨らめせたりもしたが


それらて反するような外見と性格の悪さに


哀れな妄想は1ミリも実現するはずもなかった。


『このまま僕は どんな人生を送って行くのだろうか』


そんな不安が より悪化して行く日々を


カウントダウンしているかのように


1日ずつ蝕んでいったのを 僕は 昨日の事のように覚えている。


だからこそ


それを乗り越えていった時間。


これから 書き繋いでいく 田植にとっての "人生のターニングポイント"である時間を


簡潔的にでも 色濃く


今から 大事に書き連ねることにする。





中学を卒業後

僕は 肢体不自由の特別支援学校(学級)

に進学をした。


当時は

周りの同級生達と同じように


普通の高校に進学しようと考えていたが


向かうまでの経路や生活するに当たっての

行動の確保が難しいということもあって


そちらの道は "現実的ではない" と諦めることになった。


正直、このような結果を受け入れるまでは

かなり時間が掛かった。


幼い頃から

『障がいが内容な生活。普通の人のように取り組んでいく』


というスローガンが家庭の方針だった。


だから、今でも感じる葛藤であるのだが


小中と9年の間通った普通学校から

特別支援学校に移り変わる事が


なんだか 生きてきた信念を奪われた気がして


とても 惨めに感じてしまったのだ。


初めて実感したやるせなさと絶望。


中学三年生の頃の半ばの月は


田植 史上 荒れた。


母植には かなり乱闘な言葉を言ってしまったし


それを観ていた 父植と何度も衝突しては 泣き荒れる日々も耐えなかった。


思春期の頃に良く聞く話し(傾向)に なんなら変わりがないのだが


満足に生活出来ない自分にとっては


かなり罪深い事だったなと


今でも強く感じては 植え付けられていると


この文章を書きながら質感する程の日々だった 。


当時の自分であれば


そのイライラや悲しみを物色しようと


何が何でも 自分の願望を通す行動をしただろう。


もし そんな選択をしていたら...


考えるだけで とてつもなく怖くなってしまう。


そうならずにずんだは


1番最初に "ターニングポイント" と感じる瞬間があったからだった。


今の人生に繋が道


特別支援学校に進学しようとおもったのは


自分の進路への気持ちを 三者面談で話した上で


他人の先生に この進学を進められたことだった。


繰り返すことになってしまうが


この時期は 荒れに荒れまくっていたのもあり


当時の気持ちを組んで貰えなかったことに


僕は不快感を感じていた。


そんな状態であっても 最終的に選択出来たのは


その時の 担任の言葉が


あまりにも説得力を成していたからだった。


田植も母植と担任。


田植の言葉と雰囲気を察したのか


当時の教室には 不穏な空気が流れる。


その空気の中で発する言葉にどれ程の重みがあったのだろう。


今になって 担任の心労には感謝しかないが


僕の話しを聞いた担任は こう口を開いた。


『君の言っている事は分かる。


だけど、私がこの進路を進めるのは、今まで来た道(普通学校)と違う道を歩めるチャンスは この時しかない。


大変な事もあるとは想う。


だからこそ

今までとはまた違う道(特別支援学校)を進んだ時に


必ず貴方の人生に取って


"豊かな選択" を与えてくれるんだ。』


もうすぐ 数十年前のことになるが


鮮明に覚えてるこの言葉が


この自分が嫌いになる自分を変えてくれるかもしれない。


ほんの少しでも この先が良く慣ればいい。


後の私にとって この言葉が


これから 始まる人生のシナリオへと繋がる


大きな ターニングポイントへ繋がっていく


意味を持たせて貰うことになる。


僕は そんな事を 知らず


ほんの少しの希望と大きな闇を引き連れて


見慣れた景色の桜を見送り


門出の先へと桜を探しに歩み出した。

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僕の人生はつまらない 田植気流 @tauekiryu

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