供述調書
供述調書
本籍 S県△△市☆☆
住居 同上
氏名 ××××××
上記の者に対する誘拐容疑事件につき、令和3年8月2日
S県△△警察署において、本職は、あらかじめ被疑者に対し、自己の意思に反して供述する必要がない旨を告げて取り調べたところ、任意次のとおり供述した。
1 担当の刑事さんから、言いたくないことは言わなくても構わない、言わない権利があると説明してもらい、その意味は理解しています。
私は、行方不明の女子高生とは全く面識がなく、外見もわからないです。行方不明事件には一切かかわっていません。
~省略~
4 私は、従弟である○○に頼まれて、○○と一緒に令和3年7月29日の午前3時 頃、S県◇◇駅~□□駅間の△△線線路内に侵入しました。
私は◇◇駅に務める職員でしたので、容易に線路内に侵入できると思い、また○○から持ちかけられた話の内容に興味を持ったこともあって、深夜に隠れて忍び込むことを提案しました。
深夜ではありましたが、貨物列車が通過することを事前に知っていたため、その時刻までに○○の用事を済ませて戻るつもりでした。
○○から聞いた話では、□□駅で拾ったワイヤレスイヤホンが◇◇駅~□□駅間にある○○トンネル内の特定区間で一瞬音楽を拾うので、真相を確かめに行きたいということでした。
私は○○と共に、○○の持つワイヤレスイヤホンを頼りにトンネル内に侵入して音楽を拾う区間にたどり着き、そこで通学用鞄と血痕を見つけました。
<見つけた血痕がとても奇妙なものでしたので>(取り消し)
血痕を見つけた時、その量が考えられないほど多かったので、とても恐ろしく感じたことを覚えています。
○○が通学用鞄の中を確認し、ワイヤレスイヤホンの音楽が鞄の中に入っていたスマートフォンから流れていることを確認しました。
私もその時スマートフォンの音楽を操作するために触れました。指紋が残っているということですので、この時に付いたのだと思います。
私の靴から検出されたらしい血液も、この時に現場で踏んでしまったものだと思います。
その後はその場の異様な雰囲気に怖くなってしまい、○○と一緒に走って◇◇駅に戻り、帰宅しました。○○とは駅前で別れました。
鞄や血痕を発見した場所については既に担当の刑事さんに伝えてあります。
会社や家族、ひいては行方不明の女子高生やそのご家族にも無用のご迷惑をおかけしたことを反省しています。
××××××
以上のとおり録取して読み聞かせた上、閲覧させたところ誤りのないことを申し立て、各葉の欄外に指印した上、末尾に著名指印した。
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