ホッケー

 いままで見てなくってごめんなさい!

 そう謝りたくなる、分かりやすいエキサイティングスポーツでありました。

 恥ずかしながら私はアイスホッケーは見たことあっても陸でやるホッケーは名前と大まかなルールを知っていくらいでした。


 競技ルールはオリピックとソレ以外で違うのだろうか?


 知らない人のためにざっくりとどんなスポーツか説明すると、かったい硬い野球のボールくらいの球を、カーボンやらケブラーやらのスティックでしばいて、狭いゴールに叩き込みあう競技です。ざっくりしすぎか。


 フィールドに出られる人数はゴールキーパー含めて十一人で、コートの大きさはサッカーよりちょっと小さいくらいだろうか。グラウンドは球足を早めるためにたっぷり濡らした人工芝です。これがね、いいんですよ。


 基本的にはグラウンダーでパス回し等々をするので、スティックで打った瞬間、シパッと水飛沫が散るんです。


 初見の私の感想は、試合展開が尋常でなく早いサッカーあるいはフットサル。

 なにしろ男子も女子もボールの速度がハンパじゃない。

 だいたい百二十キロくらいは軽く出るそうな。


 ――ええ……? (ドン引き)


 ろくに防具もつけてないのに、カッチカチのボールを打ち合うんですよ?

 足に当たったらファールらしいんですが、痛がってる暇なんてありません。だってファール取られた! 戻る前に行けぁ! バチコーン! おら足あたったろコラァ! みたいなね。いや実態はそこまで往年のヤンキーじみていな……いないか?


 いちおう密集地帯には膝より上にボールを入れてはいけないというルールがあるようなんですが、いや脛くらいの高さにとんでもない速度のボールがいってるんですけど!? よく受けたね!? って3Dドリブルって何!? 


 混乱している間にペナルティコーナーです。

 サッカーでいうとこのコーナーキックですね。ホッケーの場合はゴールのすぐ横からペナルティエリア外の選手に出して、おら止めてみろやぁ! と全力でカチコミかけるようです。


 超絶危険なのでディフェンダー(?)はマスクとハンドガードを装備、パスが出された瞬間、シュートコースを塞ぐべく猛然と吶喊とっかん


 ……マジかよ。


 どんなスポーツでもセットプレーが得点につながりやすいものですが、ホッケーの場合は先に書いた通り足に当たったら当たった方のペナルティなので、上手く止めなくてはなりません。すなわち、スティックで受けるか、キーパーが止めるか。


 ルールの基本が分かりやすくてスピード感もあるので、男子も女子も非常に面白かったです。


 個人的には楽しみ方を知ってから見た女子のアルゼンチン対ジャパンですかね。

 双方に惜しいシーンが何度もあって、そのたびに監督(コーチ?)がブチ切れまくってておもしろかったです。日本の監督とか戦術ボードで手すりぶっ叩いて悔しがってましたよ。でも集まると(見た目)冷静なの最高。


 ていうか、ひと月前に顎の骨が折れた選手がヘッドギア装備で出てきたり、アルゼンチンの選手の太ももにエグい青タンがいくつもあったり、


 何がさくらジャパンだ。


 この人ら、薙刀もった散り桜ジャパンじゃねぇか……(褒めてます)。


 ホッケー、もっと流行らないカナー。

 え? やらないかって?

 ……ど、度胸が、足らない……!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る