40試合目 余韻からの
本当に夜ご飯を抜かれるとは思わなかった…
あの後何とか白村を追い出したはいいものの柚希の説教が長引き夜ご飯を本当に抜きにされた。
そして現在次の日の朝である。
朝自分の部屋から出るとキッチンにいつも通り柚希が料理をしている姿があった。
「おはよう。」
「おはようございます。兄さん。」
お、どうやら怒っては無いみたいだ…よかった。
「今日は雑草でも食べますか????」
めっちゃ怒ってた。
「食べるわけねえだろ!!!!??なあ、機嫌直してくれよ???」
「怒ってなんかないですよ????」
と柚希は言うが言い方に棘があり気が立っているのが聞いているだけで分かった。
「…兄さん。今日は柚希と買い物しようかと思ったんだが…一人でいくか。」
「いくうう!!!!絶対行く!!!!」
「でも朝ごはんは雑草だしな…」
「はいできたよ!!!兄さん♡」
そういうと音速で朝ごはんが飛んできた。
おいおい、兄さんこんな妹がチョロインだと不安だぞ???
「あ、ありがとう。」
そう思いつつもこれ以上怒らせたらチャージアックスあたりで斬られそうなので黙っておいた。
「結局どこに買い物行くの???」
「ああ、夏服がなくてな。服を見に行くんだよ。」
「そーなんだ!!!」
「それで柚希さんの出番だ。俺の服を見て一緒に選んでほしいてこと。」
「わかった!!!!」
これって一対一。デートですよね!!!!!やっと、やっと私のヒロイン回キターーー!!!!
「じゃあ準備ができたら行きましょう!!!!」
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「でなんでこうなってるんでしょうか…」
ショッピングモールについた徹と柚希はいつのまにかいつものメンバーの六人になっていた…
一時間前—
「兄さんはこういうのがいいと思うんですよね!!!」
一緒に服を見ていた柚希はそんな風にキャッキャと嬉しがっていた。
「そうか???意外と難しいもんだな…」
こんな風に仲のいい会話を繰り広げていると
「あれ…???徹君???」
徹たちに声をかけたのは、いつもとは違うゆったりとした恰好をした紫だった。
「あれ???紫、どうしてここに???」
「僕は夏服があんまりなくてね…それを買いに来たんだ。」
「俺と一緒じゃん。てかめっちゃおしゃれだなおい!!!」
服を選びだして気づいた。紫はおしゃれだ。
「よかったら紫も一緒に俺の服選んでくれないか???
(兄さん!!!????)
「いいの!??僕でよければ!!!!」
(紫さん!!!!!)
このような感じで…
「あれ??春馬???」
「お!西屋敷!」
「お前も一緒に回るか??」
「いいよ!」
(兄さん…!?)
「徹~~♡」
「なんだ鈴か。」
「徹!???」
紫は急な距離の接近に驚いた。
「お前も来るか…?」
「いくうううう」
兄さん…
以下略…
「なんで私だけ紹介ないのよ!?????」
「なんだ急に騒いで。面接会場でプランクするか??」
「しないわよ!!!!」
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