21試合目 真実
我々五人はさくらの別荘のリビングにて食事を済ませた後、紫の作ったデザートを食べながら、うみの見えるリビングで楽しく雑談をしていた。
「しかし今日は濃度の高い一日だったなあ。」
徹は友達との旅行は修学旅行以外では初めてだったので、少し歪ではあったものの青春ができて満足していた。
「そうだね!!西屋敷があんな楽しそうなの久しぶりに見た!!!」
「っていうか二人って幼馴染なんだよね???」
紫は少し疑問に思ったことがあった。
「そうだが、それがどうした???」
「なのになんで春馬君は徹君のこと苗字呼びなの???」
「どうせ春馬君から名前覚えられてないからよ!!!」
お前が言うな。
「ん~~~~。俺は西屋敷のことが好きだよ!!でも昔は初対面で西屋敷って呼んでたからその名残がずっと続いてるって感じかな!!!!」
「そうなんだ~~!!でも名前一発で覚えられたんだね!!!」
「え???人の名前間違えたことないよ???」
「かわいそうに…」
「西屋敷?憐れむようにこっちをみるな。殺すぞ。」
「すいませんでした。」
そんな雑談をしていると柚希が何だかウトウトしていた。
「柚希。もう寝るか?」
「兄さん…大丈夫。まだ起きてられる…」
そう言いながらも目がしょぼしょぼしていた。
「いや。もう寝ようか。春馬も寝るだろ…っておい!???」
春馬はすでに机で寝ていた。こんなとこで寝ると
「ぐへへ。春馬君の寝顔~。」
「触ったら幼馴染のよしみでお前を殴る。」
「こわ!???でもそういって殴れないんでしょ???ぐへへ!」
さくらが春馬に触れようとした時だった。
「むにゃむにゃ…ミラクルぱ~~んち!」
寝ている春馬が伸ばしたうでがたまたまさくらの顔に当たった。
「ぐへえ!」
その威力にさくらも気絶した。
「天罰だな…」
残ったのは俺と紫だけ…
「紫は寝ないのか???」
「僕はもう少し徹君と話したいな??迷惑じゃなければ!!!」
天使だ。今ならレッドブルなしで翼授かりそう…
「迷惑だなんてそんなこと思うわけないじゃないか。」
「よかった。えへへ。」
まじで男なん???マーラ様生えてんの????
「まじで新しい性癖に目覚めそう。」
「え???」
「なんでもないよ。」
「そっか。それよりさ聞きたいことがあるんだけどいいかな???」
「なんだよ??」
「もし君の身近に男が好きな男がいたらどうする???」
「なんだそれ???普通に接するだろ?」
「そう。よかった。」
「おう???なんで急にそんな質問を???」
「これが心理テストだからさ。」
「えーそうなんだ??で結果は??
「内緒!」
「なんだそれ!!!教えろよ~~!」
こうして三十分ほどイチャイチャした男たちだった。
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