12試合目 波乱の終幕

どどどどどういうことだってばよ!????

 「なんでここに芥田が!!!!!」

そもそもこんな顔だったのか…てっきりもっと悪人面かと…!

 「なんでって、俺と芥田は友人だからな。見舞いくらいくるだろ?」

友人!!??ふざけやがってこの野郎!!!聞いたことねえよ!

 「でも芥田は武田先輩にわざとけがをさせたんじゃ…」

去年も…今回も!

 「そ、それは本当に悪いと思ってるんだ…。僕は去年、バランスを崩して武田君に全体重をかけけがをさせ、僕が勝ってしまった…ごめんなさい…」

 「で、でもお前笑ってたじゃないか!?」

 「緊張すると口角が勝手に上がってしまうんです…これで相手を嫌な思いにさせてしまうことも多くて…」

 少し芥田は涙目になった。めっちゃきれい…じゃなくて!

 「じゃあ今回のけがは??!」

 「ただ俺が勢いをつけすぎて足に全体重を自分でかけただけだ。」

はああああああああああああ!?????

 「すみません…俺はてっきり芥田さんがやったのかと…

本当に疑ってごめんなさい!」

 「そうよ!西屋敷。反省しなさい。」

さくらてめえ。お前も一緒に疑ってたろ。

 「西屋敷??知らなかったの??」

え????

 「春馬は知ってたのか???」

 「うん!!」

 「なんで言わねえんだ!」

 「今思い出したから。」

こ、こいつ…。

 「でも芥田さんに詰問してしまった。ごめんなさい。」

 「そ、そんな!謝らないで!去年僕がわざとじゃないとはいえケガさせたのは本当だから…」

 めっちゃ優しいじゃん。男じゃなかったら嫁いでほしかった。

 「そ、それより紫でいいよ。」

 「え?」

 「ほ、ほら僕たち同学年なんだからさ…」

 「そういえばそうでしたね!」

 「だから…ね??」

か、かわいすぎるううううううううううううううううううううううう

 お、抑えろ!俺!!!!

 「紫…さん…」

 「はい…」

芥田は少し顔を赤らめながら返事した…

 保てええええええええ!!!!俺の理性いいいい!!!!!

 こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男こいつは男!!!!

 「あと、敬語もなしでいこ?」

カワイイ。

 「わかった。」

 「えへへ。」

結婚したい。

 そのあと紫の連絡先をもらったのち三人は武田先輩のもとを後にした。

そして武田の病室では…

 「どうだ???面白いだろ??俺の後輩は。」

 「そうだね。本当にいい子たちだったよ。」

 「だがさっきから芥田、顔赤くないか?」

 「そ、そんなことないよ!それよりもう行くね!改めて

   優勝おめでとう。」

 「おう!ありがとな!」

そうして芥田は病室を出た。

 あ、危なかった…もうすぐでばれるとこだった。

  ぼくはが好きということが。    


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