ジャンルとしては異世界召喚→救ってあげない!系です。
主人公の能力は隔絶していますが、味方、敵共にその力量は知っているため、ざまぁ系に良くいる主人公を侮って噛ませになる人物は滅多に出てきませんし、基本誰かと肩を並べて戦うようなものでもないので、主人公が万能過ぎて何のためにいるのかわからない味方もいません。
百合描写もしつこくなく。ハーレムですが皆言葉での露骨な愛情表現はしない?です。
癒し要因ってこうだよなぁ、、という絶妙な感じです。
全体的に心情表現が美しく、キャラの深掘りが上手で、主人公が何を大切にしてるのか、何に苦悩しているのかがグッと伝わってきます。
若干展開は遅めですが、ダレてはおらず緩急のあるストーリーです。
この作品を読んでから他の作品の文書表現やストーリーの浅さ、どうでもいいような細かいアラが気になるようになってしまい、ネット小説漁りができなくなりました笑
ちなみに作者さまコメントの世界周遊!は今のところウソです笑 周遊するほど世界は周ってません笑 今後に期待です。
「救世主」として召喚された自由奔放で身勝手な女が異世界で周りを振り回すお話です。まず、この「救世主」として召喚されたアキラという主人公が思い切り物語をぶん回してくれるので見ていて楽しいんですよ。アキラという主人公はクズ女なんですけど、そのクズたる所以は自分の行為が人に与える影響に対して割と鈍いところ。とても賢く、かつ露悪的で軽薄にさえ聞こえる言動をするんですけどけど、実際にはその行動にはきちんとした指針があって、善行と言って良いことをしています。しかし本人は大して善行をしている自覚がない。この周囲との認識のギャップが面白くてスルスルと読めてしまいます。また、この認識のギャップや行動の指針はおそらくアキラのバックボーンが根拠になっているんですけど、これは主人公のアキラが自分のことを積極的に話したがる性格ではないため最初は徹底して伏せられているんです。ですが、ヒロイン達含む異世界の人々と触れ合い、気を許していくに連れて次第に明らかになっていきます。このシークエンスがまた魅力的で、どんどん読み進めていってしまいます。ヒロイン達もとても可愛く、百合えっちもしっかり丁寧に描いてくれるのでとても満足度が高いです。百合が好きな方にもそうでない方にも是非読んでほしいと思います。