おまけ編『ある人とお出かけしちゃいました!?』
ゼウス「という名のデートですね分かりたくなかった」
カナ「ちょww草ww生やしてねぇwwwというかwデートじゃないしwww」
ゼウス「親としてちょっとね」
カナ「ちょい待てwいつから親になったwww?」
ゼウス「とりあえず…デートっぽくしなきゃいいよね…ブツブツ」
カナ「ダメりゃこりゃw聞いちゃいないwww」
―紅茶店へ道中―
―マスターside―
まさかウォルがカナちゃんに交際を申し込むとは…
でも、カナちゃんが鈍いおかげで交際ではなく買い物だと勘違いしてくれてよかった!
しかも、買い物にチェム誘うとは…
とは言っても…
チェム「それでアベルったらね」
何でかチェムは俺ばかりに弟話してる
え?チェムはカナちゃんに弟話をしに来たんじゃないの?
しかも、肝心のカナちゃんはウォルと話して………ハッ!もしかしてチェムが来た理由って!?
一瞬だが俺の方をチラッと見て目を合わせたウォルはニコ…って黒笑みを浮かべカナちゃんと話を続けた!
やっぱりか!?そうだよな!考えてみたらチェムが誰かと二人で来るとかおかしいよな!!
デートの邪魔させない為にチェムを利用とか必死だな!!
―尾行(ウェスペルside)―☆
主様と契約して数十日…人間共が何か大会を行い決勝戦で主様が戦っている所魔族が攻めてきた
おかげで大会は中止になったが厄介だったのは混乱の中…主様が(無自覚に)惚れてる女…カナ様の姿が見えなくなって主様が心配の余り探し回った
しかも、五分毎にもカナ様に念話を掛けるから軽く戦慄を覚えた
事を無事に終えたのかカナ様から念話が掛かってきて主様は心配し過ぎで号泣するわ、それを見たガk…主様の友人達は慌てる、俺は心配しなさ過ぎでウラド様に……ブルッ…
結果、日曜…明日カナ様が主様達にご飯を奢る事になったのだが…何故か今日は色々な場所を見て回っている
ロキ様曰わく『明日アベルとカナがデートするからその下見』と…
いや、その他がいる時点でデートではないだろ
まぁ、デートにするように仕組むだろうな
因みに今はカナ様の好物である紅茶を専門している店に下見に行く途中だが…
ウェス「あ、カナ様じゃないか?」
アベル「え!?」
しかも誰かと紅茶店へ歩いている
それを見たその他の反応は…
ネロ「な…」
アベル「え…」
フォエン「嘘…」
タツヤ「マスターとカナと誰だ?アイツ等?」
ウラド「主姉は知ってるが…もう一人は匂いからしてネロの身内か?」
3人驚いて2人誰かと疑問に感じてる
俺としてはウラド様が匂いで身内と嗅ぎ分けた事に驚きだ
多分3人は知人だな
主様とネロに顔も似てるし
ウェス「知り合いか?」
ネロ「えぇ…青い髪は僕の兄で…」
アベル「女性はボクの姉です」
やはりか
ウェス「なら、何故に顔を青ざめている?」
フォエン「……アベル話が長い」
成る程理由は主様姉か…
道理でウラド様も青ざめていらっしゃる
ロキ「そんな事より尾行しない?」
そんな事で済ませた!?
そして、なぜ嬉しそうに女物の服を持っている!?
ウラド「確かに…姉とギルバートは兎も角ネロ兄が一緒なのは気になる」
ネロ「そうですね…嫌な予感しますし」
えー…尾行する方が嫌な予感がするのに
ロキ「じゃ、早速アベルから女装しよっか♪」
アベル「え?イヤー!?」
ロキ様が主様を着せ替えてる間ネロの手がフォエンの目を覆った
その間俺とウラド様は十代に人化しといた
数分後…
アベル「うぅ…酷いです…」
見事に女しか見えない主様が涙目になってる
フォエン「似合ってるよ」
アベル「嬉しくありません」
でしょうね
俺も女になるのは嫌だからな
ロキ「さて、皆の変装も完了したし紅茶店へ入ろうか…
アベルとウラドが」
アベル「えぇ!?」
ウラド「……あぁ…入るぞ主」
アベル「嫌ですよー!」
ウラド様…主様を担いで行った
―尾行(ウラドside)―
入る直前になんとか主を説得し店内へ入る
店員「いらっしゃいませ」
うむ、店内には男店員が一人にカナとギルバートと主姉にネロ兄…
店員「はい、どうぞ」
店員さり気なくカナへ渡そうとするがネロ兄が受け取った
兄「僕が全て支払います」
にこやかに言いおった
カナ「ちょ、いいの?」
いいワケあるか!そ奴は下心あるぞ!絶対!
兄「えぇ、愛するボソッ女性に支払わせる訳にはいきませんからね」
おい、小さく愛するって言いやがったぞ小僧
カナ「じゃあ、ウォルターさんの分だけお願いします
チェムさんとマスターの分は私が支払います」
ブフッ…少しだけ悩んで断られてる…
アベル(ウラド…何笑い堪えてるんですか?)
ウラド[ネロ兄が奢ろうとしたが…振られた…ククッ…]
ネロ兄、無様だなぁ…
そうそう、主は念話機が無ければ念話が出来ないので念話を応用して主の思考を読んでいたのだったな
その後、カナ達は支払いを済ませ店を後にして、我らは尾行を続行した
―尾行(ネロside)―☆
それにしても驚きましたね…
昨晩兄さんから念話で美味しい紅茶専門店を教えてほしいと言われてましたが…まさかカナとデートに使うとは思いませんでした
あの2人の接点と言ったら僕の関係者というのにいつの間にか知り合いになって…
もし、兄さんがカナに気がある…いえ、結婚するつもりなら全力で止めねばならないので尾行してます
ただし、全員変装して
フォエン「うーん…ここからじゃ会話がよく聞こえないね…」
タツヤ「そうだな…」
僕「仕方ありませんよ
バレない様に距離を置いて尾行してますから」
主に女装してる事をバレない様にですが
ウラド「仕方ない…我の小魔を使うか…」
どこから出したのか分かりませんが黒い蝶を出してカナへ飛ばしました
あ、カナ達が蝶に気付きまし…!?
カナが一瞬消えたと思ったらマスターにしがみついた!?
え?どういう事でしょうか?
蝶位可愛いとか言いそうですが…
カナ「…ヤ!!マス……て!!」
何か叫んでますが…蝶がカナへ向かうと…
カナ「蝶来んなー!!」
ボォッドゴォッ!
まさかの蝶がダメとは…
というより心無しか先程からアベルと兄さんがマスターを睨んでます
何やら会話してますが…聞き取れませんね
ウラド「仕方ない…我が聞き取るか…
『やだ…マスターの方が安全だもん』だそうだ」
!!?ウラド!貴方がカナの言葉を発言した瞬間アベルと兄さんからの視線がより鋭くなりましたよ!!
その後、アベルと兄さんはマスターを睨みながら飲食店へ向かった
―尾行、そして自覚(アベルside)―☆
うぅ…女装してまでカナ達を追跡してます
よくよく考えたら姉さんとマスターがいますからデートなワケないのに………でも、カナがマスターにしがみついた時ムカつきました
何ででしょうか?
あれ?姉さんがマスター連れて別の席へ行っちゃいました!?
ネロ「マズいですね…
兄さん…チェムさん使って邪魔に入らない様にしましたね」
え?
タツヤ「邪魔って…まさか…」
ウラド「告白のだな…」
告白!?
フォエン「ちょっと待って!ウォルターさんって確か23だよね!?」
うんうん!8歳も年の差がありますよね!?
ロキ「とりあえず、カナの側の席に行こう
『運良く』近くに席が空いてるしね」
アベル「本当ですか?
ならそこへ行きましょう!」
ウェス(ロキ様!何をした!?)
近くの席なら会話聞こえますからね
しかも、位置的にカナの視界には入らない筈ですしね!
暫くカナは食事してるのを見つつボク達も昼食を取ります
美味しそうに食べてるカナ可愛いです…
途中、ウォルターさんの発言に何故か腹が立ちますが
暫くして食べ終えて…ウォルターさんはカナに告白…いえ、プロポーズした
そして…カナは顔を物凄く赤くして可愛い…じゃない、赤くして困惑してた
え?何でそんなに困惑して…まさか…ウォルターさんと交際するの?そんな事…
フォエン「え?まさか、まんざらでもないのかな?ヒソヒソ」
タツヤ「かもな…顔真っ赤にしてるし…ヒソヒソ」
カナが…ウォルターさんと交際………
嫌だ
アベル「ダメです!」
ウォル・?「「グハァッ」」
気が付いたら誰かをウォルターさんへ投げていた
でも、そんな事より今の気持ちを…付き合っちゃダメって言わなきゃ
その後、ウラドとウォルターさんが起きて…質問された…
正直に答えた後…女装してる事を指摘され…カナにも見られてる事にも気付いて…恥ずかしさの余りその場から逃げ出していた
走りながら考えた…
何で尾行しちゃったんだろう?
何で嫌だと思ったんだろう?
何で邪魔しちゃったんだろう?
何で…
交際するなら…結婚するならボクの方がいいって思ったんだろう?
その後は…変態達に襲われ掛けてカナに助けられて…
何故か買い物に…しかも2人っきり…つまりデートしました
その時、何となくですが分かりました…
カナとこうやってデートとかしたり…撫でたり撫でられたり抱き締めたりしたい…
つまり、ボクはカナの事友達として好きではなく…女の子として好きなんだと…
―フラれたその後―
―マスターside―
カナちゃんが代金置いてアベル君追っ掛けた後ウォルとギルドまで歩いている
何か…ウォルが凄く落ち込んでる…
多分振られたんだろうな
ギル「まぁ…どんまい…」
あ、ヤバい同情したらまた
ウォル「………」
ん?珍しいな…どうしたんだ?
何を見て…あ、カナちゃんがアベル君と歩いて…
ガシッと後ろから肩を掴まれた
え?何で?
ウォル「ギル…お前の所で呑もう…」
ギル「は?」
ウォル「今日は色々忘れたいから呑む!」
ちょっまさかのやけ酒!?
しかも凄い迫力で!
ギル「わ、分かった
だから手を離して!」
ウォル「お前も呑もう…
独りは嫌だから」
ナイフ持って脅してきた!
ギル「分かった!呑むからナイフしまって!!」
珍しく涙目なウォルはナイフをしまって歩いた
あぁ…明日また二日酔いで寝込むかも…
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