狂骨への応援コメント
どの物語も面白く、文章文体から醸しだされる魅力に酔わされるように一話一話大切に読んでいます。
できたら一冊の本になってよりたくさんの方に読んでいただきたい、素晴らしい物語集だと思っています。
その後、ご家族やご自身のお身体の具合はいかがでしょうか。良い方へと向かわれていること、心よりお祈り申し上げます。いつかのご執筆の再開を、こうして貴作品を拝読しつつ、ゆっくりとお待ちしております。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。何よりの励みになります。現在、生活環境がガラリと変わってしまったので、新作ができても投稿することが難しい状況になっとおりますが、遅筆ながら書き続けております。もうしばらく、お待ち頂けると幸いです。
また、健康面へのお気遣いもありがたく頂戴致します。幸いながら、家族ともども完治に近づきつつあります。再発症へのリスクを考慮しつつ、早く社会復帰できるように努めて参りたいと考えております。重ね重ね、ありがとうございます。
編集済
古椿の霊への応援コメント
御作を拝読する度、書き手としての自尊心を打擲されるような凄みと気魄を感じます。特に、椿を題材としながらも、単なる怪奇や官能に甘んじない物語に惚れ惚れいたしました。語彙から精選された言葉の羅列に通底する酷薄さ。凄艶な美を描きながらも、どこか客観視するような冷徹さもあり、情景描写の艶かしさと対照的な乾いた視座を感じるようにも思われます。フロイトの引用でスッと悪魔から醒めるような、陰惨であると同時に非常にうつくしい作品を堪能させていただきました。至らぬところがあったら申し訳ありません。ご不快であれば削除してください。
作者からの返信
応援コメント、誠にありがとうございます。皆様から感想を頂くたびに、「書いていて良かったなぁ」と励まされております。どうぞ、気軽にお声がけください。これからもお付き合いしていただけると幸いです。
さて、「古椿の霊」についてですが、夏目漱石の『夢十夜』に強く影響されて書いた記憶がございます。大学時代に研究した経験が生きたのでしょう。また、個人的な体験ではありますが、《金縛り》に遭うことが多々ございまして、夢から覚めないのではないか――という恐怖は自分にとって生々しい感覚だったりします。
美しい存在に惹き寄せられて、霊魂が肉体から離れる感覚を「憧れる(飽く離れる)」と定義しております。私の作品では、度々、この不思議な感覚を取り上げることがあります。耽美趣味と言われてしまえば、それまでなのですが、《美》を分析しようという欲求が強いため、情熱と冷淡が混在する微妙な書き方になっているのではないかーーと自己分析してみたりしています。
こういった自己分析や内省を繰り返すことで、文章や表現が鍛えられていくのだと私は考えています。良い機会を与えてくださり、心からの感謝しております。気になった点などがございましたら、気軽にお尋ねくださいませ。拙い返答になってしまうかもしれませんが、できるだけ記憶や記録を掘り返して、作品に込めた主題性や趣向を思い返していきたいと願っております。
編集済
火車への応援コメント
はじめまして、蘆蕭雪と申します。書き込みに慣れておらず至らぬところがあったらすみません。小野塚様の『出来心でやった。弐』にて御作を知り伺いました。学識がなく、御作の彫琢され尽くした物語にも野暮な感想しか浮かばず……火車に喩え、醜の中に美を見出した男の業を描く筆致の凄みに戦慄しました。その文体、また作品の巧みな構成から、まさに博覧強記のお方とお見受けします。足元にも及ばぬ御作の佇まいに感銘を受けるとともに、背筋が伸びました。御作に圧倒されてしまい、拝読するにも尻込みしますが、襟を正して読み進めていきたいと思います。素敵な作品をありがとうございます。
2025.02.25 追記
ご丁寧なご返信をありがとうございました。
最新の近況ノートを拝読してご事情を知りました。物語、また執筆に対して、真摯で自省的な対峙を貫かれる在り方に敬服しています。小野塚様は『夜啼石』を取り上げておられましたが、お言葉に甘え遅読ながら気になるものから拝読できればと思います。ご家族の皆様、また胤田様のご快癒をお祈りしております。
作者からの返信
応援ありがとうございます。どうぞ、気が向いた時にでも開いてみようーーくらいの気軽さでお付き合いいただけたら幸いです。
「博覧強記」とのお褒めの言葉、ありがたく頂戴致します。が、実際の所はあれやこれやと調べ回って、漸く、構成が定まり筆を執るというルーティンを繰り返しているばかりです。至らない点ばかりで、一作書き上げる度に、もっと改善できる事はあったはずだーーと懊悩しております。
自分の事ばかりで手一杯になり、周囲を見渡すほどの余裕がないというのが現状です。なので、小野塚さまの作品で拙作が取り上げられているとは全く思い掛けない事でした。小野塚さまと蘆蕭雪さまには心の底からの感謝を……。
『輾転草・令和百物語』は文字通り、百話まで続く予定です。全ての作品が違った味わいになるように努めております。が、全てを読んでほしいというわけではなく、順序などお気になさらずに、関心を抱いた妖怪変化のお話をつまみ食いしていただけるだけで作者としては救われます。末永いお付き合いとなることを願っております。ありがとうございました。
夜啼石への応援コメント
『物凄い』という言葉は、本当にこの作品集の為にある様に思いました。感嘆というか、『物凄いもの』を拝読出来た感動で、思わず溜息が漏れてしまいます。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
ご指摘の通り、私は『物凄い』という感覚を大切にして小説を書いております。この感覚はメディアの発達や文化の発展と共に徐々にですが、忘れられつつあるものだと考えています。
ゾッとする……と言い換えてしまえばそれまでですが、古来より語り継がれてきた『凄い』という感覚を今後も追求してゆきたいと考えております。これからも、背後に忍び寄る恐怖を書き続ける所存です。これからも、お付き合いしていただけたら幸いです。
鎌鼬への応援コメント
何もしゃべることが出来ない赤ちゃんの真意がありそうで、不安な余韻が気持ちいいです。文子ちゃんの書いた手紙が、最近の事件で被害者になった子供が書いたものと重なり、気持ちがわかる悲しさとこの先どうなるのだろうという不安を感じてこれもまた良かったです。一つ気になったのが戦後5年後における「児童虐待」という言葉の取り扱い方が実際はどうだったんだろうかと考えました。もっと苛烈な言葉で書かれたのかなぁとか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。懐かしい作品を取り上げて頂き、「ああ、そういう短編小説も書いていたなぁ……」と感慨にふけっております。
ご指摘いただいた通り、時代設定を考慮すると、もっと苛烈な表現が合っていたのかもしれません。この部分をどのように書いたら良いものか、或いは現代の感覚とは違った受け止め方を人々はしていたかもしれないなどと考えた記憶が朧気ながらあります。
正直に申し上げますと、取り上げた題材の重さに途中で気が付き、少なからず、及び腰になってしまったのだと考えています。今では時代考証が甘かったと反省しております。特に戦中、戦後の日本の情景、状態を扱うにはまだまだ未熟な点が多いのだと考えております。
貴重なご意見ありがとうございます。今後、執筆の際に参考とさせていただきます。まだまだ、百物語は続きますが、お付き合いしていただけると幸いです。
百々目鬼への応援コメント
毎話、引き込まれるような語り口で舌を巻いています。文章の舌触り、言葉遣いの骨触りとでも言うのでしょうか。読んでいて障りがなく、世界にすんなりと入り込めるので物語に集中することができます。
怪談話を基礎に置いてあるのですが、自分が知っている怪談でも改めてよく知らないこともあるのだなと、この小説を通じて学ばせてもらっています。無知のまま一度読み、怪談の情報を再確認して読み直すと、二度とも発見があって楽しめました。
語りの各人の視点での書き分けもいいなと思いました。女盗賊に対する、各々の『目』から見た女の印象の違いがはっきり表れていて面白いです。複数人からの証言の意味をしっかり生かしているのだなと、参考になります。
作者からの返信
いつも丁寧なご感想を下さりありがとうございます。何よりの励みになります。積極的に新しい手法や表現を取り組み、どの作品を読んでも楽しめる掌編短編小説集になるように努めていきたいと思います。
鎌鼬への応援コメント
鎌鼬の正体が二転する、二段構えの真相で面白かったです。
夜にしか泣かない弟の実の正体も、本当にただの赤子だったのかと疑ってしまいます。単に嫉妬だけで弟の首を切るにはあまりにも思い切りが良すぎる。文子は弟からなにか普通ではないものを直感したのではないか。
子育てに疲れて自傷虐待を繰り返す母親は弟を優先し、文子より大切に思っている。それは本当に愛情なのだろうか?
事件はまだ全てが明かされていない、怪談らしい余韻が残りました。
一家には狐や犬のように鎌鼬が憑りついていたのでは?
獣霊の憑依が祟っていたのかもしれない、そんな気がします。
作者からの返信
読んだ方が様々な想像を膨らませることができるように、敢えて明確なエンディングを迎えない作品を意識して書いた記憶があります。情報と情報の隙間を作ることで、読者が推理できるように書いた試験的な作品です。
明確な解答を求める方にとっては不完全燃焼な感じを抱くかもしれません。しかし、恐怖とは往々として、そういった「よく分からないモノ」に付きまとうものでもあります。志村様が想像力を膨らませてくれたことが何より嬉しいです。
人面瘡への応援コメント
人面瘡といえば、私の中では「ブラック・ジャック」の印象が強いです。Aが産んだ貴子の人面瘡も、Aの繊細で傷付いた心を慰めるための精神防衛、一種の自己救済措置だったのかもしれないと考えました。
Aが幼い日の母への憧憬にすがるしかなかった孤独を思うと、私との縁が切れてしまったことがAの心にさらなる影を落としたのかもしれません。
切ない中にも、歪みをもったAの心の美しさに惹かれる話でした。面白かったです。
作者からの返信
丁寧に読んで下さりありがとうございます。その解釈はほとんど正しいです。
人面瘡はAの生み出した救済の道です。自己を破壊することにより、憧憬だった母親との紐帯を辛うじて繋ぎ止めることが出来たのです。Aは母親の腕に抱かれる赤子なのです。彼は世間に産み落とされたは良いものの、世間に祝福されない孤独な人間です。
Aが求めていたものはただ優しく大きな存在に抱かれて、頭を撫でて欲しかっただけなのです。Aは失ったものを埋めるように自らを傷つけます。そこに哀しさと恐ろしさを感じていただけたのなら幸いです。
コメントして下さり、誠にありがとうございました。様々な作風の小説に挑戦していきたいとかんがえていますので、よろしかったらお付き合いくださいませ。
人面瘡への応援コメント
他者とは一線を画す、圧倒的な文章力ですね。
自分の筆を折って、ゴミ箱に捨てたくなりました。
明らかに素人ではないように思えるのですが、プロの文筆家なのでしょうか…?
そう、思えるほど、素晴らしかったです
作者からの返信
お褒めいただきありがとうございます。
まず、私はプロではないですし、受賞経験もございません。壁はまだまだ高いと常々感じております。文字通り、石の上にも三年、コツコツと書き続けてきました。
私は才能という言葉を信じません。あるとしたら学習と努力が実る結果なのだと考えています。継続は力になります。
諦めないで食らいついていく、ぐらいの気持ちでお互いに頑張りましょう。肉級様の益々のご活躍を期待しております。
舞首への応援コメント
胤田一成さま
こんにちは。どの話も読みごたえがあります。
又重は小三太に、小三太は悪五郎に、悪五郎は又重に。本来自分も渦中にあったはずなのに、三つ巴の愛憎劇を高みから見下ろし、死してもなおそこに留まり続けているであろう三つの思いを海中に投げ込んだ女のその後に興味を掻き立てられます。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。このお話を書く際、どうやって三人の博徒を一緒に葬るか、かなり考え込んだ記憶があります。
本作は『桃山人夜話・絵本百物語』を典拠にしていますが、愛憎劇として物語を仕上げることを当初から目標にしていました。人間の感情の機微を細やかに書きたい――そんなことを考えていました。テーマは決まっていましたが、問題だったのはドラマとして如何に展開させるかでした。加えて、舞首は三つの首が縺れ合っていないとなりません。三つ巴の関係を書くために、物語に終止符を打つ存在が必要不可欠でした。
又重の女房を登場させることは必然でした。彼女もまた愛憎劇の渦中に収めることでお話を円環させることに何とか成功しましたが、もっとすっきりとまとめられたのではないか――と今にして思う次第でございます。が、私はどうにも数学や理学が苦手なようで、「三人の博徒+博徒の女房」という構図にしか想像が及ばず、今になっても思わず苦笑いしてしまいます。ミステリーを書くのは中々に難しいものですねぇ⋯⋯。