第13話 巫女としてのお仕事
ピッピッピッ!
ピッピッピッ!
目覚ましがひかりの耳元で、鳴って
いる。
が、、、しかし!
全く反応無し!
須佐之男命「ねぇ、起こして
あげないと、まずいの
ではないかな?」
中筒「そ、そうだな。。
しかし、すぐそばに
居ると言うのに
シヴァは、何をして
いるのか。。。」
それもそのはず、
シヴァはひかりにべったりと、
くっつき、何時まででも、
隣で寝ておるのだからな。。。
全くもって、この中筒は
情けない。。。
シヴァよ、もう少し、
しっかりとしておくれ。。。
須佐之男命「お〜い!
ひかり、朝だぞ!
起きろよ!」
底筒「やれやれ。。。
ひかり、起きなよ。。」
ひかりがうーん。。。
と唸りながら、目覚めていた。
何とかひかりは起きれたものの、
シヴァは、と言えば。。。
お不動様「これっ!
起きんか!」
お不動様がスバルタでシヴァを
起こした。
シヴァ「あれ?、、
ひかりは?。。。」
お不動様「何を寝ぼけておる!
ひかりは仕事に行った
わい。
さっさと、ひかりの
側に行かんか!」
慌ててシヴァは、ひかりに向かう。
ひかり「あれ?
シヴァ様、おはよう。
まだ寝てていいのに。
スヤスヤだったから
そのままにしたんだよ。」
ひかりには、シヴァが視える。
が、職場に行けば、今まで視えない
者がみえるようになっていた。。
ひかり「あれ?
あれって?。。。
もしかして、水子ちゃん?」
職場に行き目に入ったのは、同僚にくっついている子供だった。
ひかりは、以前に幼稚園など、子供が沢山いる場所には水子が沢山だと聞いた事があった。
シヴァ「そうだ。
多分話せたり出来る
はずだ。」
ひかり「そうなの?!」
シヴァ「これから、視えなかった
者達が視えると思う。
ただし、何でも視える
のではなく、上で中筒が
コントロールしてるから、
可能な限り関わらせる
つもりだと思う。」
ひかり「中筒様って私の父みたいな
神様だよね。この前、お話
したよ。」
中筒「そうだ。ひかり。
中筒である。
よいか、今視えておるは、
知っての通り、水子で
あるよ。
中には、寂しい思いを抱え
生きた者をつついたり、
ひかりが、可能ならば、
癒やしてあげなさい」
ひかり「わかりました。」
ひかりは、自分の受け持つクラスに
入る。
まだ、よちよち歩きの子や、
ベビーベッドで眠る子。
おもちゃで、同僚の先生と遊んで
いた。
ふと気がつくと、シヴァが子供と遊んでいる。
シヴァ「これは、何を
作ったんだ?」
水子「えっと、、おうち!
ねぇ、ねぇ、お兄ちゃんは
どこから来たの?
僕ね、あの赤ちゃんの
お兄ちゃんなんだよ。」
シヴァ「そうなのか。。
妹になるのか?」
水子「そうだよ。
僕ね、妹がちゃんと生まれる
ように、お母さんのお腹の
中を綺麗にしてあげたの。」
ひかり「そうなの?!
そんな事してあげたの?」
水子「あれ?ひかり先生、僕が視え
るの?、、、
すごい! 嬉しい!」
ひかり「そうだよ。お話できるよ。」
水子はシヴァを見るとシヴァはニコニコ、して応える。
こうして、少しずつ、様々な視えない
者達と関わっていくのだ。
この水子は生まれる事はできなかったが、妹の為に始めから、母親の
子宮を整える事を役目とし、一度降り、こちらに帰ったのだ。
このような子供は他にもいる。
また、何かの事情により、生まれず
この世に生まれた兄弟を羨ましく、
思う子供もいるのである。
そんな子供を時には思い出してほしい。
お不動様「ひかりは、大丈夫そう
じゃの。
怖がらなくなった。」
底筒「そうだね。
これが、本来のひかりだよ。」
シヴァ「そうだな。。
ひかりらしく、関わって
ほしいよな。」
さて、お次はどんな方かな。。。
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