狐の女中:裏への応援コメント
あーやっぱり……
化け狐は化け狐でも、葛の葉さんみたいな真面目で一途なタイプだったんですね(´・ω・`)
逆恨みされ、謂れのない罪で命を落とす。敗れ滅びた者たちのみが秘めたる真実は、決して明るみに出ることなく、一つの家を破滅へと追いやった妖狐ゆきのの物語のみが残る。
敗者の歴史もこのようにして、葬り去られてゆくんですよね……
作者からの返信
コメントとレビューありがとうございます。
妖狐って怪しいイメージや悪いイメージが見受けられる事もままあるんですが、ご指摘の通り、葛の葉様のような一途で真面目な妖狐も結構多いんですよね。むしろそうしたタイプの妖狐の話が好みだったりします。
歴史という部分にも言及していただき幸いです。まぁこういう物ですものね(諦観)
狐の女中:裏への応援コメント
企画でお見かけしたので、拝読致しました。
仄暗くどろっとした表のお話と、切なく温かい裏のお話。対比が鮮やかでした。
物語しか残らなかったというラストが良いですね。
広く語られるのはきっと表の物語。けれど、ひっそりと裏の物語も語り継がれているのですと、報われるとまではいかなくとも、ゆきのさんを悼む想いが続いてるようで、ほんの少し救いを感じました。
作者からの返信
斑猫です。
碧月様、拙作をお読みくださり、そして評価までしていただいてありがとうございます。
仰る通り表裏一体のお話であり、しかも対比が大きいお話でもありますね。
実は私、結構容赦ない展開のお話を書くのに抵抗が無かったり致します……むしろ「九尾の末裔~」は明るい話に分類されますね(汗)
それはさておきほんの少し救いがあると言って頂いただけでも嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
狐の女中:裏への応援コメント
読み合い企画から参りました。この表裏一体となってひとつの物語を編むと言う展開は実に面白かったです。どことなく意味深な日本昔ばなし風の表から、ミステリの解決編とでも言うべき裏へと至るギャップにはグイグイと引き込まれました。どことなくごんぎつねを思わせる悲しいラストはお見事でした。面白かったです。
作者からの返信
斑猫です。
いつも読み合い企画でお世話になっております。
今作は一応はホラーという分類になっておりますが、昔話や伝承、そしてミステリという側面を持っているのも事実です。そして仰る通り、表裏一体で初めて一つの物語として機能する形になっておりますね。
妖狐以上に愚かしく邪悪な存在としての人間の振る舞いに目が言っておりましたが、ごんぎつねに似ているというご指摘ありがとうございました。
評価もありがとうございます。
ではまた。
編集済
狐の女中:裏への応援コメント
1分企画で拝読したのですが、1分と言わずじっくり読んでしまいました。
事実はひとつでも、真実は人の数だけありますね。客観的に書かれた文章ですが、ゆきのの気持ちを一人称で読みたくなるお話でした。哀れだったのは寅坊。かわいそうに……。
奥様は生き延びたようでよかったです(他コメントの返信より)が、ゆきのも救われてほしかったです……。
追記:いや、ゆきのの内心を知りたくなるというだけで、彼女の一人称の物語が必要だとか書いてほしいだとかとは思っていないです。書き方が悪かったですね。この二話で完結している物語だと思います。
作者からの返信
斑猫です。
じっくりとお読みくださったとの事で有難く思っております。
そうです。こちらの作品は表と裏で一対の物語となっておりますね。
一見すると何処にでもありそうな昔話の「表」。
そしてその昔話の真相を暴く「裏」。どちらが欠けても成り立たないと思っております。
こちらの話はこれで完結していると思っていたので、ゆきのの一人称の物語は考えておりませんでした……
確かに寅坊は不憫です。彼は何の罪もなかったのに……
寅坊の実母、ゆきのに優しかった奥様が生き延びて平穏に暮らせたら、というのは私の願望でもあります。
実はゆきのの一族で生き残りとかがいるという裏設定もあるのですが、それはまた長くなるので別の話ですね。
ではまた。
狐の女中:裏への応援コメント
一話目の謎が二話目で解き明かされる構成で、二話目を読んでいくとそうだったのかって見方が変わったことに面白みを感じましたね。
でも、気になるのは、どうしてゆきのは人間の中に混じって生きていこうとしたのかって所です。
ゆきのに悪意がないと分かった以上、ハッピーエンドを迎えられなかったのは残念でしたね。
作者からの返信
斑猫です。
表での謎が解明される裏もお読みいただき、また評価まで行って頂きありがとうございます。
そうですね、拙作は表と裏で一つの物語として成立する内容となっております。ゆきのが人間の中に交じって生きようとした理由……そこまで考えていなかったので恐縮です(汗)
そして仰る通り、ゆきのには悪意は無かったのに……誠に残念無念な終わり方ですね。色々な意味で。
善良だった奥様だけでも幸せな余生を過ごせたらと作者も思っております。
ではまた。
狐の女中:裏への応援コメント
おはようございます。
自主企画から伺いました。
舞台が戦前日本でヒロインが旧家の子守女中で主筋の男性から狙われる、献身的に当主の子を看病するがその子は夭折するという展開が拙作と共通していて、そこにご縁を感じました。
確かにゆきのの運命は哀しいし、彼女を巡る人間たちの方が妖狐よりエゴイスティックで醜悪だという真相は皮肉ですね。
ただ、小説として見ると、敢えて記録、説話風にされたのかもしれませんが、全般に説明的で本編より粗筋を読んでいるような感触を覚えました。
もう少し個々のキャラクターを膨らませた描写で読みたかったです。
失礼しました。
作者からの返信
斑猫です。早速のコメントと、フォロー等有難うございました!
確かに結末は異なりますが、吾妻様の貴作と拙作は展開が似ておりますね。
真相が皮肉……と言うのは明らかに作者自身の好みですね。
個人的には妖怪が好きでよく妖怪ものを書いておりますが、妖怪たち、妖狐たちが悪であるですとか、善であるという考えはあえて持っておりません。善か悪かは彼らの心持ち・言動によって決まると思っておりますね。それは人間でも同じかと思っております。
拙作ではゆきのは善に近く、彼女を陥れた面々こそが悪だったと思っております。
あらすじのようで物足りなかったというのは申し訳ないです。
確かに敢えて伝承・記録風に仕上げていたという節はございます。
ではまた。
狐の女中:裏への応援コメント
ごきげんよう、ゆきのの献身と優しい思いが、当主や周囲の一部の人たちの欲望で絶たれたのは、哀しいですね。
ひとと妖狐という種別の違いがあるからこその悲劇なのかもしれませんね。
人間同士、妖狐同士ならば、少なくともあらぬ方面からの疑いもなかったのでしょうから(それでも互いの損得や欲望からくる陰謀や企みは防げないのでしょうけど)。
甲家の没落はやっぱりゆきのの呪いがあったように思えます。
ホラーというより、哀しい物語、ありがとうございました。
作者からの返信
斑猫です。
こちらの作品はカクヨムデビューする前に書き上げていた物ですが、丁度いい感じだったのでアップさせていただきました。
お察しの通り、表が人間サイド・裏が妖狐サイドの物語ですね。
女狐の妖艶さに目がくらんだホラーに見せかけて、人間の愚かさを描いた物語ではありますが、作中の悲哀を感じていただきありがとうございます。
ではまた。
狐の女中:裏への応援コメント
語り口調でとても読みやすかったです。
終始化け狐であるゆきのが何かをしでかしてしまうのではないかとびくびくしていたのですが、全くそんなことない唯の女中だったことに少し驚きました。
本当に、ただ恩を仇を返されてしまっただけ。
作者からの返信
丁寧なコメントありがとうございます。
妖狐って人を惑わすとか誑かすというイメージが強いですが、その一方で義理堅い存在として描かれる事もあるんですよね。ゆきのはどうやら後者の妖狐だったようです。
救いのない、ただ悲しい物語ではありましたが、最後までお読みいただき、評価まで行って頂き嬉しい限りです。