#31 複雑な気持ち
体を揺すられて目が覚める。
体を起こすと目の前に玲が居る。
「おかえり、玲」
「ただいま、ジンくん」
時計を見ると3時間も寝ていたようだ。
「髪、少し切ったんだね」
「うん、変かな?」
「大丈夫、とても似合ってるよ」
「ありがと」
玲が会いに来てくれたことを嬉しく感じたが、直ぐに寝る前に考えてたことを思い出して気持ちが沈んでしまった。
それでも笑顔を取り繕って、会話を続ける。
「お洋服も買ってきたんでしょ?どんなの?今日は見せてくれるの?」
「ママと相談して2着買ってもらった。今日はまだだめ、火曜日まで秘密」
「そっか、じゃぁ楽しみにしてるよ」
「うん」
喉が渇いたので玲と一緒にキッチンへ行き、冷蔵庫から麦茶を出す。
棚から玲が取り出した二つのコップに麦茶を注いで冷蔵庫へしまう。
その場で一口だけ飲んで、コップを持って先ほどまで寝ていた部屋に戻り麦茶をすすりながら改めて玲の髪を見つめる。
女性のヘアスタイルの知識はないからよく判らないが、以前との違いを観察してみる。
前髪は以前と違い揃っている。
全体の髪の長さは以前とそれほど変わっていないように見えるが、毛先を揃える程度にはカットしたようだ。
毛先が以前と違ってクルクルと波打っている。パーマかな?
「パーマあてたの?」
「うん、ママが夏だからオシャレにしようって」
「花さん、気合入ってたもんね」
「うん、服選ぶときも大変だった」
「ははは」
玲と会話していると、先ほど感じていた嫌悪感が薄れてきた。
「玲、8月になったらプールに行かない?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます