アンティークが、時を超えて語り出す。

遺品整理業者の久間が不定期で開くアンティークショップ、『BEAR』。
夜にひっそりと開くその店の灯りに、様々なバックグラウンドを持った人々が吸い寄せられていく——。

多くの魅惑的な物品が、時には人を恐怖に陥れ、時には人の悪事を暴き、時には人を優しく救う。単にその物品の美しさに取り憑かれるだけではなくて、それを以前所有していた人々の人生を背負う覚悟が、新たな所有者には求められるのだと思う。

そして、曰く付きの物品を次々とショップに迎え入れる久間氏。彼の妖しい魅力にもまた、読者は引き込まれそうになってしまう。
オムニバス形式なので非常に読みやすく、余韻のあるホラーを味わいたい人に是非おすすめしたい。

まだ最終話まで拝読していないのですが、とても素晴らしかったのでレビューさせていただきます!

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