現代に潜む怪異。執念が宿り目覚める物達。それは付喪神の仕業かも知れない

 店主の気まぐれで、時折開店する怪しげなアンティックショップ「BEAR」。

 その店の棚には、魅力的な光を放ちながら鎮座するモノ達。それらは以前の使用者の、想いによって憑かれたモノ達だった。

 招かれた客によって購入されたソレラは、怪異を伴って目覚めるのだ。目覚めたソレラは恐怖を連れて突然やって来る。購入者はやがて取り返しがつかない処まで追い込まれるのだ……

 各章短編にて語られるオムニバス・ホラー。読み込んでいると、連作と気づく様な仕掛けが巧妙で、その世界観に知らずと取り込まれてしまう。

 思わず来店し、アナタの体験したいと思う恐怖が、ここに有ります。

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