「浮気されたのか?」と浮気現場をみて嘆く俺の成り上がり〜信用していた彼女に裏切られた俺は異世界と現実世界を行き来し最強に至る〜
雪のふむ
第1話
俺の名前は
花音はクラスでマドンナと言われる美少女である。
整った顔に加え、穏やかで思いやりのある性格。
またクラスからの人々からの信頼も高い。
──そんな完璧な彼女がどうして付き合ってくれているのか。
正直今でもわからない。
だがこんな事考えてる暇ではないのだ。
今日は日曜日──花音の誕生日だ。
一通、彼女から送られてきたメッセージを再読し、記憶を呼び起こす。
「そうだ。今日出かけると言っていたから、今家にいないんだよな」
花音は今日は用事があり家にいない。
軽く予定を聞いて見たのだが濁された。どこへ行くのか気になっていたが安易に人のプライベートを聞かないほうがいいだろう。
「さて……家に行けないとはいえ何かしないとな」
メッセージでおめでとう送るのも味気ない。また用事ある日に電話するのは野暮というものである。
誕生日プレゼント──視線の先はボールペンへと移る。ボールペンでも良いとは思う。ボールペンでもいいとは思うのだが彼女が本当に今欲しいものかと言われると微妙な気がしてならない。
つい先月彼女がボールペンを購入したという記憶が思い返したとき、一つの答えが頭の隅へと流れた。
「プレゼントでも買いにいくか」
花音にプレゼントしたらどういう反応するんだろうか。今からでも妄想が膨らむ。
そうと決まれば早めにパパっと買いに行きますか。早めに終わらせた方が忘れなく焦らないし。
買いに行く準備をすませた後、家から出かけ店まで歩く。
休日だからか人は思った以上にいるようだ。ベルを鳴らす自転車と笑い声、店の前で接客をする店主達。
「思ったより人はいるようだなぁ」
独り言をポツリ。まぁ周りがうるさいせいか、自分の言った声は耳まで聞こえてこない。
店が見えるまで歩いた。あまり混雑していないようだった。
店の中に入ると買うプレゼントはどれがいいか、棚を上から下まで拝見する。
どれがいいだろうか?でも普通に考えると実用性がある物だよな。
頭を悩ませながら歩いていると、コスメが棚から見えてくる。
そしてコスメが見て思った。
これは女性には人気だしいいんじゃないか?
あってもスペースだって困らないし、値段も手頃でそこまでかからない。
棚を覗くとどれも人気だそうだ。同じように考える人が多くいるみたいだ。なおさら安心も出来るしな。
そう思うとコスメを手に持ち会計の方に歩きだした。
「お会計は5800円になります。ポイントカードなどはお使いますでしょうか?」
「いや大丈夫です」
そう言うとお金を出す。
この店員めちゃくちゃ可愛い。優しいそうな雰囲気な人だなぁ。
「レシートとお釣りです!ご確認くださいませ」
お釣りを貰う時、手が微かにあたり、胸がドキッと感じた。
いやいや俺には花音がいるんだ。と袋を受け取った。外からの光は特段眩しく見え、眉間にしわがよりついた。
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