魔王側設定 一部抜粋

~魔王側設定~


【魔王】

100人以上の人間を世界の終わりの時に殺害することで魔王となった、1万人の元人間たち。元人間ではあるが、その実態は極めて邪悪であり、分かり合うことは不可能な存在である。

魔王にはとてつもない力が与えられているが、その代償として移動制限が課されている。

魔王は自身が存在する魔界以外では、その力のほとんどが封印されてしまい、ほぼ無力となる。そのため、魔王の行動理念の一つとして「支配領域(魔界)の拡張」がある。

魔界を広げる方法はただ一つ。自らの魔界の周囲10km以内にダンジョンを設置し、そのダンジョン内に蓄積された魔素(MP)が満タンになると、「フラッド現象」と呼ばれる状態が発生する。この現象とは、ダンジョン内部の魔物たちが外へとあふれ出す現象であり、これが発生するとダンジョンは魔王の支配領域に向かって拡張を始め、最終的に魔界と接続されることで魔界自体が広がる仕組みである。

また、支配領域の外へ魔物を放出することも可能であり、その目的はダンジョンの攻略を妨害することである。

魔王が行うさまざまな行動にはMPを消費する。MPは時間の経過とともに自然回復するほか、ダンジョン内や魔界内で人間を殺害することで大量に獲得することができる。


【魔王会議】

魔王たちは魔界から直接出ることはできないが、特別な不殺空間【円卓】に転移することが可能である。この場を通じて、魔王同士で争い、結託、連絡など、さまざまなやり取りを行うことができる。

また、魔王間専用のチャット空間も存在し、移動こそできないが、意思の疎通は常時可能である。


【魔物】

魔王が生み出す人類の敵。魔物はMPを使用して魔王自らが召喚するか、繁殖行為によって増やすかのいずれかである。

強力な魔物ほどMPの消費量も多く、一度に多数を召喚することはできない。しかし、弱い魔物が戦闘を重ねることで進化し、上位種へと成長していくケースもある。

基本的に魔王に絶対服従であり、その命令には逆らえないようになっている。


【新たな魔王の誕生】

魔王は原則として新たに誕生することはない。しかし、何事にも可能性というものは存在する。

そのため、人類の中で魔王になりたい者が、何らかの儀式を経て魔王となる可能性も、完全には否定できない。

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