私はSNSで死んだ猫を見ます。正確には感性の死んだ飼い主と暮らす死んだも同然の猫です。
『この子が私のすべて。猫だけが生きがい。』猫に失礼な言葉だと思います。
人間がロクでもない。猫が最上。この世界には猫に見せるべきものはないということですか?ならなぜ飼うのでしょうか?猫たちはそんな人間から何を得るのでしょうか?何も得ずに消費されるだけの猫達が可哀想だなと私は感じます。
せめてメッセージだけでもきちとんと書いてあげたらいいのにと思います。
幻想的な物語と読む人が多いようですが、私は強烈に現実世界の比喩のように感じました。
海の向こうの桃源郷に向かい死ぬ人、行為の虚無に耐えられず配るべき物を食って逃げる人、楽しむ心に出会わず死ぬピエロ。彼らや猫は主体を失った心ない人に囲まれ殺された人達なのだと感じました。これは私達が作っている風景です。
幻想として柔らかく読むことも良いと思います。でもできたら、きちんとそういう自意識を持って読むべき物語だと感じます。できるならそういう風に生きるべきだと思います。
子供にしなかったことが英断だと感じました。猫にしたこの距離感がいいですね。エグみを下げつつインパクトは出ている。同時に対象を生命に広げている。抽出性、普遍性、インパクトが同時に強くなっている。うまい。
おすすめです。