なっ!!ただの、娘と父親の話ではなかった!!娘さんが、遠いライバルを、何年もかけて、持久走で抜いただけでも、感動なのに、実がオチは……読む者を惹きつけ、感動することは、確かです。はい。
あえてあまり内容は詳しく書きません。努力は報われるっていういい話です!
物語としては有り触れたスタートを切ります。分かりやすい「起」と「承」はすいすい読み進められますので、読み手としては「どこに面白さが隠れているのだろう」「どこで驚かせてくれるのだろう」と、わくわくして待つだけでいいのです。きっとその先で、こっぴどく裏切られます。このハプニングが一体何を意味するのか……それが「転」の面白みでしょう。「結」には、きちんと予測通りの結末が用意されていました。物語のゴールに仕掛けられた、もう一つの「結」――意外な叙述と共に。
最初は娘を父と同じ目線で頑張れ、と応援したくなる内容ですが、後半ではまさかの展開に…!シリアスから一転、クスリと笑える後半。最後の別れのシーンは情景が美しく想像できました。