行軍と共に、二人の生が温かくも残酷に近づいていきます。平等な視点で描かれており、日中どちらの立場にも共感出来るのが良きです。戦争物はドンパチメインが多くある中で、民が戦に沈む過程の、心を主役に描いた珍しい〈物語〉です。〈物語〉に作者さまが住んでたんじゃないかってくらいに、時代と国の臨場感があり心を打ちます。凄いです。描かれた日中の文化の違いにも、一見の価値あり。どこまでも、人間らしさに救われます。