第22章 ライシアム劇場への応援コメント
>今夜のだし物はファウスト
確か、「時よ止まれ、おまえは美しい」ですよね。
この小説にふさわしい作品が出てきて「おおっ!」となってしまいました。
そしてお待ちかねのブラム・ストーカーが登場!
切り裂きジャックがきっかけとなって『吸血鬼ドラキュラ』が生まれた……。
すごく美しいまとめかたで感動してしまいました。
ストーカーのことをウィキペディアで調べてみたのですが、オスカー・ワイルドと面識があったなど、私の知らないことがたくさん出てきて驚きました。
日野原さまのおかげで世界が広がりました!
作者からの返信
渡森ヨイク様
メフィストフェレスはヘンリー・アービングの当たり役の一つでした。私は「ファウスト」を小さな劇場で見たことがありますが、うん、ファウストよりメフィストの方が断然目立ちます。悪役の魅力でしょうか?
ストーカーはドラキュラ役にアービングを望んだそうですが、彼は断りました。あんまり自分に似ていて嫌だったのかも。
ストーカー夫人、ソフィーだったかな? 手元に資料がないのですみませんーは、ワイルドのダブリン時代の恋人でした。ダブリン出身の二人の作家、ロンドンでも重なる所が多かったと思います。アービングは偉大な芸術家でしたが人間的には勝手な男で(よくある話)ストーカーに知らせないでライシアム劇場を売却してしまいます。ストーカーは晩年は経済的に困ることがあったとはいえ、夫人との仲は円満でした。二人の男のその後を考えると、ワイルドを振ってストーカーと結婚した夫人の判断は正しかったんじゃないかと思います。
切り裂きジャックの事件は不思議と人々の想像力を刺激しますね。私も興味を持ってあれこれ調べ、それと、これも大好きな「吸血鬼ドラキュラ」を組み合わせてみました。「ドラキュラ」私は、ハーカーが城に着く前の旅の部分が結構好きです。トランシルヴァニアの深い森と暗い夜、そこの住人の風俗が見事に描写されていると思います。ストーカーは一度も東欧へ行ったことがなくて、資料からあの冒頭の数章を書いたと考えると、やはり、凄い作家でした。
コメントをありがとうございました。
第21章 夜の終わりへの応援コメント
ああ……。
テッサがヴァンパイアだという証拠は伏線としていろいろあったのですね。
力持ちで、水槽から素早く脱出できる……。
芸人だから、と勝手に思考停止していました。
三郎は彼女の血を舐めて大丈夫なんでしょうか?
テッサは三郎のこと、好きだったんでしょうね。
三郎もヴァンパイアになって、いつかまたふたりが巡り合う未来を妄想してしまいました。
それから、『マグナス伯爵』と『笛吹かば現れん』、読みました。
はっきり姿は見せないけれど、確実にヤバいものが自分を狙って追ってくる……。
あからさまに化け物が襲ってくるお話より怖かったです!
M・Rジェイムズが近代怪談の巨匠と呼ばれているのが納得できるお話でした。
日野原さまに紹介してもらえてよかったです。
そしてなんと、次の第22章のライシアム劇場ではストーカーが登場するのですか⁉
今からとても楽しみです!
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂きありがとうございます。
テッサの正体については、力持ち以外はあんまりはっきり書いてないと思います。ヴァンパイア的性格をそれほど発揮しなきゃならないところはありませんでしたし…ああ、なるほど、と思っていただけたら幸いです。
テッサは三郎をちょっと見下げたところありましたが、それでも気に入っていました。厳しい生活を送ってきたので、自分勝手な人間が多いなかで、決して裏切らない人間が貴重であると知ってたんでしょう。三郎はお爺さんに子供の頃から「武士とは」を叩き込まれてますから。
M.R.ジェイムズ、気に入って頂けて嬉しいです。渡森様の御作を拝読していて、ジェイムズもこんな風な学者だったよなあと思いました。古い時代の書物や慣習を愛し、研究しているうちに出会う怪異。学識に裏打ちされているがゆえにフィクションがより現実的に身に迫ってきます。
コメントありがとうございました。
第20章 迷宮への応援コメント
前回のコメントに丁寧なお返事をくださりありがとうございます!
>「吸血鬼ドラキュラ」を書いたストーカーが、まさに切り裂きジャックと同時代人
おおっ、そうだったのですね!
切り裂きジャックが世間を騒がせている。
そんな社会の不穏な空気に影響を受けて、『吸血鬼ドラキュラ』を書いた……。
なんてことを考えてしまいました。
日野原さまのおかげで勉強になります。
また、ご多忙のところ、お薦めした本を読んでくださりありがとうございます!
私自身は東欧の人々が今も本気で呪いや魔女を信じている、ということに衝撃を受けました。(実はロシアなどもそうらしいですね)
日野原さまに教えていただいたM・R・ジェイムズの『マグナス伯爵』と『笛吹かば現れん』はなかなか読めていませんが、今図書館の在庫を調べたところ、電子書籍版があるのに気づき、そのまま借りてしまいました。
これから早速読もうと思います!
最後に。
今回のお話、三郎の過去がわかって面白かったです。
切り裂きジャックと吸血鬼ドラキュラが流行ったイギリス。
そのときの日本はこんな感じだったのか……! と。
どちらの国も、どことなく息が詰まるような状況だったのかもしれませんね。
作者からの返信
渡森ヨイク様
長い物語にお付き合い頂き、ありがとうございます。
切り裂きジャックの事件が起きたのは、ビクトリア朝のイングランドで西暦でいうと1888年。日本は明治維新から20年で、政府は欧米に追いつこうと躍起になり、欧米から学んだ思想で民権派が藩閥政府に反発し、という時代でした。地球の反対側の国から日本は大きな影響受けてたみたいです。
もし、ドラキュラに興味おありでしたら、ライシアム劇場の章で、作者のストーカーを登場させたので御覧になって頂けると嬉しいです。アービングのマネージャーだったストーカーですが、現代世界では雇用主よりも有名かもしれません。いや、彼が作りあげた伯爵こそ不朽のヒーローになりました。(これは多分にハリウッドのお蔭ですが)
エレファントマンのジョン・メリックもこの時代ですし、ドイルがシャーロック・ホームズを書いたのもこの時代でした。もう少し時代が下がると、アメリカにはフーディニが英国にはヘルメtィック・オーダー・ゴールデンドーンが現れてきます。
面白い時代でした。現代日本にも、もしかしたら面白い物語の種がたくさん生まれているのかもしれません。
コメントをありがとうございました。
第19章 ミラーズコート13号への応援コメント
こちらに戻ってくるのが遅くなってしまい、すみません。
ひとことで言わせていただくと、衝撃の章でした。
テッサの正体は「ヴァンパイア」⁉
タンブレッティは「切り裂きジャック」⁉
ヴァンパイアと切り裂きジャックはどちらも神秘的な存在です。
でも一方はモンスター、もう一方は人間で、混ぜるのが非常に難しい素材。
なのに切り裂きジャックを「不老不死の探究者」として、無理なくヴァンパイアに絡ませてしまう日野原様の手腕に舌を巻きました。
テッサはこのあとどうするのか……?
楽しみです!
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
ヴァンパイア伝説は案外、19世紀末のこの時代のロンドンと親和性があります。本来は東欧の伝説ですが、それを題材にした「吸血鬼ドラキュラ」を書いたストーカーが、まさに切り裂きジャックと同時代人なんです。
渡森様に教えていただいた、ルーマニアの呪文の本、図書館で借りて読みました。人気の本で、全部は読み終えることができなかったのですが、ルーマニアでは今も、呪文が残ってるのが興味深かったです。日本でも、全く呪文がなくなったわけではないですよね。ちちんぷいぷい、と意味不明の呪文を子供の頃、親が唱えてました。桃が流れてくるときの音をなんと言うかで日本人かどうかわかる、と冗談のように言ってるネットの投稿もありましたっけ。たしかに、ドンブラコって日本人なら知ってますが、あれ、どこから来た言葉でしょうね。
コメントをありがとうございました。
第18章 ビーフステーキルームへの応援コメント
>トランシルヴァニアの山の奥深くにある湖があります。鏡の湖と呼ばれておりますが、そこには昔から、黒魔術の学校があるという言い伝えがあります
こ、これは……!
去年、『呪文の言語学 ルーマニアの魔女に耳をすませて』という本が発売され、一部で話題になっていたので読んだのですが。
そこにもこの魔術学校の説明がありまして、無知な私は『吸血鬼ドラキュラ』を図書館から借りてきて、該当箇所を探して「へ~、こんな伝説があるのか!」と驚いたものです。
その魔術学校に、こうしてまた再会するとは!
トラキアの英雄が創設した学校という説、興味深いです。
そしてド・ヴィル伯爵……彼の正体やいかに⁉
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
『呪文の言語学 ルーマニアの魔女に耳を澄ませて」
こんな本が出ているとは知りませんでした。市立図書館で検索してみると、ちゃんと持ってました。ただ、5~6冊あるのに、全部貸し出し中か予約待ちです。すごく人気みたいです。私も予約したので、そのうち、読めると思います。教えて頂いてありがとうございます。
ルーマニアは吸血鬼の本場で、ドラキュラ伯爵のお城は人気の観光スポットで、城の中に入れるそうです。本当は伯爵のお城ではないんですが。本当のお城も、跡は残ってるとか。興味深いのは、ドラキュラ伯爵ーというか、ブラド・ドラクールの生まれた家の方は本物が残ってて、今はレストランになってるということです。
つい最近亡くなったダン・シモンズが「チルドレン・オブ・ザ・ナイト」という長編でルーマニアのドラキュラ伝説を扱ってますが、ちゃんと、レストランになってる家に、お年寄りのドラキュラ伯爵がいらっしゃいます。不死とはいってもさすがにお年で、ほとんど寝たきりなのですが。翻訳あると思います。興味がおありでしたら。
魔術学校の話は、多分、タイム・ライフ社の本で読んだんだと思います。子供の頃から吸血鬼は大好きだったので、ルーマニア、行ってみたかったですねえ。もう手遅れだけど、せめて、物語の中ででも、と書いた小説です。ド・ヴィル伯爵、かっこいいでしょうか?
コメント、ありがとうございます。
第16章 納骨堂への応援コメント
ルイズ、ついに正体を現した……!
と思ったら、ピーターがどうにか難を逃れ、ほっとしたのも束の間、今度は博士が狼にやられた⁉
予想外の内容にハラハラしっぱなしでした。
博士がルイズのことを知らない、ただの狂人だと思っている……というのも読者をドキドキさせるおもしろい展開ですね。
それから、頂戴した前回の返信ですが、
>牢から脱獄したら、警察は黙ってないでしょう。自警団にも睨まれているし、これはさっさと高飛びしようと、テッサは考えたのだろうと思います。
確かにそうですよね💦
とんちんかんな感想、失礼いたしました。
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
失礼なんてとんでもない。どんどん、感想お寄せください。
読者の感想は、ものすごく貴重です。(ご自身作品を書かれる渡森様はお分かりだと思います)が、特にこの作者は、熱に浮かされたように書いていますので、独りよがりになってしまうことが多いのです。テッサが何を考えたのか、三郎もわからなかったかもしれません。ここは一言、あるべきでした。
ヴァンパイアは、外見からは全くわからないらしいです。(亜寿沙ちゃんも吸血鬼に気付かなかったですよね?)映画のクリストファー・リーなんか、凄くかっこいいじゃないですか。鋭い犬歯と、真っ赤なコンタクトレンズを見せるまでは。ゾンビや狼男は見ただけで不気味なのに不公平です。吸血鬼が、モンスター界の貴族と呼ばれる理由らしいです。
コメント、ありがとうございました。
第15章 悪いニュースへの応援コメント
ああ、やっぱりテッサは賢いですね。
それに肝も据わっている。
彼女ならさっさと錠を外して逃げ出してしまうことでしょう。
ただ、高飛びしなくてはいけないほどの何かが、ルイズとの間にあったとか?
三郎ではないですが、とても気になります。
また、前回の感想についてのお返事、ありがとうございます。
>ヴァンパイアの伝説では、犠牲者が亡くなってしまうと、首の傷はきれいに消えてしまうとあります。ルイズの傷が消えたということは、彼女が犠牲者ではなくなった、つまり、死んで加害者側(ヴァンパイア)に回ったということだと思います。
こちら、知りませんでした!
ルイズはまずい状態になってしまったんですね。
となれば、一緒に夜の街を歩いたテッサがますます心配になってしまいました。
作者からの返信
渡森ヨイク様
牢から脱獄したら、警察は黙ってないでしょう。自警団にも睨まれているし、これはさっさと高飛びしようと、テッサは考えたのだろうと思います。どっちにせよ、ロンドンの公演は終わりに近く、巡業に出なきゃならない時期でした。
テッサは大丈夫。ただ、ルイズの周りの人たちは、あんまり大丈夫じゃないかもしれません。
コメント、ありがとうございました。
第14章 ヴァンパイアへの応援コメント
テッサ、十字架をあっさり女の子にあげてしまいましたね。
このまま何も起こらなければいいのですが、ルイズが怪しすぎて怖いです。
首の傷はなくなっていましたが、ヴァンパイアだったらうまく消すことができるとか……?
テッサは前向きで賢く、おまけに面倒見のいい人なので、できればひどい目に遭ってほしくないなと思ってしまいます💦
作者からの返信
渡森ヨイク様
ヴァンパイアの伝説では、犠牲者が亡くなってしまうと、首の傷はきれいに消えてしまうとあります。ルイズの傷が消えたということは、彼女が犠牲者ではなくなった、つまり、死んで加害者側(ヴァンパイア)に回ったということだと思います。
テッサはヴァンパイアなんて信じてないし、自分の力に絶対の自信を持ってますから、十字架を子供にあげたのでしょう。「汝の必要の方が大きい」ノブレス・オブリッジの精神を、貧しい出身の人間の方が持っているというのは、不思議です。大丈夫、テッサは強い子です。
コメントをありがとうございました。
第13章 ガル博士への応援コメント
モスボールとあったので、moss ball……苔玉? と思ったらmothball(防虫剤)なんですね!
テッサとの会話――本筋とは関係ない、こういうちょっとしたやりとりが物語に奥行きを与えていて、おもしろいです。
それから、ガル博士がタンブレッティの保釈に尽力したわけ……なるほどなぁと感心してしまいました。
クラレンス公アルバート・ヴィクターのことはまったく知らなかったので調べたのですが、日本とも縁がある方なんですね。
あいかわらず日野原さまの豊富な知識が満載で、大変興味深く読みました。
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
テッサは三郎に結構、辛辣なこと言ってますよね。弟子に取ったんだから可愛くないはずはないんですが、自分が強いものだから、頼りなく感じてつい、意地悪したくなるんでしょうか。強い女性にたまにあるように思います。私の親友の気の毒な弟さんは、姉さんに何言われても全く言い返せませんでした。どこかの陰陽師も、しっかり者の弟子には頭が上がらないようだし・・・。
クラレンス公は、切り裂きジャックが出てくる映画ではちょいちょい顔を出す人気者です。英王室はこの頃から「困ったちゃん」を良く出して周囲の関係者の頭痛の種になってたようです。
コメントありがとうございました。
第11章 ドクターの弟子への応援コメント
>その名前は、爆弾のように耳を撃った。
この表現、かっこいいですね!
そして元助手が誰の名を言ったのか、とても気になります!
それから、前回も盛りだくさんのコメントをありがとうございました。
日野原さまは洋書からネタを得ていたのですね。
私は英語が苦手で(じゃあ日本語が得意なのかと言われると、それもうーん? なのですがw)、ですので、原書を直に読めるって純粋にすごいなぁと思います。
日本語に翻訳されていない(翻訳されるアテもない)、おもしろい英語の本は世の中にたくさんあるわけですから。
これからもこちらの作品から自分の知らない知識を得られればいいなぁと思っています。
作者からの返信
誰の名前だったか。意外や意外、お楽しみに。
洋書といっても、私の場合、英語だけです。フランス語には、三度挑戦し、その度に数字の読み方を覚えられずに撃退されました。まだ未練があるので、そのうち、四度目の挑戦するかもしれません。終わりなきダイエットみたいです。
渡森様のきちんと調べた知識、こちらこそ、有難く拝読してます。亜寿沙の可愛らしっさと共に、作品の得難い魅力ですね。
私のは雑学です。何の役に立つでなし、ただ純粋に好奇心だけで色々、首突っ込んでます。最近、古本で寺山修司の『幻想図書館』(河出文庫)を手に入れました。演劇界の鬼才が嬉々として靴の民俗学だの蛙学者だのについて書いてます。恐れ多いほどの巨人が、同好の士だったと知って嬉しくなりました。
コメント、ありがとうございました。
第10章 ビーフステーキルームへの応援コメント
おもしろい……!
日野原さまは本当にいろいろな知識をお持ちですね。
>一四九二年、六十歳だったローマ法王イノセント八世は、若返りを図って三人の少年から取った血液をおのれの血管に注入させた
こちら、思わず調べてしまいました。
これはイノケンティウス8世を元にした創作でしょうか?
それでもこのローマ法王がとんでもない人なのがわかって為になりました。
どんどんお話が核心に迫っていきますね! 続きが楽しみです。
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
イノセント八世の実験については、私の創作ではなく、英文資料にあったイノセント八世を私がそのまま書いてしまったものです。日本語で書くなら原音に忠実にイノケンテイウス八世にすべきでした。すみません。
資料にはそうありましたが、もしかしたら定説ではないのかもしれません。元ネタをばらしちゃうと、Time/Life Books 出版の『Mysteries of Unknown』シリーズのうちの『Transformation』『Search for Immortality』のどちらかに載っていた話です。
Time/Life社のこのシリーズは面白い話がたくさんの写真と一緒に載っていて、私は図書館から借りだしてきてよく読んでいました。『Mind and Matter』とか、『Time and Space』とかの、科学、オカルト、疑似科学系の情報がどっさり載っていて楽しかったですね。アカデミックな本ではなく、一般読者向けのシリーズでしたから、必ずしも正確ではないのかもしれません。それに、出版されたのが、1970年代ですから、情報としては正直、古い。ユリ・ゲラーがきっかけになって、超能力が世界中でブームになっていた時代でした。
今でもひょいと思い出して、読みたくなったりします。帰国前に、中古で全部手に入れて持って帰ろうかと思ったのですが、古さと重さで挫折しました。ネッシーから雪男からダウジング、タロット、中世ペルシアの暗殺教団、ゴーレム、インドの暗殺宗教、心霊治療、易経、UFO、若返りの泉、ポルターガイスト、ニューエイジ、LSD、魔女狩り、過去視と未来予知、アニミズムにチャネリングと、思い出しても、よくもまあ、これだけ色々、変てこな話があるものだと思います。世の中、確かにunknown なもので満ちていて、小説のネタには事欠かないですね。
これからも頑張って面白い話を書いていきたいです。コメント、ありがとうございました。
第八章 二重殺人 への応援コメント
ああっ、ルイズ嬢とキリヤコス夫人が殺された⁉
久しぶりにお邪魔したら、いきなりの展開で驚いています。(そして久しぶりなのに、登場キャラクターが立っているので、前話を振り返ることなく一気に思い出せました!)
それにしても、ルイズの首筋にあった小さなふたつの穴……。
これはもう、犯人はアレしかいない⁉ と短絡的な推理をしてしまいました。
また、ヴァン・ホーテン教授が嘘の死因をでっちあげてくれたのは、時代柄あってもおかしくないことなのでしょうか。
ここから一気にお話が進みそうですね!
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
はい、ルイスの首にあった二つの穴。多分、推理された通りの犯人です。
怖れ多くもブラム・ストーカーの「ドラキュラ」へのオマージュと、切り裂きジャックを組み合わせ、そこに全盛期のライシアム劇場を入れこんでみました。日本ではちょうど、自由民権運動が盛んになった時代です。
死因は、自宅での病死で医師が死亡診断書を書けば、特別な告発がない限り、警察はあえて介入することはないでしょう。
近況ノート、拝読しました。
ご無理をなさらないように、また、渡森さまの文にお目にかかれるのを楽しみにしています。
第7章 切り裂きジャックツアーへの応援コメント
トランシルヴァニア出身の伯爵、と聞いただけでわくわくしてしまいました。
彼はなぜ切り裂きジャックを追っているのかう……?
それと、にらみ合った杉崎とマノーラの一触即発な描写が見事で、こちらはドキドキしてしまいました。
さらに、切り裂きジャックは船員なのでは、という推測もおもしろかったです。
くわしい方からすれば、そういう説があったのはすでにご存知なのかもしれませんが、私は無知すぎて、なるほど……と感心しながら読んでしまいました。
当時の人々の暮らしが垣間見えるのも、この作品のおもしろいところですね。
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
切り裂きジャックの正体については、やんごとなきお方から下々まで、実に多くの説があります。19世紀から今までたくさんの人が熱狂して推理してきました。証拠も、捏造からもしかして本物?まで色々あって、収拾がつかなくなってます。だからこそ、面白いのですが。
この小説では、ジャックの正体について、従来の研究者の成果を交えて、作者が強引な推理を試みてみました。
ヴィクトリア朝ロンドンは面白い所です。英国人はせっせと海外へ出ていきましたが、海外からも色んな人が訪れているはず。トランシルヴァニアの貴族も・・・・
コメントありがとうございました。面白いと言って頂けて光栄です。
第6章 ルイズの夢への応援コメント
上流階級の娘にも悩みや苦しみがあるのに気づき、自分の持っている幸せに気づけるテッサはかしこくて強い女性ですね。
ルイズから話を聞き出す口調も、ちょっと蓮っ葉なようでいて、やさしさに溢れていて、読んでいて胸が温かくなりました。
それにしても、ルイズの首に付いたふたつの赤い痕が気になります。
ついつい吸血鬼や狼男を想像してしまいましたが、果たしてその正体は……⁉
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。
衣食住に不自由しない家に生まれた娘は、自由がない。親やその周りの言う通りに振舞うように小さい頃からしつけられてますから、それが当たり前だと思ってる。なまじっか自我が強いと本人が不幸でしょう。
映画で、ずっと年上の男と結婚させられることになった貴族の娘が、「でも、あの人は年寄りで醜い」と親しい年上の女性に訴えるシーンがありました。その年配女性の回答。「あの人はあなたの夫なの」そして、その娘が恋をしている若い音楽教師のことを、「そうして、彼はあなたの恋人なのよ」結婚と恋愛は全く別のもの。一つの知恵だと思いました。
庶民の方が楽かというと、こっちは食べるために四苦八苦する。テッサは、まだ運の良い方で、ブルヘッドに集まった娼婦たち、悲惨な暮らしです。ジンでも飲まなきゃやってられなかった、と言うのが正直な所でしょう。それでも彼らはメソメソしないで生きていった。あの時代の下層階級の女たち、ちょっと尊敬しています。
ルイズの首の痕。多分、渡森様のお考え、それほどはずれていないと思います。
コメントありがとうございました。
第五章 ブルヘッドへの応援コメント
酒場の雰囲気が本当にリアルですね!
読みながら、店のざわめきや匂いなどが容易に想像できました。
また、ユダヤ系の移民がロシアからロンドンに流れ込んでいた、というのも初めて知りました。
上海にユダヤ人街があった……というのをうっすら聞いたことがあるのですが、西に逃げた人たちもいたのですね。
作者からの返信
渡森ヨイク様
お読み頂いてありがとうございます。英国にいた時にパブへは何回か行ったことがあります。週末の夜は人でいっぱいで、私一人じゃ入るのが怖いような気がしました。特に注文するカウンターの近くは、人がわちゃわちゃいて、どうやって近づいたものか憶えてないです。英国人の友人が一緒にいなければ、あの夜、飲み物にはありつけなかったかも。ただ、全てのパブがそうではなさそうで、後では、もう少しお上品なパブに立ち寄ったこともありました。
ユダヤ系移民は、上海にもいたのですね。切り裂きジャック徘徊の頃、英国では大きな問題だったようです。ロシアは国策として、せっせとユダヤ人を追い出し、迫害を逃れた人々は、別の土地へ流れ込み、そこで摩擦を起こす。ジャックの犯行現場の壁に、「ユダヤ人は、理由なく非難されているわけではない」というスペルミスのある落書きがありましたが、警察は暴動が起こるのを恐れて、あわてて消してしまったと言われてます。
改めてこの章を読んでみて、当時の英国の状況が、なんとなく、現在の日本の移民反対の現状と被ってるのに気づきました。今の生活を守りたい人間と、新しく生活を切り開きたい人間。どっちにも言い分がある所が、難しいです。ジャック跳梁の19世紀末から、100年以上の年月が経ってますが、人間はまだ、同じ問題に悩んでいますね。
コメントをありがとうございました。
第四章 墓地への応援コメント
テッサの過去がわかる、非常に興味深い章でした。
石炭置き場から縄抜けして、そのおかげで才能を見いだされる……という展開もいいですね!
それと同時に街中に現れた狼や、女性を縛り付けてくれと頼んでくる男など、謎も多くておもしろいです。
ところで、前回のコメントの返信を拝読して、日野原さまは様々なことに造詣が深い方なのだなぁと感心してしまいました。
以下はその問いと返信になります。(長々とすみません💦)
>東洋と西洋の死後生観の一番の違いは、輪廻転生かと思ってます。
>民俗学に詳しい渡森様は、どのようにお考えでしょうか。
たしかに西洋……キリスト教ですと、人生は一度きりで、天国に行って永遠の命を得るのが目標ですよね。
反対に東洋の輪廻転生は、何度も転生を繰り返しながら、最終的に解脱する……苦しみの連鎖から抜け出すことが目標。
なので、西洋と東洋の死生観の行きつく先は「永遠の幸せ」という、ある意味同じものなのですが、キリスト教(西洋)はチャンスは一回、仏教(東洋)はいつ終わるかわからない修行を延々とやらされる……というのが大きな違いかと思います。
そして、この違いはいったいなぜ生じたのか?
飽くまで個人的な考えですが、キリスト教は「宗教」ですが、仏教は元々「哲学」として生み出されたものなので、前者は「神にすがれ(絶対的な存在に浮気は厳禁、やり直したいなんて許されると思ってる?)」、後者は「自ら修行して悟れ(人間は不完全なもの、何度もチャレンジして頑張れ)」という考えが根底にあるのだと思っています。
余談ですが、たまにネットで目にする「この人、人生何度目?(人間できてる!)」も輪廻転生が元になった考え方ですよね。
非常におもしろい問いをありがとうございます。
なかなか自分では気づけないことなので、いろいろ考察するのが楽しかったです!
作者からの返信
渡森ヨイク様
造詣が深いなんて、とんでもない。ただ、長く生きていて、色々なことに首を突っ込んできただけです、いや、ホント。
渡森様の西洋、東洋の死生観の違い、興味深く読みました。「仏教の根底にあるのは哲学」というお言葉で、はっと思い出したことがあります。知り合いのアメリカ人女性に、「仏教は宗教なの? 哲学なの?」と尋ねられて、うまく答えられなかったことがあるのです。気になってました!そうですね、自分で考え、修行して悟るのが本来の仏教だとすると、これは信心の問題じゃなくなってくる。自分自身との対話、対決の問題で、そこに神様はいない。
もう少し早く、渡森様のご意見をうかがえていたら…と思いました。面白いご意見をありがとうございます。
こういうことを真っ向から話し合える人は、中々いません。大学在学中の若いころはともかく、実社会ではみんな忙しすぎて、少なくとも私の周りには、話せる人がいないので、ものすごく嬉しかったです。また、こういう対話ができると嬉しいです。
コメント、回答、ありがとうございました。
第3話 ビーフステーキルームへの応援コメント
当時のイギリスを実際見てきたような描写に驚きました。
登場人物たちの会話もウィットに富んでいておもしろいです。
特に「不老不死は神罰なのです。決して恩寵ではない」というセリフは興味深いですね。
中華風世界……特に道教は「不老不死万歳!」みたいなところがありますが、日野原さまのお話を読んでいて、キリスト教世界の不老不死はその対極なのかも? と考えてしまいました。
続きも楽しみです!
作者からの返信
渡森ヨイク様
コメントありがとうございます。
19世紀末頃のロンドンは、英文学大好きな人間にはこたえられない世界です。なんといっても、オスカー・ワイルド、コナン・ドイル、ブラム・ストーカーが同時代人で、狭いロンドンで行き来してたなんて、想像するだけでわくわくします。で、せっせと当時を描いた本やドラマ、映画から情報を集めました。役立っていたなら、嬉しいです。
道教が不老不死礼賛というのは、知りませんでした。そういえば、中国の仙人は不老不死ですね。キリスト教は、ちゃんと死なないと天国へ行けないので不老不死では困るのだろうと思いますが、その割に、不老不死への願望は強いように思います。吸血鬼は、もろにその願望充足幻想じゃないかと考えています。ギリシア神話の神様たちも、皆さん不老不死ですから、ヘレニズムの影響もあるんじゃないかと思います。
素人考えですが、東洋と西洋の死後生観の一番の違いは、輪廻転生かと思ってます。東洋人にはごく普通の観念に思えるんですが、西洋ではほとんど考えられないみたいです。例外はピタゴラスだけで、でも彼の考えは大きく広まりませんでした。
民俗学に詳しい渡森様は、どのようにお考えでしょうか。
興味深いコメントありがとうございました。また、色々、考えが広まりました。
第23章 エピローグへの応援コメント
ああ、とうとうエピローグになってしまいました。
途中でしばらく拝読の時間が空いてしまいましたが、それでもキャラクターやストーリーをすぐに思い出せる、非常に魅力的な作品でした。
ラストの日本人はもちろん三郎ですよね?
そして耳の下で揃えた金髪の女性はテッサ……。
舞台は現代らしきことから、ふたりがまた巡り合って幸せにやっていることが想像できてよかったです。
また、前回のコメントに、長文の返信をくださりありがとうございます!
>ストーカー夫人、ソフィーだったかな? 手元に資料がないのですみませんーは、ワイルドのダブリン時代の恋人でした。
おおっ、そうなんですか!
同じ時代を生きた著名人ってどこかで繋がっていることが往々にしてありますよね。
こういうのを辿っていくと、おもしろいストーリーを思いつけそうです。
最後に……。
私の趣味を的確に突いてくる、興味深い作品をありがとうございました!m(_ _)m
作者からの返信
渡森ヨイク様
長い物語に最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
はい、最後に不動産屋を訪れた二人は、三郎とテッサです。
吸血鬼は不老不死なので、19世紀末にロンドンで出会った二人が21世紀の日本に現れても不思議はないだろうという作者の考えです。フィクションならでは、です。
前回の回答でのストーカー夫人の名前は間違いでした。調べたら、ソフィーではなく、フローレンスでした。フしか合ってないですね。(汗)訂正しておきます。すみません。
彼女、ダブリンでは有名な美人だったそうで、ワイルドはかなり本気だったようです。結婚した時、ストーカーはダブリンの役所勤めだったはずですから、フローレンスとその周辺にしたら、堅実な生活を選んだのかもしれません。ストーカーとワイルドは学生時代に知り合っていましたから、ストーカーがアービングの誘いに乗ってライシアム劇場に行った後、ロンドンで交流があったのは十分に考えられます。
翻訳はされてませんが、ワイルドをホームズ役に据えたミステリシリーズがあります。Gyles Brandrethによるこのシリーズの一冊ではワイルド、ストーカー、コナン・ドイルがディナーパーティで殺人ゲームに興じる話もあり、この時代の人々や雰囲気は現代の英国人にも魅力なのだろうと思わせます。
1922年に公開されたドイツ映画「ノスフェラトウ」は「ドラキュラ」を下敷きにしており、フローレンスの許可を得ていない為に著作権でもめました。(ストーカーは1912年に亡くなってます)吸血鬼を指すこの「ノスフェラトウ」という言葉は「ドラキュラ」には出てきませんが、ルーマニア語だそうです。映画はつい最近、リメイクもされました。私はリメイク版は見逃しましたが、オリジナルの「ノスフェラトウ」は見たことがあります。実に不気味でドイツ映画の印象主義の代表作と思いましたが、吸血鬼自体は、ストーカーの描いた「ドラキュラ」には全く似てないです。ドラキュラ伯爵は、やはり、ヘンリー・アービングがモデルと私は思ってます。
長々とすみません。
コメントと、さらに丁寧なレビューまで頂き、感謝に堪えません。
ありがとうございました。