第5話 勇者⑤
これで5話構成の5話目。最終話です。
本作のカテゴリ日間4位の順位を4/11に取れていました。
皆様にご覧いただき、ありがとうございます。
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またエロいことをおっぱじめてしまう前にエレンの衣類を購入することにする。
ここに引っ越してきたときに使った巻き尺を持ってきてエレンの身体の採寸をする。
「おい、エレン⁉ 何で脱ごうとするんだ?」
エレンがTシャツを脱ごうとするのを俺は必死に止める。アレがスタートしちまったらまたエレンは止まらなくなってしまう。勿論、俺も止まれない。
「脱いだほうが測りやすいのではないかな? 違うかな⁉ かな?」
こんな昼間っからスタートしたらホントに脳が溶けるまで止まらなそうな気がするのでマジで怖い。
「脱がなくてもちゃんと測れるからそのままエレンは静かに立っているだけでいいさ」
「ちっ」
オイコラ! 今舌打ちしたな? エレンの衣類買うためなのになんなんだよ、お前は!
エロ可愛いのは嫌いじゃないが、今じゃない。
スリーサイズを測っているときのエレンは異常にクネクネしていろんなところを俺のいろんなところに擦りつけてくるので気もそぞろになってくる。
ソフトタッチがちょと気持ちいいんだよな? でも、ぜんぜん先に進まないんだよ。
採寸しているだけなのにどうしてこんなに二人してハアハアしているのかわからん。
けっきょく、ただの採寸ごときに一時間近く使ってしまい、かなりクタクタに疲れた。
仕方無しのにエレンと一〇分ぐらいハグすると疲れも吹っ飛んだので、勇者様効果は抜群だよな。もう少しハグが長かったらエレンが暴走しそうだったから、この方法は危険と隣り合わせだがな。
メモした測定結果を確認しながら最後の一行で若干凹む。エレンの結果はこんな感じ。
身長、一六二センチ
バスト、九二センチのEカップもしくはFカップ……
ウエスト、六三センチ
ヒップ、八八センチ
股下、八三センチ
因みに俺はサイズはこんな感じ。
身長、一七五センチ
バスト、九五センチ
ウエスト、七二センチ
ヒップ、九〇センチ
股下……………八〇センチだよ。文句あっか?
一三センチも俺のほうが背が高いのに足の長さはエレンのほうが三センチ長いってなにさ。悔しくなんてないもん!
体重はわからん。我が家には体重計などないからな。エレンは見た目も華奢だし、抱きかかえた時も重くなかったからな。痩せ型なのだろう。
だけど抱くとあんなにも柔らかくてさわり心地いいなんて反則だぞ!
身体のデータが揃ったのであとはネットで丁度いいもの探してポチるだけ。
どういうものがいいかエレンに聞いたけど、そもそも向こうに無いデザインや機能だったりするので聞いても分からなかった。
「適当でいいよな。幾つか種類を変えて買ってみるから使い具合のいいものとか悪いのを後で教えてくれ」
下着は全然わからないので、評価が高い順でセットのものを五セット購入。カップはFにしておいた。成長するかもしれんしな⁉
洋服はワンピースみたいな系統とパーカーにパンツみたいな組み合わせで外着を五組と家着にジャージとスウェット、それにTシャツを数枚購入した。
エレンは勇者で魔王を倒したとは到底見えないほど華奢な体つきなので、結構可愛く仕上がるのではないかと期待してたりする。
ポチポチとかいまくっていたら、買い物かごの総計が六万三千円になっていた。
家電製品を幾つか買い増ししたとき以来のお支払い金額だ。
だけど一着づつは大した金額じゃなくても、これだけ一度に買えばそんなものになるわな? 使うことのない金が薄給っていっても結構貯まっていたから使いみちがあって何よりだ。
靴だけは実際に履いてみないと分からないから、取り敢えずクロッ○スと靴下だけ買っておいた。
配達は特急便を選んだので早ければ今日の夜。遅くても明日の午前中には物は届くみたいだ。連休最終日の午後にはエレンを外に連れて行ってやれるだろう。
「その四角い箱でたくさん買っていたようだが、洋一の負担になってはいないのだろうか?」
「気にするなって言ってるだろ? エレンは気にしなくていいんだよ。その代わり今夜は五回は頼むぞ? いいな?」
「も、勿論だよ。今夜も一〇回でいいぞ?」
「それはノーサンキュー!!!! じゃあ、俺は食料品買いに行ってくるから留守番また頼むぞ⁉」
「あ、あの……洋一、ありがとう」
真正面からの感謝の言葉に柄にもなく照れてしまった。エレンに赤らんだ顔を見られたくなくて、そのまま玄関を飛び出すように抜けていった。
はあ、惚れたのか? 俺はエレンに惚れたのか? ちが……いや、違わないな。しっかり惚れているんだと思う。
俺ってかなりちょろいんかな?
五回って言ったのに結局七回やって最後はまた噴水状態で終わった。昔ベッドでコーヒーを溢してからマットレスに防水シート敷くようにしていて良かった。
ネットで買った商品は夜には間に合わなかったようで、結局、明朝一〇時過ぎぐらいに置き配で玄関前に置かれた。
結構デカイ段ボール箱だったのでちょいビビった。狭い玄関をなんとか通してリビングで開封の儀に望む。
「ほら、エレン。お前の服が届いたぞ?」
「え? 昨日頼んだと言っていたやつなのか? こっちの裁縫屋は仕事が早いな!」
「昨日作ったわけじゃねえよ。まあ、いいや。開けるぞ」
早速箱を開封してエレンに着させてやることにする。
一度全ての洋服だけは袖を通すことにする。ちょっとしたファッションショーを楽しむ。モデルはエレンだけだけど、それがいい。
下着は順番こでいいだろう。何しろエレンも俺も女性の下着、ブラジャーの付け方なんて知らないんだからさ。
最初の一枚目のブラの付け方は動画サイトで見ながら俺が付けてやった。取る方の動画にはだいぶ世話になっているが付ける方は初めて見た。
エレンの胸にはFカップで丁度良かったようだ。マジFなんだな。すばらしい。
初の外出なんだからおしゃれっぽいワンピースでも着させようと思ったが、そのワンピースに合う靴がない。おしゃれワンピースにクロッ○ス履きじゃ流石に見てくれがよろしくない。
四月初頭でまだ肌寒い気もするので、エレンには青色のパーカーに七分の黒スキニーパンツ穿かせてサンダル履きで初めての外出をした。
俺達は玄関を出る前からずっと手を繋いだままだけど、なにか? なんだかそういう気分だったんだよな。
こっちの世界に飛ばされて初めて見るこの世界の景色にエレンは心躍っているのが傍からでもよく分かる。
俺も気づかなかったけど桜って今が満開だったんだな。
長い冬が終わって春の目覚めに誰も彼も喜びが溢れているようだ。俺に似合わないって? 分かっているさ。
「エレンはあの時、夜中にこっちの世界に飛ばされて来てそのまんま俺んちに軟禁してたようなものだからな。エレンのことをずっと家の中に閉じ込めていて申し訳なかった」
「なんで洋一が謝るの? わたし、戦争も殺し合いもない世界なんて初めてよ! 花がキレイなんて今まで考えたこともなかったわ」
「いや、この世界のどこかでは戦争も殺し合いもしていると思うよ?」
「もう! そういうことじゃないの! 洋一とビクビクしないで一緒に出かけられるのが嬉しいんだよ! わたしは洋一と一緒が嬉しいの!」
なんだよ。チクショウ……可愛いじゃないかよ! ああああ! ものすっごく可愛い!
天下の往来のど真ん中でエレンを抱きしめてしまったじゃないか!
「好きだよ、エレン」
「うん、わたしも洋一のことが大好き!」
これから二人分の生活費稼がないとな……うぉし! 転職しよう! 頑張ろう!
ホワイトで給料のそこそこ貰える仕事に就こう。
桜吹雪の下を嬉しそうに走り回るエレンの笑顔がずっと見られるように!
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評価など頂けましたら作者は喜びます。
読んでいただいただけでもありがたいです。
では。
※本作のランキングに驚くとともにありがたく思い、4/12にまえがきとあとがきに修正を加えました。内容は変わりません。
続編は……わからないです。スミマセン(汗)
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