この作品は、追放ものやスローライフの王道を押さえながらも、それだけでは終わらない異世界ファンタジーです。
序盤は不遇が続き、「よくある追放ものかな」と思いました。ですが、第5話で家庭菜園が始まると、一気に物語が動き出します。
伝説級の野菜、不思議な少女、夜中に現れる猫耳の少女……次々と広がる世界観に、自然と引き込まれました。
そして何より魅力なのは主人公アランです。
人生に裏切られ、人を信じられなくなりながらも、どこか人情味があり、困っている相手を放っておけない。そんなおっさんだからこそ、周囲の人が集まってくるのだと感じました。
テンプレだから面白いのではありません。
テンプレを土台に、人間味あふれる主人公を丁寧に描いているから面白い。
続きが気になる、温かさのある異世界ファンタジーでした。