ニューゲーム【リバイバル版】
渡貫とゐち
序・第1話 ゲームシティへの招待状
・まえがき・
スポーツもの! でもオリジナルルールで!
初めてコンテストサイズで書いた作品です。
当時はプロットなんて書いていませんでした(この作品からしばらくはそんなもん書いていませんでしたが)。
今はもちろん作っていますし、下書き→清書と二回書いています。
え、少ない? かもですねえ。
まあ時間をかけての推敲はしていますが。
このアーカイブ解禁も推敲みたいなものですよ? 話の大筋は変えられませんがね。
そのため、ゆるゆるな部分も多いですが、そんなもんはキャラと勢いでなんとかならぁ! と思っていました。
うぅん、なんとかならぁなかったです。そう考えると今は成長したなぁ、としみじみしますが、逆に今作にしか出せなかった魅力もあります。それに浸るための解禁です。
・おわり・
「第1話」
大きなモニター。
そこに映し出されたのは、幻想的に輝いて見える真っ黒な髪をした少女。
その髪は腰あたりまで伸びていて、彼女はくるくるとその場で回って、アピールをしていた。
そんな彼女は一回転して、ふぅ、と呼吸を落ち着けて、ゆっくりと口を開いた。
『えー、ゴホン……あ、これ読むのかな……? うーん、あ、これか』
少女の姿が画面から消えて、がさごそと音が鳴る。
十数秒が経った頃に、画面の中に、少女の姿が戻ってきた。
自分を映しているカメラの下をじっと見る。
それを気づかれないように気にしながら、言葉を放った。
……思いっきりカンペだった。
『……オホン。――――世界最大のゲームセンター「ゲームシティ」。私達が世に送り出したゲームは、対戦格闘、レーシング、リズムゲーム、クイズ、昔ながらの横スクロールアクションゲームなどなど……みなさんを熱中、そして熱狂させることができました』
カンペのおかげか、スラスラと言葉が流れる。
少女はそして、と前置きをしてから。
『――次に私達が送り出すゲームは、体感以上のまったく新しいエンターテイメント。そのアーケードゲームの名は「ニューゲーム」。私達のゲームは、もう一段階、進化しますっ!』
その後に、『詳しくはネットなどでお知らせしますねっ!』と少女が元気に言った。
画面内に星が散る。そういう演出なのだろう。
『――以上、ゲームシティのイメージガール、「
三日月と名乗る少女の笑顔が映り、そして映像が、プツンと切れた。
その次には、他の番組やゲームなど、色々なCMが流れていた。
その中でもやはり、ゲームシティの存在感は圧倒的なものだった。
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