あとがきへの応援コメント
こんにちは。杜松の実さん、お疲れ様です。
「あとがき」が……、なるほど、近藤さんの作品として描かれていたのですね。
私としては、最初の話のタイトルで著者名が出ていたので、そうなのか、と思っていたのですが、あまりに主人公・本田の思いの描写に入り込んでのめり込んでしまえる文章なので、途中はすっかり頭から抜けてしまいました。
たしかに私も前半部分が大好きで、後半は「え?」となりました。通常私たちがよく読む恋愛小説なら、花音さんが少しはなんらかの説明してくれても、とか、もっと話し合えよってなりますけれども、これはそもそもSF作品となっているし、お話全体が霧に包まれるという、少し芯が外されている作品でもあるのかな、と思いました。
後半、最後のデートで、花音さんの声や姿が消され、(それは近藤さんから見て興味の対象が違うということかもしれませんが)一人で思い出に浸り一方的にスマホの写真を見せたりして盛り上がってる本田さんがとても切なかった。ああいう終わりにしようという決断をしたのだ、と想像すると、ある意味男の潔さも感じました。
とにもかくにも、これだけ読者が作品について熱く語れるものを創られたのですから、それはすごいと思います。私は普通の作品じゃ物足りないタイプですので、変化球は愛すべき、ですし、霧に覆われた世界とか、ほんとにゾクゾクしました。
素敵な作品でした。
作者からの返信
改めて感想を送って頂きありがとうございます!
確かに、普遍的な恋愛小説とは異なるのかもしれません。恋人との問答は、二話までしかなく、あとは自問自答、あるいは適度な距離にある他人(近藤)を利用した問答、だけで、自己解決してしまいます。
消極的な姿勢で自分から連絡はとらず、積極的な姿勢で花音の話を聞かない。
仕事さえも失くしてしまう、自暴自棄さ。
普遍的な作品との差を狙って書いたわけでは無く、自然とこのような結末を描いていました。それがリアリティだと思ったのです。
なにも普遍的な恋愛小説にリアリティがないとは言いません。私も好きでよく読みますし、リアリティがあって感情移入できる作品も多いです。それに男女が関わり合って、ときには口論なんかする方が、読んでいてハラハラして、エンタメ性があるのは、その通りでしょう。
でも、ドラマにならない失恋もある。ドラマチックじゃない、リアルな恋愛を書いた、つもりです。
私の意図したお話が書けているかは、読者の判断によりますが、ね。
でも、「お話全体が霧に包まれている」、は主題の一つがちゃんと伝わったのかもしれません!よかった、とひと安心しています。
あー、まいったな~。
testさんとの、応援コメントでの会話をご覧になったんですね。お恥ずかしいです。
あまり読まんでくださいww
編集済
第8話への応援コメント
杜松の実さま。
この作品、普通の意味では好きではありません。友未の趣味とは絶対に相容れない要素が二つあるからです。一つ目は友未が、恋愛ものにアレルギーがある点で、普通に読んでいると物凄いストレスがかかって来たので、途中から、恋愛感情を、他の一般的な心の動きの一つとして一旦翻訳し直さないと読めなくなりました。二つ目は、この作品が情景や心理描写ばかりで、ストーリー性に乏しい点です。この5万字の小説は、あらすじだけなら多分、二行か三行で書けてしまいそうです。ただし、それは欠点でも何でもなく、そういう書法は立派に存在する訳ですし、単に、友未がどんな文豪や巨匠の昨品であれ、その手の中・長編は苦手だというだけの話ですので、杜松の実さまに責任はありません。
ですが、赤い霧(赤にするか青にするかでまた印象も変って来そうです)が風に流されたり、雨に拭われたりするシーンごとに、この物質の科学特性が気になったり、また、良い空気も悪い空気も上空ではなく地上や海中で作られるのでは、などとよそ見ばかりしてしまって、ムードに浸ることができませんでした。
それで、普通の意味で一番面白かったのは、数学や物理学に触れる第2章と、展開がきびきびと加速されて行く7,8章でした。科学的な与太話は大好きですし、特に最後の二章は、劇的な展開と控えめなタッチに妙味を感じます。内容的には曖昧さを残しながら、作品としてはしっかり定まっていて、余計なことを語らない余白の美学を感じました。
妙味といえば、全ての章に一つや二つは必ず絶妙な言葉遣いの心理描写があって驚きです。
それに酒とタバコは何だかハードボイルドのようでした。これに銃があれば … もっとも、本田氏はタフガイとは行かないようですが。
「著者 近藤玲」は、杜松の実さまの仕掛けられたちょっとした悪戯かと思いますが、反恋愛主義者としては、「君は霧中」自体が読者を騙すために近藤玲によって創作された完全なるフィクションであるようなシチュエーションを望みます。
作者からの返信
そうですかー。好きではないとは、残念です。私が友未さんの作が好きだっただけになおさら残念です。
実は「著者 近藤玲」はちょっとイタズラではなく、この作品にとって欠かすことのできないささやかなアクセントの一つなんです。友未さんが期待するような完全なるフィクションという設定ではありません。
友未さんにとって不味い文章である拙作を、企画の規定である五話を越えて読んでいただき、ありがとうございました。
第5話への応援コメント
心理描写がとても丁寧で、読んでいくうちに自然と共感でき、凄いなぁと思いました。霧に沈む世界の描写もさることながら、文体にも霧が漂っているような空気感があり、全体の統一感が見事です。
8×8の哲学的な話をさりげなく、しかし分かりやすく織り交ぜつつ、佐藤さんの爆弾発言で物語をぐっと動かしていく構成が素晴らしいなぁと思いました。
作者からの返信
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「自然と共感できた」、これは物を書く者にとって最上の誉め言葉の一つではないでしょうか?
拙作がその域に達しているとは思いませんが、その片鱗がひとかけら分でもこの作品にあって、それを井ノ下さんが拾って下さったのは、本当にうれしいです。重ね重ね、ありがとうございました。
第8話への応援コメント
ここで完結なんですね。やはり答えは霧の中ですか。個人的には花音が電話で言おうとした言葉に期待してしまいます。
設定にある霧の世界も、意味は無いようで必要はあるんだなと思いました。何故かより一層美しい物語へと昇華させている気がします。
読者に考える余地を残しての完結……もう印象が強すぎて魔法の絨毯が流れると、この世界観が甦りそうです。最後に一言だけ、『サトウにちょっとした不幸が訪れますように!』
作者からの返信
そうです。答えは霧の中。花音も霧の中。
みなさんが口をそろえておっしゃるようにモヤモヤ感が残ってしまう作ですが、そういった余地、というか余韻といいますか。不完全さを書かせて頂きました。
この小説の世界は完璧じゃない、という事です。
レビューまで頂いてありがとうございました。本当にうれしいレビューです!!
最後に、今回もとまとさんの企画のおかげで良い作品たちと出会うことが出来ましたので、今後の空時間にでも続きを読んでいきたいと思います。
第5話への応援コメント
この霧には何か特別な意味があるのでしょうか。
浮気された時の主人公の心情描写がやけにリアルで既視感のようなものを感じました。
やはり花音の方から何か言ってほしいと思っちゃいますねこれは。
温度の足し算は確かに面白いと思いました!物理的には意味を成さなくても数学的には不思議な話ですね。
作者からの返信
霧はSFを書きたいと思い考えついた設定です。霧の世界に合うテーマはなにかな、と思い恋愛にしました。
恋は盲目と言うじゃあないですか?だから霧と相性いいだろうなと。
それにこの世界ではSNSなどの電波通信によるコミュニケーションはかなり制限されているので、付き合う相手は自然と身近な人間(職場内など)になります。なので、仮に浮気をするにしても、やはり相手は身近な人になってしまうのです。
あとがきへの応援コメント
こんにちは、「もやっと」企画にご参加ありがとうございます。
リアルティのある恋愛話でした。でも、ちゃんとドラマがある。どうやって本間が花音を愛し、付き合い、傷つき、去って行ったかがこまかな情景描写(これは語彙力が足りなくて申し訳ないのですが、杜松の実さまの他の作品を読んだときから凄いと感銘を受け続けています。今回もそうでした。これぞ「物を」「語る」姿勢であると言うべきか)のなか、そして霧のなかで描かれています。
対して、話の主軸の恋愛事情が詳細には描かれておらず、読者に任せるよ、とばかりにポンと投げ出される、そしてこれは小説でもありました、と「あとがき」に記されて終わる、読み手を困惑させる二重構造が、まさに霧の中といった感じでした。
読み手によって評価が分かれると思います。これはなんだ、エンタメなのか? という疑問も湧きます。
ですが、わたしはこの読者の突き飛ばし方にたまらない刺激を受けました。好きです。わかりやすさのないところにも、物語の魅力はうまれるのだと教えいただいた気分でおります。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
いやあー、うれしい。本当に嬉しいコメント、ありがとうございます。
二重構造の、霧感? みたいなものを感じ取って、言葉にして下さり大変嬉しいです!
読後感にもやっと、は他の読者の方から以前にも寄せられていたので、これだ! と勇んで参加してよかったです!