編集済
戦闘描写の自主企画から来ました。
自分も修行中の身ですが、どこがダメか教えてほしいとのことでしたので、コメントさせて頂きます。戦闘に限らず書き方というのは人それぞれですので、あくまでひとつのやり方としてご覧ください。
自分は戦闘場面では、状況が読者に分かりやすく伝わるよう気をつけています。
主人公は有利なのか不利なのか。敵はどんな人間で、どんな武器/魔法を持っているか。環境はどうか(足場はぬかるんでいるか乾いているか、視界は良いか悪いか)。読者が突然物語の中に放り込まれても一緒に戦えるくらい、情報提供したいと思っています。
「挑戦」を読んで感じたことは、翔吾とシズク、盗賊たちとがどのような位置関係か見えないな、ということでした。囲まれているのか、それとも翔吾の見える範囲から扇型に攻めてきているのか。後者だとしたらその理由は何か…など、もう少し説明が欲しかったです。
また、細かく描写すれば、主人公に都合の良いように作者がいくらでもセッティングできるという利点もあります。読者をハラハラさせるため、一見不利なようにしても、実は主人公有利な舞台で最後に逆転する…なんてのも、思いのままです。なにせ作者は物語において神ですから。
自分の場合はそうやって説明が多くなる分、実際の戦闘行為の描写は割とシンプルです。拙作では最初と最後以外のほとんどをカットし、「ラクダが上ってきた」とか「滑って転んだ」とかイレギュラーな事態だけ細かく書いています。↓戦闘場面のURLです。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219313272780/episodes/16816452219503464581
ただし、これは主人公にとって戦いが日常であり描写するほどのことじゃないから、という理由もあります。
戦いのない世界から来た翔吾にとっては全てが新鮮でしょうから、初めて敵を倒したとき、どのように見えたか(手の感覚、血の色、におい)、どのように感じたか(興奮/喜び?それとも恐怖/嫌悪感?)などを事細かに書くのもひとつです。
最後に、戦闘は物語のアクセントですが、あくまで流れの中の一部です。戦闘以外の描写を丁寧にしていれば、戦闘描写にも活かせると思います。
例えば「挑戦」では戦闘以前に翔吾の過去と決意を描き、逃げたくないという強い感情が勝利をつかませたという展開にしています。戦闘以外からの戦闘場面へのつながりという意味で、上手いやり方だと思います。
またその後の場面で、キャラの見た目や甘魚、キッシュの味を描写していますよね。そういった五感の描写を、戦闘にも取り入れてみてはいかがでしょうか。せっかくの一人称なので、翔吾が感じている世界を読者も体感できるようにしたら、ますます面白くなると思います。
長々失礼しました。何かの糧にしていただければ幸いです。
作者からの返信
ご覧頂きありがとうございます。
的確なご意見、とても嬉しいです。
自分の課題として、やはり細かい描写だなと思いました。
五感の描写を戦闘にも取り入れれるように努力します!
編集済
はじめまして。企画よりやってまいりました。
戦闘描写について指摘が欲しいとの事でしたので、本話をみて幾つかご指摘させて頂きます。
>盗賊達がボスゴリラの声に続くように、一斉に体勢を整え、剣を構える。
剣と言っても色々ありますが、刀なのか、短刀なのか、突剣なのか等はっきりさせるのが良いかと思います。
また、剣の長さ、錆ていないか? 刃が欠けていないか? 新品っぽいか? 輝いているか? 等々特徴がありますよね。
盗賊団なので碌な武器は無いだろうから剣だけじゃなくて手斧やら短刀やら不揃いで統一性の無い装備の方が盗賊っぽいと個人的には思いました。
> しっかり相手を見ろ、刀の軌道を読め。俺の方へ走り込み、右斜め上から斬りかかってきた盗賊の間合いに姿勢を低くして滑り込み、腹に拳をねじ込ませる。
左ボディの打ち方を教科書的に表現すると
懐に入り、顔一つ分ずらして前側に体重移動し、左腕を曲げ、タメの反動を利用し腰を回転させ、相手の腰の下側からパンチを放つ。
パンチ一つでも細かく書けばこれだけ表現できますよね。
毎回書くとテンポが悪くなりますが、強調したいシーンなどは一つ一つの動作を詳しく書いた方が良いと個人的には思います。
また、腹と漠然と「面」で表現するよりは具体的な急所、鳩尾や肝臓などと「点」で表現した方が良いかと思います。
(一応当方キックボクシングの経験者です)
格闘技や武道の技術ならYoutubeで勉強できますのでそう言った物を見るのも参考になると思います。
護身術や古武道の類にはインチキも多いのでプロ格闘家など名の知れた人の動画を観るのがコツです。
現代を舞台としている作品であれば具体的なその技術を使っていた格闘家の名を上げると説得力が増します。
異世界ファンタジーではこの手は使えないので工夫が必要ですが。
> 倒れ込む盗賊を見て、自分に言い聞かせるように言葉をこぼす。
どんな風に倒れたのか、倒れ方を表現したり、盗賊側のダメージ(出血、嘔吐、悲鳴など)を表現した方がリアリティが出てきます。
この辺は作品の方向性で敢えてソフトにしたい場合もあるかと思いますが、戦闘描写に拘るのであれば避けて通れないかと思います。
作品の方向性が違うので参考にならないかも知れませんが、上記を踏まえた徒手のストリートファイト描写の場合、具体的にはこんな感じになります。(主に終盤)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894905962/episodes/1177354054895438009
決め技の「オーバーハンドライト」というパンチは只の喧嘩で使うようなパンチなのですが工夫次第でこの程度は表現できます。
いきなり不躾な指摘で失礼致しました。これからも頑張ってください。
作者からの返信
はじめまして、ご覧頂きありがとうございます。やはり細かな描写や、適切な知識が必要ですね。
面より点。これから活かせるように頑張ります!
はじめまして。
戦闘描写の自主企画からきました。雲江斬太ともうします。といっても、ぼくは自主企画には参加していないんですが。
盗賊たちとのバトルの描写ですが、そんなに下手ではないと思います。
ただ、それ以外で……。
現実の世界で逃げてばかりだった翔吾が、なぜ異世界にきたとたん逃げるのをやめて戦うことにしたのか。その理由が弱い気がします。いや指摘するのはそこじゃなくてと思われるかもしれませんが、そこにきっちりした理由がないと、翔吾が戦う理由が曖昧になると思うんです。理由が曖昧なバトルは、書いていてご自分でも盛り上がらないと思うんです。そこが、真白さんが戦闘描写を苦手と感じる理由かもしれません。
技術的なことでしたら、こちらでもどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892255002/episodes/1177354054892255379
機会があればもうすこし読み進めて、戦闘描写を見せていただきます。
作者からの返信
はじめまして。ありがとうございます!
理由が弱いとの指摘、以前も読者様に指摘頂きました。自分自身も、そう思うので、もう少し考え直そうと思います。
技術的な面、参考にさせていただきましたら。ありがとうございます