『狼憑き』と呼ばれる青年バルク。仲間を失い、自分も深く傷ついた彼が、魔物たちと一緒に『塔』で暮らす少女──リコと出会うことで始まる物語。
声を失い、不思議なほどに無垢な彼女は、魔物や精霊たちに『守護者』と呼ばれる存在で……。
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以前からフォローさせていただき、序盤からあまりにもヘキすぎてじっくりゆっくり拝見していたのですが、この数日はノンストップで最終話まで貪るように読んでしまいました。章ごとにきちんとした解決が描かれているので読み止まれる場所もあるのですが、物語全体を貫く問題が露見したあとの後半パートはもうまさに『待ったなし』。今自分の連載を抱えておらず、読むことに集中できる状況でよかったなと切に思います(笑)
作者さんの作品は他から入らせていただき、そちらも名作の名作だったので期待値は高かったのですが、まさか処女作がこの完成度とは……!もともとない自信をさらに失いそうです(苦笑)。たしかに文章が荒削りな部分もある(現在の作者さん作品と比べると、ですよ。それでもすごい文章力…)のですが、処女作らしい原石のようなパワーがあって、伝えたいことがガンガン響いてくるのが心地よかったです。
キャラクターがとにかく良い。スマートで頭の回転が速いバルクは主人公としてストレスを感じさせませんし(女の子の扱いがわかっているのがまたニクい♡)、最初は子供のように無垢であったリコが恋を知るにつれどんどん人間性を獲得していくのもたまりません。そして驚くのが、『この二人の触れ合いを一生うちわ振って応援してくぞ』と法被を着て鉢巻を締めたところでの大胆な視点・キャラ変更。しかしこちらの章主人公である心優しいセスト(マッチョ僧侶ですよみなさん)や、誰にも見つけてもらえない透明な存在である少女ナナカもまた、最初のカップルに負けないくらい良いんです。あーーーもうどっちのカップルを推せばいいんだって右往左往してるうちに、さらにまたとある人物たちの見逃せない情報が提示され……という具合で、ラストまで情緒を離してくれません。たどり着く楽園はみんな同じだと思います──『箱推しで』。
世界観も言うまでもなく良い!属性や魂の在り方などの設定が独特なのも素敵ですし、魔物たちがとにかくかわいい。服のサイズを測りにきてくれる魔物、怪我人を運んでくれる魔物、お料理を作ってくれる魔物…。パラダイスでしかないです。みんなリコが大好きで、リコもまた彼らを家族として慕っているのが感じられ、心が大変温まりました。
語りたいことが山ほどあるのですが、レビューの場で言っては無粋というもの。とにかくこの物語を読破した方と語り合いたい気持ちでいっぱいです。作者さんはシャイでなかなか宣伝をされないので私が大声で言いますね。読めええええええ!!!!!特に私と似たようなヘキをお持ちのフォロワーさんは是も非もなく読んでええええええ!!!!すみません、少しお行儀が悪かったですね。でもこの興奮を誰かに伝えたい……!!
いろいろ書きましたが、とにかく今、心が満たされています。読んでよかった。本当にこのお話と出会えてよかったです。
これでいいかわかりませんが、こんなに素晴らしい作品の最初のレビューを飾れることに感謝を。
どうか切に、たくさんの方に読まれますように!